桃太郎がサルにキビ団子を与えるとサルは喜んで仲間になりました。
ネネさんが口をきいてくれない。
そして、魔王退治には絶対について来るようだ。
俺が勝手に旅立つと思っているのか、俺を見張るように離れない。
とっても気まずい。
結局、孝高も魔王への攻撃に参加することになった。喜久兵衛とハナちゃんもだ。
ワイ子も呼び出されて、大阪城の広場で嬉しそうに牛を食べている。
誰か死ぬかもしれないんだぞ・・・。
いや、俺が守らないといけないのか。
俺は藤原のおっさんに呼び出されていた。
そこには孝高も居た。
最近、孝高は藤原のおっさんのところで魔王戦の準備を手伝っている。
「度々呼び出してすまない。モモちゃんにちょっと相談があって。」藤原は言った。
「はい、なんでしょう?」
「ももちゃん、グレートポーション持ってるよね?」
「はい。」
「作り方を教えて欲しいんだ。魔王ヶ島を攻めるにあたって絶対に必要だ。」
魔王ヶ島ってなんかダサいな。
「いや、作り方は知らないです。あれ?もしかしてとみ子おばあさんしか作り方知らないんですか?」
「そうなんだ。」藤原は頷いた。「いちおう、レシピは貰っているんだが、字が汚くて読めない。」
ババァ・・・。
「私も知らないんです。」素直に答えた。
「そうか・・・。」
「私の持っているグレートポーションで良ければ、あげましょうか?」
この間の大戦でめっちゃ使ったからなあ。
いくつ残ってるだろうか?
「すまない。何とか、量産体制を構築してみせる。」
「お願いします。場合によってはストレージごとお貸しします。」
とりあえず、魔法ストレージを開いてサンプル代わりにグレートポーションを一つ渡した。
「孝高君、鑑定してくんない?」
おお、その手があったか。
孝高がグレートポーションを受け取った。
「・・・関白。」
「どした?」
「この、グレートポーションには、五分ごとに数が倍になる呪いがかかっています。」
なにそれ?青色の猫型の何かの伝承が混じってない?
通りで減らん訳だ。
「それって、量産体制整ったって考えても良いってこと?」藤原のおっさんが孝高に訊ねた。
「そういう事になりますね。誰かの魔法ストレージに入れておけば勝手に増えます。」
何、その超展開。
いつ呪われたん?
ストレージに居れる前に夏場放置してたのが悪かったのだろうか。あれで少し匂い変わったし。
って、なにか?
グレートポーションって腐ると増えるの?
もし、魔法ストレージに入れてなかったら、世界がヤバかったってこと?
この世界は魔王関係なく崩壊の危険にさらされ過ぎている気がする。
今、グレートポーションはストレージにいくつ詰まってるんだろう。
「よし!なんかしらんが、魔王城へ乗り込む準備は整った!!」藤原のおっさんがガッツポーズをしながら言った。
性急だなぁ。
苦労が何一つない。
「まあいいじゃないか。これで、私も兵を率いて存分に戦えるというもの。」俺の呆れた顔を見て藤原のおっさんが言った。
「あ、藤原さんも一緒に行くんですか?」
「もちろんだとも。よろしくモモちゃん。」
「よろしくお願いします、藤原さん。」
「うーん、その藤原さんってやめて欲しいな。俺って出世するたび苗字コロコロ変わるんだよね、木下とか羽柴とか。」藤原のおっさんが言った。「だから、下の名前で、秀吉って呼んでくれる?」
おまえ、サルか!!




