『司る者』たち
ようやく「司る者」が全員揃います
【黒い雲】
エルランド:「くたばれ!偽りの世界を司る者どもよ!」
流星剣を一閃するエルランド。猛烈な勢いで一行に迫る流星群
フレイ:「あぶない!」
ミランの前に立ちはだかるフレイ
ミラン:「フレイ!」
フレイに降り注ぐ流星群。
猛烈な光と衝撃に襲われるフレイ
ミラン:「フレイ!」
光と衝撃が収まると、そこには流星の盾を構えて壁のように立ちはだかるフレイの姿がある
ミラン:「フレイ・・・」
フレイ:「僕はもう騎士じゃない」
ミラン:「・・・・」
フレイ:「でも、騎士じゃなくたって、君を、ミランを守る。僕はいつまでも君を守り続ける」
ミラン:「フレイ!」
ヒューマ:「ミランだけじゃなくて、オレ達も、この世界も守ってくれフレイ」
フレイ:「ヒューマ」
ヒューマ:「オレ達で、この世界を守っていくんだ」
◆騎士エルランドに勝つ7人
エルランド:「なんということだ。私が、この私が薄汚い世界を司る者達に敗れるとは・・・」
サーラ:「薄汚い?」
ヒューマ:「そんなことない。な、サーラ」
サーラ:「ええ、今こそ美しい世界を見せてあげましょう」
笑顔を交わすヒューマとサーラ
ヒューマ:「セレン、少し離れる」
セレン:「どちらへ?」
ヒューマ:「この世界を、美しい世界を照らすんだ。オレとサーラは大地を照らす、ジェスとベルタは空と水を頼む」
ジェス:「なにもするなってことだろ」
ベルタ:「まかせて」
離脱していくペガサス
静かにおかまのフタを開けるミラン
エルランド:「うん?」
ミランのペガサスを凝視するエルランド。
エルランド:「あれは」
エルランドの目にはミランがカノンに見える
エルランド:「カノン」
エルランドの周りを飛ぶミラン、フレイのペガサス
カノン:「エルランド様・・・」
エルランド:「カノン、どうして君が?どうして君は偽りの司る者達と一緒にいる?」
カノン:「この方たちに助けていただきました。ここにいるペガサスも、剣と盾もこの方たちのおかげで、こうして届けることができました」
エルランド:「ウソだ。人を裏切るような者達がこんなことをするはずがない」
カノン:「いいえ、エルランド様。見てください」
【地 平】
大地スレスレをかけるペガサスから金色の光りが降り注ぐ
山が川が、森が海が輝き始める
【上 空】
空を駆け、天高く飛び上がるペガサス。
日輪の中から現れる太陽の子と大地の乙女
【黒い雲】
エルランド:「これは」
カノン:「私たちの後には、こんなに美しい世界ができているのです、エルランド様」
エルランド:「私は、私たちは、こんなにうつくしい世界を破壊しようとしていたのか?」
カノン:「エルランド様。これからはこの世界を守っていきましょう。二人で、星になって」
エルランド:「ずっと君と一緒にいることができるんだねカノン」
カノン:「ええ。永遠に」
吸い寄せられるように一つになる二人の姿
黒い雲が晴れて世界に輝きがあふれる
ミラン:「よかったね」
フレイ:「うん」
エルランド:「君たちには世話になった」
カノン:「あなたたちのおかげです。ミラン、それにフレイ」
フレイ:「いや、僕は」
ミラン:「どういたしまして」
フレイ:「僕はこの剣と盾を本来の所有者のあなたに返すためにここに来ただけで」
エルランド:「フレイ、その必要はない」
フレイ:「えっ?」
エルランド:「僕とカノンは星になる。空から君たちを見守ることにする。星になる僕たちにもう剣と盾は必要ないんだ」
見つめ合うエルランドとカノン
エルランド:「僕に必要なのは君だけだカノン」
カノン:「エルランド様・・・」
エルランド:「フレイ、君が剣と盾を持ってくれ。その剣には流星を起こす力がある。その盾は流星を防ぐ。共に星から授かった力だ。
どちらが欠けても、どちらだけが強くても世界を破滅に追い込むことになる。正しい心を持つ者がそれを司ることができる」
ミラン:「司る?」
エルラン:「星を司るのは君だフレイ。君はこの世界で初めての星を見る者になるんだ」
フレイ:「僕が、星を司る者?」
カノン:「いつまでもいつまでも、この美しい世界を守ってください」
ミラン:「ありがとう、エルランドさん、それにカノンさん」
天高く昇っていくエルランドとカノン
【ゆりかごの森 スーリヤの庭】
遠ざかっていく二つの星を見上げるヒューマ、サーラ、ジェス、ベルタ、フレア、セレン、スーリヤ、それにたくさんのペガサス
ゆっくりと降り立つミランとフレイを乗せたペガサス
スーリヤ:「やっと揃ったね」
手と手を取り合って歩くミランとフレイ
読了ありがとうございました。
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