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熱さに対する反応

そして、その頃歩さんの家にペイちゃんにとっては真新しいものが導入されたのです。

私の家ではもう稼働していたのですが、それはストーブでした。


歩さんの家ではペイちゃんが怖いという理由でエアコンに頼っていたのですが、雪国の寒さに耐えられなくなった旦那さんがストーブを炊く!と休みの日に導入したのです。


そして、一応安全面に考慮した石油ファンヒーターだったのですが、熱いのは風の吹き出し口のみで、導入から1週間ほどしてもまるで興味を示さなかったので、ストーブの周りに柵などを設置するかどうか悩んでいたこと自体が消え去ったのです。


さすがに熱いのは分かるから近寄らないんだろうね、と話していました。


そんな時、私が預かる日が来ました。

何度も何度も寄せても寄せても石油ファンヒーターの目の前に座るのです。

寒いのかな?と一枚着せたりしましたが、それでも目の前に座るのです。


歩さんが帰ってから

「ねぇ!ペイちゃんさ、すんごいストーブの近くに座って危ないんだけど!やっぱり柵なきゃダメじゃない?」

と言いました。すると、歩さんが

「うーん。確かに近いなと思う時はあるけど、直接触ったりはしないから大丈夫だと思うけど。うーん。柵とか置いたら狭いし、なんか考えてみるよ!」

とあっけらかんとした回答をしたのです。正直不安でした。


下手すれば火傷とかするんじゃない?というほどに石油ファンヒーターに寄り添うのです。

しかし、私の不安は的中するのでした。


それは、歩さんが洗濯物をペイちゃんのいる隣の部屋で室内干しをしていたときに起こったのです。

その時も石油ファンヒーターのすぐ近くに座ってジュースをスパウトを使って飲んでいたそうです。


大人しくしているな、と洗濯物をいそいそと干していると、異変に気付いたそうです。

ふとペイちゃんをみると、なんと満面の笑みで石油ファンヒーターの風の出る場所に利き手である右の人差し指を突っ込んでいたのです!!!


「ペーーーーーーイ!!!!!」

とありったけの大声で叫びながら走って来ても反応はなく、笑顔のままファンヒーターの風の出る金属部分を触って笑っていたそうです。


急いで指を抜き、指を確認するとまだ赤くなっているだけの状態だったそうです。急いで台所へ連れて行き、水をジャー!と勢いよく出してしばらく冷やしたそうです。


私にも電話がかかってきて、その時すでに歩さんは泣いていました。

「mckee、mckeeが心配してた通りだった。多分ペイ、火傷してる。どうすればいい?!どこの病院行けばいい?!」

と切羽詰まった様子でした。


もう少ししたら様子見に行くから、と電話を切り、歩さんの家に行きました。

ペイちゃんは至って普通ににこやかでした。


ペイちゃんの指を見ても確かに赤くなっているけど、水ぶくれになるような感じもなかったし、気付いたのが早かったのだろう、と判断できました。


私は歩さんに言いました。

「正直、やっぱりな、といった印象だ。いつかはやるだろう、と思ってた。ただ、気づくのも早かったからか、これくらいならとりあえず明日まで様子見てもいいんじゃないかな?」


すると、歩さんは

「やっぱりもうストーブなんか危ないものはいらない!それにやっぱりペイはなんかおかしい!!絶対熱いに決まってるじゃん!!すぐそばに手をやるだけで熱いのに、直接触るなんてどうやったってできない!」

と言いながら、途方に暮れていたのです。



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