第2章 7話
「ふぅ、今日は一旦ここまでにしておこう。また明日調べて」
そう健一が止めようとしたけれど。
「待って!もうちょいだけ」
せっかくここまで来てるのだから、何か。
何か見つけないと。
「気持ちは分かるけど。もう日が沈んで暗くなるし」
うう。
健一の役に立ちたかったのになぁ。
仕方ないわね。
「ん?」
日がちょうど半分まで沈んだ時だった。
ストーンヘンジの石がうっすらと光始めた。
「え!?」
どういう事?
これ、普通の石よね?
「なっ!?なんだ、あれは!!」
健一が太陽の方向を指さす。
え?
別に、普通に沈んでいくけど。
「どういう事?」
「ストーンヘンジの説明の時に言ってたと思うけど、このストーンヘンジは夏至・冬至・春分・秋分の太陽の日の入り、出を示しているって」
「うん。それは聞いたけど」
「その、ちょうど夏至の部分から沈んで行こうとしてるんだ!!」
へ???
「ちょ、ちょっと待ってよ。今は8月の中旬、夏至なんてとっくに過ぎてるはずじゃない!?」
そう。
ありえない。
「だけど今、そのあり得ない現象を見ているんだ」
まさか。
ピラミッドの時も、あり得ない現象を見ていたけど。
ここでも、同じような事が起きてるなんて・・・。
と言う事は。
やはりここにも水晶のドクロが!?
なら。
やはり、あの水晶のドクロは次を示していた事になる。
え!?
どんどん明かりが増して来る!?