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第97話~方位磁針
音楽室に一人取り残された【8651】の女子1.は、電気がまだつかないその部屋の中で、見えない恐怖への恐れ、そしてやり場のない怒りから、大声で叫んだ。
女子1.「わぁぁぁぁわぁぁぁぁぁ」
声が枯れるまで叫び続けた。
それは叫び続ければだれか来てくれるかも知れないというひとすじの光をもとめていたからである。
それでも、
誰も、
こない。。
女子1.のやり場のない怒りは、ある方向へその向きを固まりつつあった。
まるで方位磁針が、最初は揺れてあるのに、次第に収まり、北を指すように。
そう女子1.の怒り磁針は、女子2.にむきを定めた。
女子1.「あのこのせいでっ!!」
~つづく~




