地下の浅部の調査隊結成と浅部へのワープ場所
「調査隊を結成するぞ!」
俺はゴキブリ族とネズミ族のみんなを集め、意気揚々と宣言した。浅部への移住計画を実行に移すため、まずは調査隊を編成して、どこに安全な場所があるのかを探すのが最初の一歩だ。
「おいおい、本当に大丈夫か?浅部には人間がうろついてるって聞いたぞ?」
ゴキブリ族の新たな戦士が、またもや不安そうに問いかける。彼の心配はもっともだ。人間は巨大で、しかもゴキブリやネズミを見つけ次第、容赦なく追い回す恐ろしい存在だ。
「大丈夫、大丈夫。ちゃんと俺が計画を立ててるから!」
もちろん、俺だって人間に見つかりたくはない。だが、ここでビビってる場合じゃない。俺たちは未来を切り開かなきゃいけないんだ。
「ところでリーダー、浅部に行くための道って、どうやって探すんだ?」
ネズミ族のリーダーが、少し興味深そうに聞いてくる。そう、そこなんだよな。浅部に行く道は分からないままだ。今までは深部に潜り込んでいたけど、浅部へのルートなんてのは未知の領域だ。
「え?あ、まぁ…道はこれから探すんだけどさ…もしかしたら浅部に行く特別な場所とかがあったりしてな…ハハ…。」
正直なところ、あんまり確信はない。でも、こんな時は自信満々に言い切っておくのがリーダーってもんだ。すると、ネズミ族のリーダーが何かに気づいたような顔をして、ニヤリと笑った。
「そういや、ワープポイントの話を聞いたことがあるぞ。」
「え、ワープポイント?」
俺は驚いてネズミ族のリーダーを見つめた。なんだそれ、聞いたこともないぞ。どうやら彼は、地下に存在する特別な場所について知っているらしい。
「そうだ。浅部と深部を行き来できるワープポイントがあるっていう噂を聞いたんだ。まぁ、ネズミ族の古い伝承みたいなもんだけどな。」
ネズミ族のリーダーが肩をすくめながら説明する。どうやら、地下にはいくつかの隠された「ワープ場所」が存在していて、それを使えば浅部と深部を簡単に行き来できるらしい。
「マジかよ…それなら最初から教えてくれよ!」
俺は思わず叫んでしまった。こんな便利な場所があるなら、最初から知っておけばもっと早く計画を立てられたのに!
「いやいや、そんな簡単に見つかる場所じゃないんだよ。それに、使い方もわかんねぇし、何百年も使われてないって話だから、ちゃんと機能するかどうかも怪しい。」
ネズミ族のリーダーが笑いながら言う。まぁ、確かにそうだ。そんな便利な場所があったとしても、そう簡単に見つけられるわけじゃないし、機能する保証もない。
「それでも試してみる価値はあるだろ?もしそのワープ場所が本当に使えたら、浅部と深部を自由に行き来できるってことだぞ?そりゃ、めちゃくちゃ便利じゃないか!」
俺は興奮気味に言った。これが使えたら、深部での資源探しも容易になるし、危険な場所からもすぐに逃げられる。浅部に拠点を作っても、万が一の時には深部に逃げ込むこともできる。
「そうだな…まぁ、リスクはあるけど、探してみる価値はあるかもな。」
ネズミ族のリーダーが頷き、俺たちはワープ場所を探すことを決めた。
「じゃあ、調査隊を結成するぞ。俺、ネズミ族のリーダー、ゴキブリ族の戦士、あと何人か連れて行こう。」
俺は調査隊のメンバーを選び始めた。浅部に行くには少数精鋭が必要だ。人数が多すぎると目立つし、逆に少なすぎると何かあった時に対処できない。
「おい、リーダー、俺も行かせてくれ。前回の戦いでも活躍したし、今度こそ役に立てる自信がある!」
ゴキブリ族の若い戦士がやる気満々で手を挙げてくる。彼の勢いはいい感じだが、正直なところ、あんまり無茶しないでほしい。
「お前は…そうだな、よし、今回はお前を連れて行こう。だが、くれぐれも無茶するなよ。浅部には何が待ち受けているかわからないんだからな。」
俺は彼の肩を叩き、出発の準備を進める。ネズミ族からも数名が加わり、ついに調査隊が結成された。
「さぁ、みんな準備はいいか?俺たちは今から浅部に行くんだ!」
「おー!」
みんなの士気が高まる中、俺たちはついに浅部への道を探すために出発することになった。ネズミ族のリーダーの話によれば、ワープポイントはこの辺りの地下迷宮の奥にあるらしい。古い伝承だから正確な場所はわからないが、それでも探す価値は十分にある。
「ここら辺が怪しいって話だが…。」
俺たちは暗い地下迷宮の奥を進んでいく。雰囲気はまるでホラー映画のようだが、仲間たちは意外と冷静だ。というより、みんな冒険心が湧いてきているようで、少しワクワクしている様子だ。
「おい、リーダー、ここがワープポイントってことか?全然そんな感じしないけどな。」
ゴキブリ族の戦士が不満そうに言う。確かに見た目はただの古びた壁だが、伝承によれば、特定の場所に隠されたスイッチがあるらしい。
「まぁまぁ、焦るなよ。どこかに隠しスイッチがあるはずだ。あとは…それを見つけるだけだ!」
俺は壁を叩いたり、触ったりしながらスイッチを探す。正直、まるで宝探しだ。だが、ここで諦めるわけにはいかない。
「ほら、見つけた!」
突然、ネズミ族のリーダーが壁の一部を押し込んだ。すると、地面が揺れ、壁が静かにスライドして開き始めた。
「おおおっ!?マジで!?本当にあったのかよ!」
俺たちは驚きながらも、ゆっくりとその中に入っていった。そこには、古代の遺跡のような空間が広がっていて、奇妙な光を放つ円形の台座が中央に鎮座していた。
「これが…ワープポイントか?」
俺は慎重にその台座に近づき、周りを確認した。何か特別な力を感じるが、どうやって使うかはまだわからない。
「さぁ、どうする?試してみるか?」
ネズミ族のリーダーが笑みを浮かべながら聞いてくる。俺は少し考えたが、ここまで来たら試さないわけにはいかない。
「よし、行くぞ!浅部へのワープ開始だ!」
俺は台座に手をかざし、心の中で浅部をイメージした。すると、台座が輝きを増し、俺たちの体が徐々に宙に浮き始めた――。
浅部へのワープが成功するのか、それとも新たな危険が待っているのか?俺たちはこれから浅部に向かい、さらなる冒険に挑むことになる。新たな地での生き延び方を模索しながら、ゴキブリ族とネズミ族の未来を切り開いていくのだ。




