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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第8章

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314/531

314回目 借金問題の解決、主に貸し出す方の救済 2

 更にトモルは、貸金業者を次々に保護していった。

 返済されない貸し付け残高が増えてる者達を。

 有力貴族ににらまれ、金をむしり取られてる者達。

 それらをトモルは自領に招き入れていった。



「金を返さない奴らにせびられないようにするから」

 その言葉にすがってやってくる者が実に多い。

 それならばとさっさと店をたたんで出奔してくる者が列をなす。



「あと、貸し付けた証文は俺にくれ。

 全額を一気に、とはいかないが少しずつでも返済するから」

 こんな言葉も続く。

 貸金業者が金を貸してる貴族から証文を奪ってきて。

「ただ、すぐには返せない。

 それは分かってくれ」

 そう言って頭を下げたトモルに、貸金業者は泣いて喜んだ。



 なお、貴族が握ってる貸し付けの証文だが。

 これについては有無を言わさず奪ってきた。

 直接出向いて。

 もちろん、非公式にである。

 夜中のうちに、相手の寝室に飛び込んで。



 それに文句を言う者もいた。

 すかさずトモルは、パンチやキックで黙らせた。

 また、

「借金の証文、全部寄越せ」

と言われれば特に文句を言う筋合いもない。

「代わりに俺が払う」

と言われれば万歳三唱をしようというものだ。



 ただし、

「これ以上の借金が出来ると思うなよ。

 俺の所に来てる商人からはな」

と釘をさされる。

 そんな横暴な、と言いかけた貴族もいるが、すぐに黙る事になる。

 トモルによる鉄拳教育によって。

「なにか問題でも?」

 確認するトモルに、血みどろになった貴族が反発する事は出来なかった。



「安心しろ。

 お前らが心配する必要なんてこれっぽっちもない」

 どういう事なのか貴族は疑問を抱いた。

「今日、この瞬間にお前らは消えるんだから」

 その意味を察する前に、トモルは動いた。



 精神操作の魔術。

 それにより貴族の考えや行動を制御していく。

 それを貴族だけではなく関係する全ての者達に施していく。

 親兄弟、配偶者、子女に至るまで。

「明日の朝までには、全員片付いてるから」

 その言葉を最後に、トモルはその場を立ち去った。



 それからしばらくして。

 トモルの施した精神操作の魔術に従って貴族達は行動を始めた。

 ある者は首をつり。

 ある者は窓から身を投げ。

 ある者は刃物で自分の急所を突き刺した。



 こうして、無駄な借財を作り上げていった者達は潰えた。

 翌朝、部屋にやってきた使用人がこれを発見する。

 すぐに大騒ぎになったが、それはトモルが気にするところではない。



 その領地は、王家の代官が派遣される事になる。

 別の貴族が就任するまでの間は。

 その貴族を選別するのに、すったもんだの騒動があるのだが。

 それもまたトモルが気にする事ではない。



 領主を無くした土地がどうなろうと、トモルの知った事ではなかった。

 誰かが無難に治めるならそれで良い。

 更に荒れ果てるならそれでも良い。

 トモルが統治してる場所ではないのだ。

 どうなろうと知った事ではなかった。



 それで中央の貴族が暗闘を起こすならそれも良し。

 それで勢力が削がれるならなお良し。

 トモルが損をする事は無い。

 それら全ては、くだらない事で無駄な負担を作った連中の責任である。

 トモルに非は一切無い。



 それよりも、金貸し達の保護が先だった。

 彼らが二度と追い立てられないように。

 不当な貴族が押しかけてこないように。

 そうするのが最優先である。

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