激怒の後の行動
ようやくインフルエンザが沈静化した頃、もともと予約がしてあった臨床心理士さんとの面談日となりました。
予定通り行けるね、と話し、私も同行して行きました。
歩さんは、前回からここまであった話よりも何よりも医師から言われた無痛覚に関する怒りでまだいっぱいでした。それを臨床心理士さんに一生懸命話している途中に泣き出してしまいました。
全てそうやって否定してなんなんだ!!!という怒りと共に、ペイちゃんとの未来に対して不安がいっぱいだったのです。結局医師は分かってくれない塊でしかなく、その発達障害専門の医師だって分からないじゃないか、また否定されるかもしれないじゃないか、と不安定になってしまっていたのです。
その頃、ペイちゃんは1歳5ヶ月が間近の時期で、外でもずっと靴を嫌がり裸足でしか歩けなかったのに、家の中でどんなに嫌がってもひたすら靴下を履かせて慣らしたところ、靴を履いて外に出て歩けるようになったのです。嬉しい反面、とにかく忙しいほどに逃げ回り、買い物なんか出来るような感じではなかったのです。
そして、数日前には外で急に逃げ出し、車道に向かって走り出したと思ったら、思いっきり転倒して顔や膝から流血をしたのです。それでもニッコリ微笑んでいるのです。その姿をみて、これでも普通だと言い張る医師はもう信じられない、と泣くのです。同時にこれほどに多動気味の我が子を見ていて限界を感じる、と言いました。
すると臨床心理士の先生は、市で運営しているサポートを利用してはどうか、と打診して来ました。その内容というのが、一時間いくらで一般家庭の講習を受けた方を市から紹介してもらい、預かってもらうシステムを利用するということだったのです。
歩さんは、すぐさま言いました。
「それにはお金もかかる。次から次へと判明する旦那の借金で、ただでさえお金がないのに自分のリフレッシュのためだけにお金がかけられない。それに、その家の物を壊したりしたら?多動とか発達障害の疑いのある子を喜んで預かる人がいるのか?!」
と少し怒っていました。先生はそうか、と頷きながらしばらく考えていました。すると、急にもしかしたら…!と何かを閃いていました。
そして、先生は急に
「市に療育施設を紹介してくれるコーディネーターがいる。その人に連絡をとればもしかしたら療育に早々と行けるかもしれない!!」と言い出したのです。
「え!?」
と私たちは寝耳に水状態でした。なぜなら、療育に通うにはまず病院でのなんらかの診断が必要だと思い込んでいたからです。臨床心理士の先生は、そこから先は詳しくないから、まずはこの人に連絡を取ってほしい、とコピーをくれました。
車での帰り道に私は言いました。
「歩、今日行け!!今すぐ連絡をとれ!!!」
えぇ!?と驚いていましたが、これがペイちゃんと歩さんにとって実現すれば1番ベストな事だと直感したのです。
歩さんは帰り道にすぐに電話をしました。すると、なんとたまたま今日なら大丈夫ですよ!という回答が得られたのです。
私は上の子の帰り時間とも重なるため、ここから先は歩さんとペイちゃんの二人で行きなさい、と不安そうな顔をした歩さんの背中を押しました。




