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第187話~捨てる神あれば拾う神?あり
女子1は、しばし茫然とした。
音のない世界へと埋没していく感覚に似ていた。
それは物理的に聴こえる音ではなく、周りが賑やかなのに、ひとり取り残されるがゆえに感じる自分には関係ない音が、実際に音がないことよりも、断然にさみしい、そういう感覚であった。
自業自得と言われればそれまでかも知れない。
失ったものを取り戻すことはできないなら、違うもの得るしかなかった。
女子1は、静かにカフェをでた。
気のぬけた表情でいると、ひとりの男性が声をかけてきた。
ウォータービジネスのスカウトマンである。
スカウトマン「あの、すいません、お時間ちょっといただけますか?5分、いや、2分でいいです。さっき遠くからみていたら、この街でテレビのロケでもしてるのかなと思うくらい、タレントさん、いやそれより上だな、女優さんが通りを歩いてると思ったんですよっ」
女子1「はぁ。。」
口にでた言葉と裏腹に、女子1の表情はまんざらでもなかった。
〜つづく〜




