第33話~グッドジョブ
センターフィールドはまた電波が届かなくなったのをみて、半ば諦めて、カバンの中に携帯電話をしまった。
その様子をみたレジ係の店員は、店長がみているであろうカメラに向かって、ピースサインを一瞬だけ、誰にも気付かれないようにだした。
それを店長室のモニターでみていた店長はニヤリとして、モニターごしにレジ係の店員に向かって、親指をたててこうささやいた。
店長「グッドジョブ!」
ところがレジ係の店員がピースサインをカメラに向かって、出しているのを、ひとりだけ冷静にみていた人がいた。
今、ステージに立っている女子2.である。
女子2.は幼い頃から、周りの雰囲気を感じることに長けていた。それが良い方に傾く時と悪い時があった。
悪い方でいえば、中学校のとき、片思いの相手がクラスの他の女子と親しげに会話してるのをみると、すぐに自分に言い訳をして諦めていた。実際に女子2.の感は当たっていた。
女子2.がぼ~っとしていると、女子1.がきづいて、
女子1.「アンコールどうしよぅ?」と小声で問いかけた。
女子2.「あ、ごめん、あの曲にする?」と小声でかえした
女子1.「あの曲?」
女子2.「うん、ほら、あのにぎにぎしい曲、、」
女子1.「あ~わかったわかった!」と女子2.に笑顔で返し、そして客席に向かって話しかけた。
女子1.「みなさんお待たせしました、アンコールありがとうございますっ。それではおききください。曲名は【フルマイ・フルマイ】ですっ」
~つづく




