第82話~行き先判明
厨房係は突然の出張命令に困惑していたが、それ以上に開けることのできない扉を前にしたレジ係の店員は、落胆の表情と感情を隠しきれなかった。
レジ係の店員「ねぇ、私、どうなるんだろぅ、ここから出られるかな、、」
厨房係「出られる、出られるよ、だってさ、入ることできたんだし、なんとかなるよっ」
レジ係の店員「でも、いま、出れないのは事実だし。。。ほら、ね」
レジ係の店員はドアノブをガチャガチャ回してみたが、やはり開かなかった。
厨房係「開け~ゴマ~」
厨房係はなるべくあかるく振る舞った。
もちろんそんな呪文をとなえても開くことはなかった。
レジ係の店員「それに、あんたが、もし出張行ってしまったら、もう、私、どうしたらいいか、、店長もきっと私を反逆者って思ってるはずだし」
厨房係「お前、テレビの見すぎだよ~反逆者って、そんな、きっとさ、店長の悪ふざけだよ、これ」
レジ係の店員「悪ふざけ、か、」
店内放送からきこえる店長の声「あれあれ~あれ~厨房係くんまだ帰らないですかぁ?もう帰って準備しないとぉ。パスポート持ってますかぁ?」
厨房係「はぁ?パスポート?海外?!」
店内放送から聞こえる店長の声「遠いけど大丈夫かなぁ?多分移動で丸一日かかるよぉ」
厨房係「店長ふざけんなよ!お前おれをどこにいかす気だよ!」
すると、更衣室の中にあるテレビが自動的についた。
テレビからは、なにやら解放的な風景、綺麗な星空とともに、軽快な音楽とともに、次のようなメッセージがナレーションで入った。
ナレーション「Welcome to Mexico!!」
レジ係の店員「メキシコ、、?」
厨房係は更衣室の中から聞こえてくる音に目を疑った。
厨房係「メキシコ??」
~つづく~




