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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第97話:オークション㊸ (王都編)

 オークションが進んで行き現在は昼休憩に入っている。


 俺とジルバさんは昨日も行った酒場で昼食を食べている。


 俺が食べているのはオークのステーキ。ジルバさんはパンにスープにサラダという軽食だ。


 だが、今回はジルバさんはゆっくりと食べているし昨日のように昼休憩が終わった後に出てくる商品のチェックなどはしていない。


 酒場に向かう道中に聞いてみたのだが、何でも魔道具の部門では欲しい商品が今回は出品されていないらしく昨日の様に忙しくしていなくても言いそうだ。


 でも、一応の為に最後までオークションには参加するそうだ。


 という訳で現在俺はジルバさんと話をしている。


「白夜様はご存知かもしれませんが、オークションが終わった次の日に大規模討伐が行われる事はご存知ですか?」


 ジルバさんが言っている大規模討伐とはスタンピードが起こる前に魔物を全滅とは行かないもののスタンピードが怒らないように魔物を間引く事のことだろう。


「えぇ、知っていますよ」


「という事は白夜様は大規模討伐に参加なされるので?」


「まぁ、参加することになるでしょうね。多分ですが、緊急依頼になりますから、ある一定以上の冒険者ランクの人は強制だと思いますよ。それよりも何故、ジルバさんが大規模討伐のことを知っていたんですか?」


「商人仲間から聞いたのですが、白夜様に聞くまでは半信半疑でしたが、白夜様から聞いた時に確信に変わりました」


「そうなんですか。でも、今日中に大規模討伐の事は正式に発表される事になっていますよ」


「そうだったのですか」


「そう言えばジルバさんは大規模討伐が始まったら王都から出られるのですか?」


「そうですね。私は王都から出ていく予定です。元々、オークションが終わった次の日には王都から出るつもりでしたので」


「そうだったのですか」


「もし良ければ白夜様に護衛を依頼しようと思っていたのですが、流石に無理でしょうから諦めます」


「えぇ、流石に無理ですね。大規模討伐が終わってからでしたら護衛は出来ると思いますが」


「大規模討伐が終わってからになりますと私の方の用事に間に合わなくなってしまいますので」


「そうだったのですか。どのような用事なのですか?」


「ちょっとした取引ですよ」


「そうなんですか」


「えぇ、そろそろ、オークションが再開されますのでオークション会場に向かいましょうか」


 もうそんな時間だったのと思い酒場を出る。


 あっ、お会計は今回もジルバさんが払ってくれました。



 オークション会場に戻って五分程でオークションが再開された。


 俺が狙っているハーレムの指輪はまだ出てきていない。


 だが、一つだけ興味が湧いたものがあったが、一回きりだったので落札はしなかった。


 興味が湧いたものとはスクロールだ。


 そのスクロールは火属性の特級魔法級の魔法が封じ込められているらしく一度だけだが、少量の魔力で特級魔法が使えるらしい。


 ということもあり特に冒険者だと思われる者達から人気がありかなりの大金で落札されていた。


 まぁ、特級魔法とか言ってるけど威力によって階級は変わるし魔法を使う魔法使いによっては独自に変化しているから一概に、この魔法が○○級の魔法だとかは言えず。


 最近では魔法の威力で決めるようにもなっているが、いくつかの魔法はある一定以上の威力がでる魔法もあるようで階級の付け方があやふやになっているらしい。


 この事はジルバさんから聞いた事だ。


 という訳でこの魔法だから大丈夫だと思わずに見た目がどの様な魔法でも、気を付けて損は無いと思う。


 と、まぁ、魔法についての話はここまでにしてオークションに集中するか。


 まぁ、集中したからと言って目的のハーレムの指輪以外は興味が無いから眺めるだけになっちゃうんだけどね。


「では、続きましてダンジョンで発見されたこちらの短剣になります。こちらの短剣は魔剣と言われる武器のひとつです」


 司会者がそう言うと何人かが声を漏らしてしまうが、司会者は説明を続ける。


「ただ、魔剣と言いましても国が国宝としてい魔剣と比べて弱いと思われますが、こちらの魔剣には魔力を流すことによって刀身が熱くなり鉄をも溶かすほどまで刀身が熱くなります。その他にも…………」


 省略すると刀身が熱を帯びること以外にもある程度の刃こぼれが魔力を流すことによって治るらしい。


 なかなかすごいと思うが、良く考えればこの世界には鉄よりも頑丈な物が沢山ありそうだし刃こぼれある程度治ると言っていたが、正確にはどれくらいまでの刃こぼれが治るのかは言われていないので、分かっていないが、それを言わないとい事は少しの刃こぼれしか治らない可能性があるという事だ。


 という訳で俺はこの魔剣を落札しない?


 それに、無駄なお金は使いたくないしな。


 何せ明日が俺の中の本番なのだから。



 あの魔剣は貴族みたいな男が俺が参加したオークションの中で一番の値段で落札された。


 あの魔剣が落札されてからいくつかの商品が出てきてとうとう俺が落札したいハーレムの指輪が出て来た。


「続きまして魔道具部門最後の商品とさせていただきますが、こちらの品はこれまでとは違い大金貨六枚からとさせていただきます。こちらの指輪はハーレムの指輪と言われています。説明につきましては省かせていただきます」


 何故、説明を省くのだろうか? よくわからん。



 しばらく待っても誰もハーレムの指輪を落札しようとしない。


 おっ、これはチャンスなのか? 誰も落札しようとしないなら俺が落札してもいいよね。


「大金貨六枚と金貨一枚」


 俺がそう口にすると周りが少しざわめく。


 司会者も驚いているようだ。


「だ、大金貨六枚と金貨一枚! 大金貨六枚と金貨一枚! 他にはいませんか!」


 司会者がしばらく待っても誰も口を開かない。


 そして、司会者が口を開く。


「では、384番様の落札とさせていただきます。これにて、魔道具の部門を終了とさせていただきます!」


 司会者がそう言って直ぐに黒服の男が近ずいて来て引渡しに必要な物を渡し定置に戻って行こうとするのを止める。


「あっ、すみません。これから商品を受け取りに行きたいのですが。少し待っていて下さい」


「かしこまりました」


 俺は小声でジルバさんに話しかける。


「ジルバさん今日は乗せてもらってもいいですか?」


「えぇ、構いませんよ。では、今日馬車で降りた所で待っていますので」


「分かりました。ありがとうございます」


 ジルバさんとの会話を終わらせ待ってくれている黒服の男に向き直り口を開く。


「お待たせしました。案内して下さい」


「かしこまりました」


 黒服の男はそう言い歩き出す。


 当然ながら俺は黒服の男について行く。



 黒服の男に案内される事、数分で個室に案内されて今は人が来るのを個室のソファーに座って待っているのだが、目の前にある机がかなり大きくそして、頑丈そうに見える。


 それと今日は昨日の部屋よりもかなり広い部屋だ。


 多分だが、大鎌が大きい為に大きい部屋に案内されたのだと思う。


 実際に扉がかなり大きめに作られている。


 黒服の男に案内される時に落札した物を受け取る時に必要な物は渡した。



 待っていると扉がノックされ昨日とは違う筋肉質の男が入ってくる。


「お待たせしました。落札された物を部屋に入れますので少々お待ちください」


 そう言い部屋から出て行く。


 直ぐに、扉がノックされキャリーに乗った大きな木箱の上に小さな木箱を乗せて先程の筋肉質の男が入ってくる。


 男が一礼をして小さな木箱を机の上に置いてその後に大鎌が入っていると思われる大きな木箱を持ち上げて机の上に出来るだけゆっくりと置く。


 そして、両方とも中身が見えるように蓋を開ける。


「それでは、落札した品の確認をお願いします」


「分かりました」


 木箱の中を見る。


 少しして俺はしっかりと確認したことを伝える。


「確認しました」


「それでは、二つ合わせて白銀貨一枚と大金貨六枚と金貨一枚でございます」


「分かりました」


 俺はそう言い待っている時に既にお金を腕輪から出していたので胸ポケットに入っているお金を出し机に置く。


「では、確認をさせていただきます」


 男は俺が置いたお金を手に取り最初は枚数を数えてから一枚一枚本物なのかを確認していく。


 しばらくして男が口を開く。


「確認させていただきました。これから、こちらの物は貴方様の物になります。それでは、私はこれにて失礼させていただきます。この部屋には今日までは居てもらっても構いませんので」


 と言い最後に軽くお辞儀をしてキャリーを持ってから部屋を出て行った。


 俺は筋肉質の男が部屋を出て行き少ししてから木箱に蓋を付けてから腕輪にしまう。


 木箱を腕輪にしまい終わりすぐに、ソファーから立ち上がり部屋を出る。


 やはり、部屋を出ると俺をこの部屋まで案内した黒い服の人が居たのでビックリしてしまう。


「もうお帰りになられますか?」


「はい」


「では、出口までご案内致します」


「よろしくお願いします」


 昨日と同じようなやり取りをした後、黒服の男について行く。


 数分して出入口まで着くことが出来た。


「明日のご来店もお待ちしております」


 俺は黒服の男にそう言われながらオークション会場を後にしてジルバさんが待っている所に向かう。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。


アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。


この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。


スキルや武器などの特殊効果も教えていただければ嬉しいです。その際はどの様な能力かも教えていただければ助かります。


これからもこの作品をよろしくお願いします。


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