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第3章 10話

「まったく、おとなしく待っていろって言ってたのに」

こんな所にまで来るなんて。

「妹の事もありますから。私はじっと待ってるのは性に合わないんです」

また凄いな。

静かで大人しそうな雰囲気なんだけど、意外と行動力があるんだな。

「ったく。言わなきゃ良かった」

美喜子も後悔している。

「貸してもらえます?私は触れた物の情報を得る事の出来る能力を持ってますから」

そういえばそうだった。

こういう場合は便利な能力だけど・・・。

「ん!」

確か彼女は戦闘能力は無かったはず。

これからが大変だ。

「これは、どうやら彼らは神になろうとしていたようですね」

「神に?」

それは良くある話だけども。

「つまり、彼らは自らのDNAを操作して姿から変わろうとしていたようです」

「え!?それじゃあ、あれは元は人間だって言うの!?」

なんと。

この世界でも人類はいないと思っていたが。

まさかDNAを操作して変化した人間だったとは。

「お二人とも良く聞いてください。どうやら、その中の一人が例の水晶のドクロを所有しているようです」

「なんですって!?」

まさか!!

なんとなくは予想はしていたけれども。

「そんな事まで書いてあるの?」

「ええ。どうやらあれは神の中でも一番の人に選ばれる王冠みたいな物らしいですね」

持ってるだけで一番偉くなるという象徴の物か。

どうやら、この世界でもあの水晶のドクロは特別な存在らしい。

と、なると。

「やはり持ってるのは、これって事か」

僕は偶像を指さす。

そう。

この教会でも偶像にするほど象徴的な存在。

おそらく、DNAを操作して姿が変えられるのなら誰もがなりたいと思う存在。

T-レックス。

「ふん!上等じゃない!例え相手が恐竜でも叩きのめしてやるわ!!」

やれやれ。

美喜子は本当に頼りになるな。

「二人は今度こそ、この教会で待ってるんだ。僕達はこれから恐竜と戦う。死にたくなければ待っていた方が得策だ」

そう。

恐竜相手に戦えるほどの力が無いと、これから先は無理だ。

美喜子は直接戦闘をする能力が。

僕だって精霊の力で身を守る事も戦う事も出来る。

まず船長は無理だし、林道さんだって戦闘能力があるか。

「あら。何度も言いますけれど、私はじっと待ってるのは性に合わないんです」

林道さんはそう言うと、ほうきを取り出した。

「?それは?」

「これが私の武器なんです」

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