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446 平均値と最高値
「大丈夫! 雪ちゃんのほうが可愛いよ?」
「さっき海彩に即決してただろ」
瑞葉が身を乗り出すと、美雪はふてくされてかその体を押し戻した。
「違うの! あれはそういう意味じゃなくて!」
「二人で、部長やろっか~」
慌てる瑞葉をよそに、海彩が提案する。
「それは一人でいいよっ」
「……きゃっ! もしかしてあたし今、雪ちゃんにプロポーズしちゃってた!?」
思い出して瑞葉はひとり騒ぎ出す。
「わ~、やったね~!」
海彩も騒ぎに加わった。
「きゃーもう! 恥ずかしい!」
「いつもと変わらんだろっ」
「当たって砕けろお~」
「砕けちゃダメでしょ!?」
海彩の振り上げた腕を、瑞葉がぺしんと払った。
「急にまともなことを言うなっ」




