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この街が腐るまでに  作者: ぷろていん


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20/21

使命

「助けて!!」


恵一は、一人の子どもの悲鳴が聞こえ、我に返った。


数メートル先の車と車の間で5.6歳程の小さな男の子が不安そうな顔で辺りを見渡している。


「ママ!パパ!どこ!?」


周りには保護者らしき人は居ない。


逃げ惑う群衆に巻き込まれはぐれてしまったのだろう。


車の間から出ようにも必死に逃げる人間達に、この子と会話している余裕はない。


逃げる大人に弾き飛ばされ、尻もちをついた。


尻もちをつき、泣く子供に恵一は自分の息子の姿が重なった。


助けなければ。


人を守るために警察官になった。


恵一は、昔幹部が言っていた言葉を思い出した。


警察官は『強く』なければならない。

警察官は『優しく』なければならない。

警察官は『カッコよく』なければならない。


今警察官としてやらなければならないことがある。


たとえ自分に命の危険があっても


強く、優しく、カッコよく


弱い人を助け、悪を討つ


それが警察官だ。


それが恵一が目指した姿だ。




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