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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第10章

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372回目 敵との戦力差、それを埋めるために

 何にしろ、親も好きにしろと言っている。

 その言葉に今は甘える事にする。



 やるべき事を進め、事を始める。

 国を巻き込む大乱を巻き起こす為に。

 既にそうなっているのだが。

 それを更に大きく激しく巻き起こす。



「あと五年……」

 口にして呟く。

 五年、それだけの時間はどうしても欲しい。



 今のまま事を起こしても、それなりに上手くはいく。

 だが、損失や損害も大きくなる。

 それだけ相手は強力だ。

 なにせ、国一つを相手にするのだ。



 その国も、弱小国などではない。

 大陸にいくつか存在する大国。

 その一つである。



 面積だけなら、アメリカ大陸並み。

 人口は数千万人を超える。



 文明程度は産業革命前程度ではある。

 日本なら江戸時代に相当するだろうか。

 とはいえ、それもはじめの頃と最後の時期ではかなりの差があるが。

 ただ、概ねその程度ではある。



 ただし、魔術という技術があるので、一概に同程度とはいえない。

 部分的には昭和・平成といった時代に匹敵する部分もある。



 それだけの国を敵に回すのだ。

 簡単にはいかない。

 あらゆる準備をしても、まだ足りないくらいである。



 単純に人口だけ見れば、トモルはようやく100万人になろうかというところ。

 しかも面積にすれば、日本の都道府県程度。

 これで国一つを相手にするのは難しい。

 土台となる国力が違いすぎる。



 もっとも、トモルにはモンスター領域がある。

 開拓したその地域の発展性を考えれば、いずれ国と渡りあう事も出来るだろう。

 トモルがもたらす知識や技術も加われば、確実に国を凌駕出来る。

 とはいえ、それはずっと先の話だ。



 今の時点で言えば、まともに戦って勝てるわけがない。

 少しでも有利な状況を作らねばならない。



 まず、数では太刀打ち出来ない。

 まともにぶつかれば確実に負ける。



 その数を覆す為に、質を上げねばならない。

 その為の銃である。



 銃の強みは、誰にでも使える事。

 もちろん、使い方はおぼえねばならないが。

 それほど複雑というわけではない。

 構えて、狙って、引き金を引く。

 これだけだ。

 弓よりも扱いやすい。



 弓も使い方そのものは単純で簡単だ。

 握って矢をつがえて、弦を引いて放つ。

 これだけだ。

 しかし、問題がある。

 使い手に筋力が求められる。



 弓を引き絞るには力が必要だ。

 威力の高いものを扱うなら特に。

 その力は、おおむね40キロから50キロ。

 中にはそれよりも更に強い弓すらある。

 そんなものを扱うとなれば、相当な筋力が求められる。

 なので、非力な者には扱えない。



 銃はそんな事は無い。

 普通の人間ならたいていの者は扱える。

 発射の際の反動はあってもだ。



 なので、長距離攻撃を行える者を増やす事が出来る。

 比較的簡単に。

 この利点をトモルは求めた。



 比較的簡単に多くの者を兵士に出来る。

 銃はそれだけ強力な兵器だ。

 これにより戦力を可能な限り確保する。

 人口において負けてるトモル達は、これでどうにかしのぐしかない。



 加えて、出来れば自動車も欲しい。

 人や物資の輸送に用いたい。

 何より、戦場に投入して機動力で敵をしのぎたい。



 もし、全員が騎馬並の機動力を得られたなら。

 その破壊力は大きなものになる。

 戦場において、敵を上回る動きで突破をはかれる。



 単純な進軍速度も上回る。

 全員が騎馬並に移動する事が出来るのだから。



 更に言えば、馬よりも数を揃えやすい。

 馬は生まれて育てねばならない。

 しかし、自動車は材料と生産設備があればよい。

 それだけでいくらでも作る事が出来る。



 更に自動車に装甲を施せば、攻撃をものともせずに済む。

 損害を大きく減らす事が出来る。

 それでいて、一方的に銃で攻撃を仕掛けていけば。

 敵を撃滅し、損害は皆無という事も出来るだろう。



 これに加えて、大砲の用意も考えている。

 野戦における長距離攻撃もそうだが、攻城戦においても必要だ。

 無駄な損害を出さず、一気に敵を蹴散らしていける。



 これらを用意するのに五年。

 最低でもそれだけはかかる。

 正直に言えば、五年でも難しい。

 だが、やるしかない。



「研究所に、工場に。

 どんだけ作ればいいのやら」

 更には発電所なども考えている。

 電気によって更に国力増大を図る。

 さすがにそれは五年では無理なので、もっと長期的な話になるが。

「あー、どうすっかな」

 やりたい事の多さに目眩がしてきた。

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