第2章 13話
ようやく頂上が見えて来た。
けど。
健一がだいぶへばっている。
無理も無い。
ここまでずっと階段で上って来たものね。
私は空手を習っていて、運動してるからそれなりに大丈夫だけど。
健一は運動よりも勉強をする方だし・・・。
疲れて当然って所ね。
仕方ないわ。
「休憩しましょう」
かなり危険だけど、このままハーピーと対決する方がよっぽど危険だわ。
さて。
問題はどうやって戦おうかしら。
今度の敵もかなり強そうだし。
「美喜子、何を考えている?」
へ?
「えっと、どうやってハーピーと戦おうかなって」
だって敵は空を自由に飛べるしね。
どう考えても、こっちはかなり不利。
能力があっても、ちっとも有利な状況では無いしね。
「いいか?僕達は水晶のドクロを取るのが最優先だ。別にハーピーを倒す必要は無い」
健一は相変わらず非戦闘的ね。
そりゃあ、無事に取れるならそれに越した事は無いけど・・・。
少なくとも戦う方法は考えた方がいいわ。
まず戦う事になるし。
え!?
それは突然だった。
「ハーピー!!」
どこからともなく表れた!!
いや。
頭上からやって来たんだわ!!
心理的死角!!
まずい。
「危ない!!」
え?
健一が私をかばう。
その結果。
「健一!!」
そのまま。
ハーピーに連れ去られてしまった。
くっ!!。
追いかけなきゃ!!