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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第10章

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355/531

355回目 こっちに引き込んだり、あっちに押しつけたり

 方針転換はそこそこ上手くいっている。

 藤園に送り込んだ避難民は、現地で問題を起こしてくれている。



 その反対に、トモル側での問題は一段落ついた。

 あとは生産性を高めていくだけだ。



 とはいえ、土台となる食料生産は、収穫を待つしか無い。

 それが結果になってあらわれるまで、数ヶ月はかかる。

 こればかりは時間をかけるしかない。



 ただし、収穫できる面積は拡大していく。

 嫁と我が子の具合を見るために屋敷にこもりっぱなしではあったが。

 やむなく外に出て、各地の土地開発をしていく。



 入植予定の地域へと転移で向かう。

 現地に到着したら、魔術で地形を動かしていく。

 耕作しやすいように土地をならしていく。

 水路も一気に引いていく。



 ついでに、その場所までの道も作っていく。

 人が移動できなくてはどうにもならない。

 高低差の少ない道をつくり、表面も可能な限り平らにならしていく。

 避難民が移動しやすく、すぐに作業が出来るように。



 これで何ヶ月や何年もかかる作業を削除する事が出来る。

 やってきた者達をすぐに作業に投入できる。

 少しでも早く結果が欲しい状況だ。

 事前の準備は欠かせない。



 そんな事をしてると思ってしまう。

「どうしてこうなった」

 もともと、嫁さんが心配で家に籠もる事にしたはずである。

 その為に、敵がちょっかい出さないように争わせた。

 そのはずだったのだが。

「どうしてこうなった?」



 結果として、やっぱり外に出て働く事になっている。

 納得がいかなかった。



 だからといって放り出すわけにもいかない。

 放っておいたらもっと大変な事になる。

 ここで躓いたら、今後に響く。

 そうなったら嫁さんといちゃついてる事も出来ない。

 生まれてくる子供もろくでもない世界で生きる事になる。



 それは避けねばならなかった。

 女房子供と安心して暮らせる世界。

 その為にやれる事はやらねばならなかった。



 その為の後押しとして、冒険者も使っていく。

 モンスターを倒して核を手に入れてくる為に働いてもらってるが。

 更にもう一つ、有志を募ってやりたい事もあった。



「君らには、藤園の領域に潜入してもらいたい」

 集めた冒険者にそう告げていく。

「辛い思いをしてる者達も多い。

 そういった者達を救ってほしい」

 ものは言いようである。



 それに応じた冒険者達は、すぐに藤園の内部に潜入。

 現地諜報員のごとき存在である旅芸人らと合流。

 彼らから得た情報をもとに活動を開始していく。



 そうして、不遇な民衆を護衛して他領にうつしたり。

 蓄えを徴集していこうとする者達を撃退したり。

 一揆や反乱を起こした民衆に加わったり。

 藤園の領内でおこる問題を更に拡大していく。



 そうすると領主が追い出され、空白地帯になったりもする。

 その分、藤園の権勢が弱まっていくのでありがたい。



 そうして生まれた空白地帯が合流し、一つの勢力になる事もある。

 周りに存在する藤園が強大なので、すぐに潰れていくのだが。

 そんな勢力があちこちに生まれていく。

 対応する藤園は次第に疲弊していく。



 なお、空白地帯の占領などは行わない。

 人手が足りなくてそれどころではない。

 なので、取った者勝ちの状態になっていく。



 そこを冒険者が取るならば好きなように。

 盗賊などがのさばるならそれも良し。

 藤園が取り合うならばそれでも構わない。

 そうして騒動のもとになってくれてる方が楽で良い。

 住民達はたまったものではないだろうが。



 そして、そういう場所から逃げ出す者達も出てくる。

 そういった者達を藤園の所に送り込んでいく。



 こうして更に藤園は重荷を抱える事になる。

 トモルとしてはそうなってくれていた方が望ましい。



 怖いのは、藤園が流れ込んでくる者達を倒していくこと。

 残酷だが、領内の静謐を保つならばそうせざるえないだろう。

 それが間違ってるとはとても言えない。

 むしろ、そういう判断が下せるならば恐ろしい敵になる。

 冷静に冷酷に、最善を選択できるという事なのだから。



 もちろん、そうした行動をとるならば、宣伝工作の材料にしていく。

 流れ込む者達を切り伏せていった酷薄な人間として。

 対策はしてくるだろうが、使えるネタは使えるうちに使っていった方が良い。

 敵が不利になるなら、なんでもした方が良いのだから。



「これで幾らか時間を稼げるかな」

 とにかくそれが一番大事なところだ。

 体制がととのうまでは混乱させ続けるしかない。

 その中で藤園が倒れてくれればありがたいが。

「そこまで上手くはいかないよなあ」



 何がどうなるかはやはり分からない。

 分からない未来に期待するわけにはいかない。

 今の時点では上手くいってる、その一点だけでもありがたい。

 そう思うようにした。



 こうした活動のおかげで、トモルの勢力はかなり落ち着いている。

 流れ込んできた避難民も上手く振り分ける事が出来た。

 今は各地で就業している。

 いずれ成果があらわれ、各種の数値に反映されるだろう。



 その中に紛れ込んでた諜報員や工作員も摘発済みだ。

 相変わらず、この機会に乗り込もうと考える者がいる。

 それらは全て精神介入の魔術で見つけている。

 幾らかは処分をしておいた。



 何人かは生かしておいて、嘘八百を流しこんでいく。

 そんなもので混乱するとは思えないが、何かしら影響が出るならと考えて。

 あとついでに、そういったものを利用して諜報網を把握していった。



 また、領内にいて内通者になった者も見つけていく。

 そういう者も何人かは発生してしまう。

 それらも容赦なく処分していった。

 一族郎党含めて。



 一人の罪が一人でおさまると思えば馬鹿もやる。

 連座して累が及ぶと思えば留まる者もいる。



 そんなこんなで数ヶ月。

 トモルにとって待望の瞬間が迫ってくる。

 臨月に入ったサエとサナエの出産が間近だ。

 この時期のトモルは、その事で頭がいっぱいになっていった。

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