無痛覚とは
喧嘩の内容としては、まずペイちゃんがいつものように病院へのお出かけだとしても外に出たことによって、ニコニコご機嫌となり、全く傍目から見た感じでは具合が悪そうに見えない事でした。
そこの病院は大きな病院のため、重篤な患者さんが優先されるべきなのに、なぜそのような軽症な子供がここに来るのだ、かかりつけ医へなぜ行かないのだ、という内容で怒られたのです。
歩さんは、ここの病院で生まれて、その後ここの定期検診を受け、無痛覚の疑いがあると言われている。なので、この子のこの様子ではなく、痛みに鈍感なのだといった目で見て欲しい、と訴えたのです。
しかし、それが火に油を注ぐ形となり、
「あのね!無痛覚ってどんな症状かちゃんと分かっていっているの!?無痛覚な子っていうのは、全く痛みを感じないってことよ!?この子の様子見れば無痛覚じゃないってことくらいすぐわかるよ!!」
と医師は激怒したそうなのです。
歩さんは、
「だとしても!痛みに鈍感なのは事実で、現にここの医師が無痛覚の疑いがありって言ってるんですよ!?無痛覚って言葉を知ったのはこの病院ですよ!?」
と言うと、医師は
「一体誰が言ったのか知らないけど、この子を無痛覚といったことがもはや間違っている!!」
と一切折れなかったそうです。散々言い争いとなり、最後はここまで来たのだから、一応インフルエンザの検査はしておきましょう、となり、結果ペイちゃんは三度目にしてようやくインフルエンザAの陽性反応が出ました。
医師は
「もうタミフルを飲むには遅すぎるけど、どうする?お母さんに任せるけど!お母さんはもう完全に遅すぎるから飲んでも無意味だけど。」
と最後まで素っ気なくされたそうです。
そうして、喧嘩をしてタミフルだけを処方され、とても納得がいかない様子で歩さんは激怒していたのです。イライラが抑えられず、いつもの担当医に次会う時に全部洗いざらい言う!!と言っていました。しかし、急遽1番上の子が入院となり、公共機関を使って帰らなければならなくなり、それに対してパニック気味となり、その日はさようならすることとなりました。
私自身、その時点で軽症ながらインフルエンザで真ん中と下の子の二人もインフルエンザのため、私の上の子は旦那のお母さんに付き添いをお願いして、夜に家に帰ることとなりました。歩さんと医師との喧嘩内容は家に着いてから詳しく聞いたのです。
このインフルエンザ騒動はその後1週間ばかりでようやく沈静化されたのです。
ペイちゃんもタミフルを飲み始めてからようやくおかゆなどを食べるようになり、家での不機嫌さも少しづつ解消されたのです。私の真ん中と下の子は順調に回復し、上の子も三日後には退院となり、家に帰って二日大事をとり、その後復活となりました。
その時のインフルエンザはおかしいほどに陽性が出ずに苦労したのをハッキリと覚えています。信頼出来る医師のおかげで私自身は早めの対処をして救われたのですが、その医師でさえもペイちゃんの様子をみて、こんなに元気なら…と検査すらしなかったのです。
それほどに、家と外での差が激しいペイちゃんに病院で病状を述べても全く理解されないのです。歩さんはこのような内容で何度喧嘩したかわかりません。更に言えば、付近に医師三軒をはしごしても、三軒全部から自然治癒で大丈夫でしょう、と風邪薬さえ処方されないこともありました。三週間以上鼻水を垂らし、夜間咳や微熱があってもです。
私の目から見ても、本当に外ではニコニコご機嫌なのです。具合の悪さなんか微塵も見えないのです。いくら言っても理解されない、それは私と歩さん、旦那さんしか分からないことだったのです。




