表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/125

第5章 14話

氷室は私達を置いて、どこかへと行こうとしている。

「くっ!待ちなさい!!」

「待つのは美喜子の方だ。まずはあれをなんとかしないといけない」

確かに。

こうしている間にも核ミサイルはどんどんと上空へと飛んでいく。

「でも、どうやってここへ?」

そう。

どこか遠くへ落とすというならともかく。

わざわざ打ち上げて、ここへ落とすなんて。

「おそらく、あのミサイルの先端に核があるんだろう。だいたい核ミサイルってのはそういう構造になってるもんだ。そしてその先端を地面にぶつけて、その衝撃で核のエネルギーが爆発するという仕組み。その為の必要な高度まで上がりきったら急激に角度を変えてここに落とすんだろう」

つまりは、今はその猶予の時間。

それまでになんとかしなければならない。

どうすれば。

あっ!

「ねぇ。美喜子さんの瞬間移動でなんとか出来ません?」

美喜子さんの瞬間移動はかなり便利。

こういう時も役に立つはず。

「いや。それがそうもいかない」

「え?」

どういう事?

「美喜子の瞬間移動は一日3回が限度だ。それ以上は使う事が出来ない。そして、今日ここへ来る時にすでに1回使っている」

そうなると。

まずはあのミサイルに追いつくのに1回。

そして、あのミサイルを安全な所に飛ばすのに1回。

確かに戻って来る分が無い。

「しかも、物を飛ばす時は美喜子も一緒に飛ばないといけない。そうなると、ますます瞬間移動には頼れない」

そうか。

核ミサイルを安全な所に飛ばしたとしても。

今度は美喜子さん自身が危険になるという。

どうすれば。

こうしている間にも、どんどんと上空へと消えていく。

「ん?待てよ。核ミサイルとはいえ、あれはジェット噴射だよな?」

「え?えぇ、ロケットと同じ、燃料を燃やしてその勢いで上げるものですから」

「よし!それならなんとかなる!!」

えぇ!?

一体何を?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ