第23話~凝視
レジ係の店員からマイクを受け取った女子1.は、マイクを持つ手が震えて、カラオケボックスでいつも使ってるマイクとは異なるその感触にさらに緊張がたかまり、さらには、あらためて客席をみると、まばらではあるが、それなりに各席にお客様が座っており、みんなが女子1.と女子2.をみているとおもうともはやいてもたってもいられなくなっていた。
せめてもの味方である女子2.もきっと緊張していると思い、一瞥してみたところ、冷静に立っており、その視線は、センターフィールド、いやセンターフィールドというよりは、センターフィールドの席の上においてある紙でできたメニューが不自然に揺れているのを凝視していた。
女子1.「あんた落ち着きすぎってかなにみてんの?」と女子2.に小言で話しかけた。
女子2.は、はっとして、女子1.の問いに答えた。
女子2.「ごめんごめん、ぼ~っとしちゃって」
女子1.「もうしっかりしてよ~店員さんが早くして~ってこっちみてるよ~」
たしかにレジ係の店員は女子1.と女子2をみていた。
というよりは。
女子2の一点をみているその姿を凝視していた。
レジ係の店員は、お店の電話をとり、小言で電話の相手に伝えた。
レジ係の店員「きづかれそうです」
そして電話の相手の反応を確認し、次のようにこたえた。
レジ係の店員「わかりました、合図いただければ、、、します」
レジ係の店員はそうこたえると電話をおいた。
そしてためいきを1つついた。
~つづく~




