表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/125

第5章 15話

山本さんはロケットの方を見上げる。

一体何をするつもりなのかしら?

「いくぞ『火の精霊よ!!』」

あっ!

そういう事ね!!

「?どういう事?」

美喜子さんが聞いて来る。

「つまりですね。ロケットというのは燃料を噴射させて、その勢いで飛ばしているんです。ですから、その方向を決めるのはその下に付いている噴射口なのですが」

「うんうん」

「山本さんは、その噴射そのものをコントロールするつもりなんです。いくら噴射口が違う向きを向いたとしても噴射自体がずっと真下へと向いていたら」

「あっ、そうか。燃料が爆発するには火がいるもんね」

そういう事。

山本さんは、その火をコントロールするつもりなんだわ。

すると。

ロケットはいつまでも落下する事なく、ずっと上空を飛んでいる。

やがて、その姿は見えなくなってしまった。

「大丈夫ですか?」

「ああ。僕の能力はパワーは弱いけど、その代わり遠距離まで使えるからね。まだいける」

かなり慎重ですわね。

でも、その慎重さのおかげで助かっている部分があるのですが。

「?もう平気なのか?」

レンド様が聞く。

「うん。もう大丈夫だ。大気圏外へと飛ばされた。もう燃料も残ってない。あれは落下する事は無い」

本当に。

山本さんがいてくれて助かりましたわ。

「やった!なんだか分からないけど。ありがとう!!」

それにしても。

氷室という娘。

私達を殺すために、核ミサイルまで使うなんて。

「ねぇ。何かお礼がしたい。核から助けてくれるなんて思っていなかったし」

「そうだな。水晶のドクロがあるって言ってただろ?もし、それが本物ならそれを貰いたいんだが」

「?そんなんでいいの?」

「ああ」

山本さんは、欲とは縁が無いみたいね。

「ま、いつもの事よ」

次回更新は11月14日(月)予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ