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そんじょそこらにいない普通の人  作者: 城日ひろし
第3章 そんじょそこらにいない普通の家族(1)

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<幕間>不機嫌

「『仙堂美晴(せんどうみはる)』を要警戒対象に指定する」

「要警戒? 手ぬるくない?」


ステフィーヌに似合わない低い声が漏れた。


「始末して終わりにしましょ」

「それ以上は言わない――要警戒対象が解除されるまで、監視に入る」

「明日の予定どうするんですか?」

「それもキャンセルだ」

「本当、あの女……」


「仙堂美晴は彼らに頻繁に接触をはかろうとした。しかし、今のところ実害は出ていない」


サージニアスは、美晴のこれまでの行動を淡々と並べていく。


「電話による接触はすべて遮断している」

「それでも諦めなかったわね」

「彼女の行動が、どんどんエスカレートしている。このまま――」

「そうね、放置しておくと破滅に向かうタイプね」


ステフィーヌはサージニアスの言葉を遮り、感想を述べる。

最後に、サージニアスはステフィーヌに注意する。


「くれぐれも、こちらから仙堂美晴に手を出すことがないように。我々は事を大きくして得することは何もないのだから」


「わかってるわ。それにしても、あの女、嫌いよ」


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