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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第10章

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354回目 手に負えないならば、敵に負わせればよい

「藤園に押しつけるか」

 考えて出てきた結論である。

 とりあえず、収容しきれない者達はそうしていく。

 そこで、藤園に養ってもらう。



 トモル側の体制がととのうまで、藤園に放り込む。

 そちらがわに逃亡者を誘導する。

 そして、藤園に養ってもらい、時期が来たら回収する。

 現状、出来る手段はこれくらいしかない。



 抱えた逃亡者や避難民が藤園の重荷になってくれれば良い。

 トモルとしてはそれくらいの考えでいる。



(もっとも)

 それでも、藤園が相手だ。

 まともに避難民を扱うかどうか。

 最悪、邪魔という事で虐殺するかもしれない。

 そうなったとしてもおかしくはない。

 それくらい平気でやる連中だ。



 とはいえ、それも理解できる事である。

 押し寄せた者達に様々なものが食い潰されてはかなわない。

 元々の領民を守るために、邪魔になるものを始末する。

 そうしたとしても、せめられるものではなかった。

(俺だってそうするだろうし)



 全てを救うことなど出来ない。

 やれる事には限界がある。

 その限界の中でどうしていくか。

 そして、誰を優先するのか。



 それを考えれば、答えは決まってくる。



 まずは自分達の元々の領民。

 それを優先するだろう。

 それらの生活まで脅かすわけにはいかない。



 トモル達とてそうなのだ。

 押し寄せる者達を受け入れてはいる。

 しかし、その許容限界が来たから、今回のような事になっている。

 虐殺こそしてないが、このまま進展すればそうしていた可能性もある。



 それを藤園に押しつけるのだ。

 そうしなければトモル達の方が悲惨な事になるからだが。

 分かっていても気分の良いものではない。

(けど、やらないわけにもいかないか)



 しなければ、トモル側が悲惨な事になる。

 そうするわけにはいかない。



 起こりうる悲惨な部分は藤園に引き受けてもらう。

 湧き起こる怨嗟の声も藤園に受けてもらう。

 トモルは、そうなった場合に人々を救出しに突入する。

 そうして名を上げていく。



 あくどいやり方だ。

 トモルもそれは自覚している。

 だが、相手が悲惨な事になるならそれで良い。

 使える手段は、有効な方法は何でも使っていく。



 早速その方針で動いていく。

 各地で工作に回ってる者達に通達していく。

 一時的にトモル側での避難者の受け入れは停止。

 藤園で余裕のある所に誘導するようにと。



 内乱状態とはいえ、全てが騒乱に巻き込まれてるわけではない。

 一部には難を逃れてる藤園関係者もいる。

 そういうところに避難民を送り込んでいく。

 避難民には安全な場所があると触れ込んで。



 その後どうなるかはなんとも言えない。

 だが、何か起こったならばそれを上手く利用していく。



 避難民を保護するならばそれで良い。

 負担の限界まで頑張ってもらう。



 虐殺するならそれで良い。

 奴隷扱いするのでもかまわない。

 その事を周辺に伝えて評判を落としていく。



 元々の住民との対立が生まれるならばそれもよい。

 争いあってくれれば、相手の土台を崩す事にもつながる。

 生産力の低下につながりそうなのでありがたい。

 なんなら、反乱や暴動になるよう誘導しても良い。



 それらを狙って逃亡者や避難民への指示を変更していく。

 回収した者達を藤園に送り込んでいく。



「上手くいけばいいけど」

 結果がどうなるかは分からない。

 だが、上手くいけば敵を更に混乱させられる。

 こちらの損害は全くなく。



 だが、実際にどうなるのかは分からない。

 結果は出てくるまで不明だ。

 ある程度の予想は出来ても。

 予想通りの結果になるように作戦をたてても。

 それでも、思い通りになるとは限らない。



 いくら能力が向上しても、こればかりはどうにもならない。

 全てを思い通りに出来るほどの力は無い。

 全てを見通せるほどの力もない。

 常人を超えた能力があってもだ。



 人々の動きは予想しがたい。

 こうなるだろうと想像は出来ても、本当にそう動くかは分からない。

 また、この世の全ての人間の動きを制御する事は出来ない。

 一部を動かしても、それ以外がどう動くかはなんとも言えない。

 だからトモルは未来予想を確実なものとは思わない。



 立てた計画は必ず失敗する。

 だから決して油断はしない。



 出来る事はただ一つ。

 成功で終わるよう努力する事だけ。

 結果とは、その合計である。

 その合計が良いものであるよう努めるしかない。



「上手くいけばいいけど」

 何度もぼやく。

 成功に終わるその瞬間まで。

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