第91話:ティアーナとのデート
ティアーナと共にセレーネ、オリヴィア、ロゼ、スライムが現在居るであろうと思われる部屋に入ると何故かとてもいい匂いが鼻腔をくすぐる。
なんでこんなにいい匂いがするんだ?
もしかしたら、これはティアーナ達の匂いなのか? でも、もしそうだとしても匂いが混ざって臭い匂いとかになると思うんだけど。
まぁ、このいい匂いについてはあまり考えないようにしよう。
次にセレーネがロゼに言葉を教えているのが目に入る。
教え方はまず、セレーネが本を読んでそれから、ロゼが紙? に羽根ペンを使い何度も同じ文字を書いている。
何故、紙? なのかと言うと俺が知っている真っ白の紙では無かったからだ。
多分、まだこの世界には真っ白な紙が無いのか高いとかなのだと思う。
それに、鉛筆、シャープペンシル、ボールペンも同じようにこの世界にはないのだと思う。
もしかしたらあるかもしれないが、今のところ俺は見たことが無い。
勉強中のロゼに話し掛けるのはダメだと思い暇そうにしているオリヴィアに今の時間を小声で聞くことにした。
「なぁ、オリヴィア」
「なんだ? 主」
「今何時くらいなんだ?」
「今か? 今は昼を少し過ぎた頃だぞ」
「そうか、ありがとう」
俺はそういいロゼの邪魔にならないようにそっと部屋を出た。
部屋を出てから、ティアーナにまだ昼なのでこのまま部屋でボーッと過ごすのも良くないと思いどこか行きたいところがないか聞いてみることにした。
「なぁ、ティアーナ。どこか行きたい所あるか?」
俺がそう言うとティアーナの方が一瞬ビックっとなった気がする。
「そうですね。アクセサリーを見てみたいです」
ティアーナの肩が一瞬ビックっとなった気がしたけど気のせいだったのかな? まぁ、いいや。
「じゃあ、アクセサリーを見に行くか」
「よろしいのですか?」
「あぁ、別に構わないよ。暇だし」
「ありがとうございます!」
ティアーナが満面の笑みでそう言った為、少し顔が赤くなってしまったので、ティアーナに少し赤くなった顔を見られたくなかったので、前を向きアクセサリーなどが売っている区画に向かう。
だが、その前にお腹が減っていたので酒場に向かうことになった。
向かう酒場は勿論、ハイオークのステーキがある酒場だ。
俺達はまず、酒場に向かうべく宿屋を出た。
酒場までは近いので何事も無く酒場に着く事が出来た。
酒場に着くと昼を少し過ぎていたので、席がいくつか空いていたので二人席に座る。
俺は既に、頼む料理が決まっていたのでティアーナが決め終わるのを待つつもりだったのだが、ティアーナも既に、頼む料理が決まっていたようだったので近くにいた店員さんを呼ぶ。
「すみません」
俺がそう言うと店員さんが反応して俺達の席に来る。
その店員さんは珍しく男だった。
「ご注文をお伺いします」
「俺はハイオークのステーキをお願いします」
「私は日替わりをお願いします」
この世界にも日替わりなんてあったんだな。
料理を注文した後、ティアーナと少し会話をしていると料理が運ばれて来た。
「お待たせ致しました」
男の店員さんは俺とティアーナの前に料理を置く。
俺の前にはわかり切ったことだが、ハイオークのステーキが置かれる。
ティアーナの前には焼かれた魚と味噌汁みたいなものとパンとサラダが置かれている。
俺はハイオークのステーキを食べ始める。だが、食べ終わった後にアクセサリーを見に行くので味わいながらも早く食べる。
料理を食べ終わってすぐに、ティアーナも食べ終わったので店員さんを呼びお金を払う。
お金を払った後、酒場を出てアクセサリーなどが売っている区画に向かう。
現在俺達がいる所から目的の場所は少し離れているので、歩いて一時間くらいはかかるが、今の時間帯が一番人通りが少ないので歩くペースを早くする。
そのお陰で、かなり早く着くことが出来たが、見たところいろんな店がある。
そして、アクセサリーが売っている店がいくつかあるのでそれを順番に見て行く。
俺とティアーナが店を見て回っていると露店でアクセサリーなどを売っている元気の良さそうな人に話しかけられる。
「そこのお二人さん!」
「何ですか?」
「これなんてどうですか! 彼女さんによくお似合いだと思いますよ!」
彼女さんと呼ばれたティアーナが顔を真っ赤にしていたが、白夜は進められたアクセサリーを見ていたので気が付いていない。
進められたアクセサリーは指輪だったが、流石に付き合ってもいないのに指輪をしかもペアの指輪を買うのはどうかと思い別のアクセサリーを見る。
値段は周りの店よりも少し高いようだが、細かな細工が施されていたりしているので高いと言うよりも少し安い気がする。
あっ、まだ、文字はほとんど読めないがお金の読み方だけはいつの間にか覚えていた。
まぁ、覚えたのは最近なんだけどね。
露店の商品を見ているとシンプルながらも黒のヘアピンが目に入る。
俺はそのヘアピンをティアーナが付けている所を想像してしまう。
想像の結果はティアーナの美貌にワンポイントプラスする事によって更に可愛くなった。
そして、俺は決めた。これを買う事を。
一つしかなかったので誰かが先に買う前に買う事にした。
俺は黒のヘアピンを持ち、このヘアピンよりもティアーナに似合うヘアピンが無いか見て見るとこのヘアピン同じヘアピンを二つ見つけた。
このヘアピン、セレーネとオリヴィアにも似合う気がするしお土産として買っておくか。
俺は二つのヘアピンを手に取ってティアーナに渡すヘアピンと合わせて三つのヘアピンを買いたいことを伝える。
「すみません。これ下さい」
「三個で銀貨六枚です」
俺は銀貨六枚を出して渡す。
「ありがとうございました!」
俺が何かを買うのを見ていたティアーナが興味深げに何を買ったのかを聞いてくる。
「白夜様。何を買ったのですか?」
ティアーナにそう聞かれたので買った物を見せながら言う。
「あぁ、これを買ったんだよ」
「ヘアピンですか? 白夜様が使うのですか?」
「いや違うよ。ティアーナとセレーネとオリヴィアに似合うと思って買ったんだよ。と言う事で、はいティアーナ」
俺はそう言いティアーナに黒のヘアピンを渡す。
ティアーナばビックリしているようで口に手を当てている。
なんか思ってたよりも喜んでくれているようでよかった。
少しして、ティアーナが俺から黒のヘアピンを受け取り口を開く。
「あの、白夜様。お願いがあるのですが」
ティアーナが恥ずかしそうに言ってくる。
「なんだ?」
ティアーナが心配気に言ってくる。
「このヘアピンを付けてくれませんか」
「別にいいぞ」
「ありがとうございます!」
俺はティアーナからヘアピンを受け取りティアーナにヘアピンを付ける。
「よし、これでいいかな」
ティアーナは嬉しそうにしている。
想像していた以上にヘアピンを付けたティアーナが可愛かったので見惚れてしまった。
それから少しだけ別の露店を見ているとそろそろ、いい時間なので帰ることにした。
「ティアーナ。そろそろ、宿屋に帰るぞ」
「分かりました!」
一時間程かけて宿屋に帰ることが出来た。
宿屋に帰っている時に話しかけられそうになったが、あれからずっと喜んでいるティアーナを見ていると面倒事はゴメンだと思いまわりに殺気を少し放ちなおかつティアーナにバレないようにしていたので、偶に話しかけられそうになるくらいで何事も無く宿屋に帰ることが出来た。
宿屋に帰った後、セレーネとオリヴィアにヘアピンを渡すとティアーナと同じような反応をしていた。
そして、ティアーナと同じようにセレーネとオリヴィアにも俺がヘアピンを付けた。
そこまでは良かったのだが、ロゼのお土産を買うのを忘れていたのでロゼがぽこぽこと俺の背中を叩いて来たり拗ねたりしていたので、今度ヘアピンを買いに行くということで納得してもらった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。
唐突ですが、サブタイトルを変更したいと思います。変更するのはオークション〇 (〇〇編)だけです。
少しずつ変更して行きます。ペース的には二日に一つくらいの予定です。何分まだ考えていないので。
それと今回もオークション〇 (〇〇編)にしていますが、オークション編が終わるまではこれまでと同じようにしていきます。
かなりややこしくなると思いますがご了承下さい。
アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。
この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




