病院への失望
そんな喜ばしい中、ペイちゃんが生まれた病院での定期検診がありました。1歳半の検診でした。
前回のインフルエンザ騒動で担当医ではない外来の医師と喧嘩になり、無痛覚を全否定されて以来だったので、歩さんは緊張の面持ちで行きました。
しかし、その医師は理解している、その医師ならわかってくれる、今回は無痛覚を診てくれる病院への紹介状をもらったりしなければならないし、と歩さんは真剣な気持ちで病院に向かいました。
病院が終わった頃、ゼーハーという息を切らした状態で電話が来ました。
「どうした?」
というと、歩さんは
「もう私は絶対にこの病院には来ない。二度とこの病院の敷居はまたがない。こんな病院なんか潰れてしまえばいい!!」
と怒り泣きしていたのです。
とりあえず、合流しようと私は時間をみながら歩さんの家に行きました。
歩さんは、怒り心頭ながら私に説明をしました。
まず、いつも通りの身体測定が行われ、1歳半であるこの時点でペイちゃんは体重が約9500g、身長は約78㎝で身長体重ともに順調に育っている、との事でした。
その後、医師の診察となり、当たり障りない内容が続き、今日はこれでおしまいです!と言われたそうです。歩さんは
「あれ!?先生!!無痛覚の紹介状をもらう話はどうなりました!?」
と不安いっぱいに聞くと、医師は
「えっ!?なんですかそれ?」
ととぼけたそうです。歩さんは
「前回先生が無痛覚の疑いがあるかもしれないと話して、紹介状をもって大きな病院へ受診してみましょう、と話したことや嗅覚なども色々話を聞いてくれたじゃないですか!!電話をしたら、1歳半まで待ちましょうって言ったのも先生じゃないですか!!」
と必死に訴えたそうです。しかし、担当医師は驚愕の回答をしたのです。
「そんなこと言いましたっけ?」
と。それを聞き、歩さんは喧嘩をした医師の顔が蘇ったそうです。明らかにこの目の前にいる医師は自分を早く帰したがり、さっさと終わらせようと必死なのがわかったそうです。
何か言われたんだな、と直感したそうです。
そして、戸を思いっきりバタンと閉めて、去ったそうです。もうこうなれば医師は自分の話は聞かない、と結論が出たのだそうです。
ようやく掴んだ糸はあまりにも脆かったのだと私たちは愕然と落ち込みました。
そして、やりきれない気持ちとこの状況を臨床心理士の先生に聞いてもらう事にしたのです。




