繰り返される歴史
司る者たちと、神の最終決戦に入ります
【教皇庁 最上階のバルコニー】
対峙する神の預言者と司る者たち
預言者と司る者たちの顔がカットバックする
アレキサンダー:「お前たちはどこまで愚かなのだ。全知全能なる神が、この不安定な世界を作り直そうとしているのに」
ジェス:「不安定、結構だね」
ベルタ:「不安定だからこそ、協力するのよ。助け合うのよ」
サーラ:「誰か1人だけの世界じゃない。人間だけの世界じゃない」
ヒューマ:「全ての命のために世界はあるんだ」
アレキサンダー:「何を言うのか?生ある者は死ぬ。神の国にはそんなものはない。あるのは永遠の命と尽きることのない平和だ」
ミラン:「良く言うわ。リエルたちをいじめておいて」
アレキサンダー「邪教を崇拝することは、許されない。神は絶対だ」
フレイ:「リエルたちにとっては、森や山が崇拝の対象だったんだ。他の神は認めないなんて、争いを生むだけじゃないか」
セレン:「月と太陽は、共存しています。もちろん星も。その姿を美しいと思えないとは貧しいですね」
ヒューマに向き直るアレキサンダー
アレキサンダー「太陽の子よ。お前が神に刃を向けるのは、父を殺された恨みか?」
一瞬、唇を噛むヒューマ。
ヒューマの手の中にサーラの手が滑り込む。
お互いを確かめる二人の手
ヒューマ:「違う!」
アレキサンダー「ほほう。お前は目の前に父を殺した相手がいるというのに、憎しみにかられないのか?」
ヒューマ:「憎いさ。でも今の俺には憎しみの先にある、強い意志がある」
アレキサンダー:「強い意志だと?」
ヒューマ:「そうだ。この世界を、父さんが残してくれた、この世界を守るっていう強い意志だ」
アレキサンダー「愚かだなお前は。世界を守るには、強大な力が必要なのだ!」
◆恐るべき衝撃波を放つアレキサンダー
◆全員で防御して、衝撃波を受け止める「司る者」たち
アレキサンダー:「・・・」
ヒューマ:「この世界を守るのは、強大な力じゃない」
衝撃波を吸収して、虹色の衝撃波を放つ「司る者」たち
崩れ落ちるアレキサンダー
ヒューマ:「この世界を、愛おしく思う心だ」
アレキサンダー「神の国よ永遠に・・・・」
事切れるアレキサンダー
ジェス:「これで終わりってことじゃないだろ」
ベルタ:「神ってのがいるでしょ」
ミラン:「出てきなよー神さまー」
雲間から一筋の光が現れて、それは階段に変わった。
セレン:「上がってこい、ということですか」
ベルタ:「偉そうね」
ヒューマ:「行こうかみんな」
サーラ:「行きましょう」
手をつないだまま、階段を登ろうとするヒューマとサーラ
ジェス:「お前たち、手つないだまま行くの?」
ヒューマ:「えっ、ヘン?」
サーラ:「ダメ?」
ジェス:「ヘンとかダメとかじゃねえけど」
セレン:「私たちも手をつなげばおかしくはありませんよ」
右手でジェスを、左手でベルタと手をつなぐセレン
ジェス:「おい、セレン!」
ベルタ:「ま、いいんじゃない」
ミラン:「ねえフレイ?どっちの手つないだらいいの?」
フレイ:「ミランの好きな方かな」
ミラン:「じゃあ両方!」
フレイ:「両手はダメだよ」
ミラン:「ケチ!」
自然と手が伸びるミランとフレイ
階段を登っていく7人の『司る者』たち
足元の階段に、ビジョンが現れる
ヒューマ:「なんだこれは?」
◆階段の映像は人類の歴史
ほぼ全裸で石や棍棒を使って獲物を捕る人類
獲物を巡り、争いを繰り広げる
やがて水耕栽培や放牧などが始まり、集団が形成されて、都市が生まれる
都市や領地を巡り、やはり争いを開始する
太陽、月、星、大地、水、風、火と人は崇めるものを得て、思想を中心にした集団が形成される
思想の違いが対立となって、もっとも残忍な戦争が始まる
殺し合う人間たち
ヒューマ:「なんで太陽と大地が争っているんだ?」
サーラ:「こんなことって・・・」
フレイ:「星は、大地を破壊することはない!」
ベルタ:「水が月の船を転覆させる?」
ジェス:「なんで俺たちは争っているんだ?」
階段が終わり、雲の上のような場所が現れる
中央には椅子が一脚ある。
無人の椅子のかたわらにいるのは、「司る者」と同じ顔をした七人の「神と呼ばれる者」たち
対峙する『司る者たち』と『神と呼ばれる者』
原初の闇:「良く来た『司る者たち』」
ジェス:「なんだ、お前7人もいたのか?」
原初の闇:「君たちの頭数に合わせてみたのだけど、お気に召さないかな」
ベルタ:「あまり気分が良いもんじゃないわね。自分と同じ顔がいるって」
ヒューマ:「さっきのはなんだ?」
原初の闇:「ああ、あれは君たちの未来だ」
サーラ:「私たちの未来?」
読了ありがとうございました。
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