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<幕間>不機嫌
「『仙堂美晴』を要警戒対象に指定する」
「要警戒? 手ぬるくない?」
ステフィーヌに似合わない低い声が漏れた。
「始末して終わりにしましょ」
「それ以上は言わない――要警戒対象が解除されるまで、監視に入る」
「明日の予定どうするんですか?」
「それもキャンセルだ」
「本当、あの女……」
「仙堂美晴は彼らに頻繁に接触をはかろうとした。しかし、今のところ実害は出ていない」
サージニアスは、美晴のこれまでの行動を淡々と並べていく。
「電話による接触はすべて遮断している」
「それでも諦めなかったわね」
「彼女の行動が、どんどんエスカレートしている。このまま――」
「そうね、放置しておくと破滅に向かうタイプね」
ステフィーヌはサージニアスの言葉を遮り、感想を述べる。
最後に、サージニアスはステフィーヌに注意する。
「くれぐれも、こちらから仙堂美晴に手を出すことがないように。我々は事を大きくして得することは何もないのだから」
「わかってるわ。それにしても、あの女、嫌いよ」




