第3話 開戦!クラス分けテスト
遅れてすいません!たーくんです!ヴァイスシュヴァルツとバトルフィールドにハマってしまい全然書いてませんでした。今回はいつもよりちょっと多いと思うので楽しんでくれたら幸いです。では本編をどうぞ!
シュンッという子気味良い音が鳴り響くと僕たちは体育館のかたい床の上ではなく、緑が綺麗な原っぱに降り立っていた。
「ここは?」
僕の疑問に答えるよう青空をバックに理事長の顔が浮かび上がった。
『やあ、みんな。今の状況をうまく掴めていない人が大半だろうから説明させてもらうよ。さっきも言ったとおり君たちには、クラス分けテストを受けてもらう。内容は君たちが転移した場所、そこは学園の私有地のとある島だ。そこには学園側が用意した魔獣がたくさんいる。強さに応じて魔獣にポイントが割り振られているから強い魔獣を倒して1発を狙うか、小物を狙ってコツコツためていくかそこは君たちの自由だよ。あと、魔獣は倒さないとポイントは加算されないからね。つまり魔獣使いの子たちは契約してもポイントにならないからそのあたりは注意してね。近くに別の生徒がいると思うけどその子達が同じ班の仲間だよ協力しあってね。あと君たちの行動は全部小型の自動追跡魔道具によってこちら側に映像がリアルタイムで届いているからね。保護者の皆さんや関係者の皆さんにいい所を見せるチャンスだよ。それじゃあ頑張ってね!』
それと同時に空に映った理事長の映像は消えた。理事長の言葉を思い出し周りを見渡すと、いた。僕と同じ新入生の生徒だ。僕を合わせて6人。男子が僕ともう1人であとの4人が女子だ。とりあえずどうしようか悩んでいるともう1人の男子が喋り始めた。
「とりあえず自己紹介といこうぜ理事長の野郎は協力しあえって言ってたしな。俺はグレン。グレン・ドラグニックだ。戦闘スタイルは基本的に剣術だが魔法も嫌いじゃないからどっちも使いながら戦うって感じだな魔法剣士ってやつだ。じゃ、次誰いく?」
グレン君はちょっと口が悪いけど真面目そうな人って言うのが僕の第一印象だった。
「じゃあ次は私ね、私はアリア・メレーラ。魔法が得意っていうか魔法以外は全然ダメな典型的な魔道士ね光魔法が得意だから攻撃は結構破壊力あるわよ。あと強化系魔法も得意よ。よろしくね。あとグレン…君?ドラグニックってもしかして…」
「あぁ、俺は王家の人間だライブルス王国の第3王子だな。おっとあんまりかしこまらないでくれ俺はそういうのがちょっと苦手でな普通にしてくれると助かる」
…さ、さっそく王家の人間きたー!いや、学園にはいるとは聞いていたけどまさか同じ班だとは。でもあんまり王族のお偉い様オーラっていうかそんなのがないね。ほんとにかしこまるのが苦手みたいだ。
「やっぱりね。ま、本人が砕けた感じていいって言ってくれてるし遠慮はしないわよグレン君?」
「ああ、そうしてくれ」
「え、えっと次は私、いいですか? 私はマーリン・ハルシオンです。その、わ、私は回復魔法が得意です。怪我したら私が直します。よ、よろしくお願いします。」
マーリンさんは喋るのが苦手なのかな?でも回復魔法を使える人がいるのは安心できるな。って、うん?マーリンさんがこっち見てるけどどうしたのかな?僕が見つめ返したら顔を背けちゃったし…うーんよくわからない人だ。
「あはは、この子は初対面の人相手だと緊張しちゃってね最初はこんな感じだけどそのうち慣れてくると思うからよろしく頼むよ。私はマーリンの幼なじみのミレイ・セルフィ。近接戦闘に特化してるタイプだね。グレンとは違って魔法は得意じゃないけど接近戦なら負けるつもりは無いよ。よろしくね」
ミレイさんは魔法が苦手なのか。今のところは結構バランスの取れた班編成だなぁ。
「次、わたし、名前はセレン。セレン・ハーモニー。属性魔法は、一応全部使える、けどそんなに強くない。基本は精霊魔法、よろしく」
セレンさんはそういってぺこりと頭を下げた。
この人が1番謎だった。ずっとフードを深く被ってて鼻以外の顔のパーツが見えない。しかし、精霊魔法か、僕の契約魔法も人のことは言えないけど結構珍しい魔法だ。普通の魔法、ここでは光魔法や風魔法といった属性付きの魔法のことをいうけどそれとは違って方法でそれに似た現象を起こすらしい。属性魔法は自分の魔力を練る。その時に魔力に術式を書き込んで属性を変化する。変化させる前の魔力をいわゆる無属性っていう。属性魔法は無属性に属性を付加させる術式を書き込んでからさらにどんな現象を起こすかを書き込まなければいけないため結構難しい魔法だ。慣れれば特に考えなくてもできるらしいけど僕には無理だ。魔力に術式を書き込むのは自分の体感的なことだから他の人には分からないけどそれを目に見えるようにしたのが魔法陣だ。これは直接魔力に干渉するより簡単だけど相手が魔法になれているとどんな現象を起こすのかを教えることになってしまう。魔法陣を用いるのは初心者が魔力に術式を書き込む練習としてしか使われない残念な魔法だ。ちなみに無属性は術式を書き込むことによって回復魔法や身体強化魔法なんかに変換することが出来る。回復魔法は複雑で属性魔法より難しいらしい。当然僕には無理だけど身体強化魔法くらいなら僕でも使える。いつか属性魔法を使えるようになりたいもんだよ。はぁ
「じゃあ最後は、君かよろしく頼むよ」
おっと次は僕か
「僕はエレイ・レイブニル。使える魔法は契約魔法と強化魔法くらい。基本的には近接戦闘かな属性魔法とか回復魔法は使えないからね」
「レイブニルってもしかして生徒会長と弟ってこと?ってそれよりも契約魔法ってことは魔獣使いってことでしょ?近接戦闘ってどういうことよ?」
「うん、生徒会長は僕の姉だよアリアさんそれと近接戦闘に関してだけど」
「聞いたことがある。なんでも生まれたとき稀に魔獣の魔力に耐えれる体を持っていることがある者もいるのだとその者達契約した魔獣の魔力を使い自信を強化出来ると聞くつまりエレイはそういう体質ということだろう」
グレン君は物知りなんだな。
「うん、そういう人もいるけど僕の場合はちょっと違って…っ!!」
僕が言葉を繋げようとした時地面が揺れた。周りを見ると大型の魔獣が現れた。
「あれって…」
「やばい!避けろマーリン!」
魔獣に目をつけられてしまったマーリンさんは魔獣の攻撃に反応出来なかった。無理もない彼女は回復魔道士後衛職だ。ミレイさんがマーリンさんを押し倒そうとしているが間に合わない、
「エミリ!」
『りょーかい!』
その声と共にエミリが指輪から猫の姿に戻る。
「契約魔法«モード»火猫!!」
詠唱と同時にマーリンさんの元に飛び出す。猫の脚力を借りた僕の足なら魔獣よりも早くマーリンさんにたどり着ける。
「はああぁぁぁっ!」
あっぶな、かすったよ今!
「こいつはブラッドタイガーだね」
「そうね、私とセレンさんで目くらましの魔法を!その隙に3人で畳み掛けて!」
「こいつは確かBランクの魔獣だったはずだ念のためそれくらいはしておくか」
アリアさんの提案にグレン君が賛成するが、
「うーん、多分僕1人で大丈夫だよ。ちょっと行ってくる!」
「ちょっ!待ってよ1人じゃ無茶だ!」
僕を止めようとしたミレイさんだがエミリに止められた。
「大丈夫よ。あの子すんごく強いから」
「へ?」
ミレイさんの素っ頓狂な声を聞きつつ僕はブラッドタイガーに飛びかかる。なんでも切り裂いてしまいそうなくらいな鋭利な爪を僕に向かって振ってくる。
「爪強化」
その一言と共に僕の猫の手の爪が伸びる。長さが変わっただけではなく硬さと鋭さも強化されてる。ブラッドタイガーにも負けはしない。両手の爪を交差させ相手の爪を受け止める。同時に地面を蹴って懐に潜り込む。
「炎爪」
爪が炎に包まれる。僕の猫の爪は炎の爪となった。炎の爪をブラッドタイガーのお腹に向かって縦横無尽に振り回す。流石のBランクの魔獣といえど自分のものより硬いしかも燃えてる爪の攻撃を何度も受ければ立っていることすら不可能だった。
「エレイ、君はいったい…」
グレン君の声を最後に僕の意識は暗闇へと引きずり込まれた。
どうでしたか?初の戦闘シーンといっていいのかわかりませんが。この物語は一応主人公めっちゃ強ぇーーってやつを目指すつもりなのでこれくらいはしてもらわないとですね。がんばれエレイ君!ですが最後には気絶してしまいました。この辺も次回触れていけたらなと思います。
前回の次回予告ですがまったく触れてないですねはい。ですがこれはヒロインキャラの心の声ということなのでこの話の時に誰かがこんなことを考えていると思ってください。決してこの前の次回予告の存在を忘れていたとかそんなことじゃありませんよ!ほらそこ!疑わない!
はい、茶番乙ですね!今回は次回予告なしで行きます。次回の話はなんにもかんがえていないですし。……は、早いうちに書けるよう善処します。
それでは次回もみてやってくださいな。
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