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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第90話:スタンピードについての会議

 冒険者ギルドにあるとある一室。

 ――――――――――――――――――――――――

 ドルバ王国の王都にある冒険者ギルド支部にいくつかある会議室の一つでは現在会議が行われようとしていた。


 ここで、ドルバ王国とは現在、白夜達がいる国の名前である。


 その会議室にはドルバ王国冒険者ギルド王都支部のギルドマスターを筆頭とする王都支部ギルドの上層部の者に加え近隣の冒険者ギルドからもギルドマスターやその代理人などが集まっていた。


 何故、そのような者達が集められたかと言うと白夜からスタンピードが起こる可能性がある事を知らされたギルドマスターが近隣の冒険者ギルドに王都支部に集まるように使いを出したり手紙を出したからだ。


 その為、王都支部のギルドマスターと上層部のギルド職員しか何故、ここに集められたのかがまだわかっていない。


 だが、ここに集められたもの達は例外も無く黙っている。


 その為、会議室内は静まり返りいつ始まるかもわからない会議が始まるのを黙って待っていた。


 そして、王都支部ギルドマスターが周りを見渡す。


 すると、二つだけ空席が出来ていた。その空席にはこれから来るであろう二人の冒険者が座る予定の席だ。


 その冒険者は今回、森の調査の依頼を受けた冒険者だ。


 現在、その二人はギルドの医務室で治療を受けており治り次第すぐに、ここに来る予定だ。



 森の調査に向かった二人の冒険者は王都に戻ってきた時には二人共重症ではないが、少なからず怪我をしており、かなり疲れている様子だった為に詳しい報告の前に医務室で治療を受けているのだ。


 だが、二人の冒険者は治療を受けながらではあるが、スタンピードが起こる可能性が高いという事を報告している。


 そもそも、ギルドマスターは白夜からスタンピードが起こる可能性があると言われた時にスタンピードは起こると何となくではあるが、分かっていた。


 だから、森の調査に向かった二人の冒険者が帰ってくる前に近隣の冒険者ギルドに王都支部に集まる様に使いを出したのだから。


 そして、そのお陰でいち早くスタンピード対策が可能となるのだから。



 現在、会議室内では緊張感が漂っていた。


 王都支部ギルドマスターは何かを待つように目を閉じ腕を組んでいた。


 傍から見れば幼女が大人ぶっているなどと思われるかも知れない。だが、いつもと違うギルドマスターを見てこれなら何が起きるのか分からない不安などから緊張感が漂っていた。


 そして、そんな緊張感の中、扉が開く音がした。


 ギルドマスター以外の人達は会議室を出入り出来る唯一の扉に視線を送る。


 すると、扉を開け入って来たのは軽装をした二人の冒険者だった。


 だが、その二人の冒険者を見た近隣の冒険者ギルドギルドマスターとその代理人は驚く。


 何故なら、今扉を開けて入ってきた二人の冒険者は実力こそ大したことが無いものの偵察や隠密などを得意としている冒険者の中でも上位の実力を持つ冒険者だったからだ。


 そんな冒険者が二人もこの場に現れた事によって場の緊張感が更にます。


 二人の冒険者は顔色が悪かったが、空いている席に座る。


 二人の冒険者が席に座ると同時に王都支部ギルドマスターが閉じていた目を開き二人の冒険者を見て口を開く。


「ご苦労なのじゃ。早速で悪いのじゃが、報告を頼むのじゃ」


 そう言われた二人の冒険者はゆっくりと頷き代表して片方の冒険者の男が口を開く。


「ギルドマスター。最初っから言えばいいのか?」


 ここで指すギルドマスターは王都支部のギルドマスターだ。


 ギルドマスターは頷く。


「まず、俺達はギルドからの依頼で森の調査をして来た。その結果、スタンピードが起こる可能性があることが分かった」


 そう冒険者が口にした瞬間、近隣から集まってた者達は顔を青くする。


 そして、一人の男が口を開く。


「それは、事実なのか?」


 それに、これまで黙っていた冒険者が答える。


「事実です」


 そう丁寧に答えた。


 続けざまに男が口を開く。


「規模はどれくらいだ! スタンピードはどれくらいでやって来る!」


「規模は正確にはわかりませんが、今現在も魔物の数は増えていっていると思います。スタンピードが起こるのはかなり先だとは思いますが、早くて二週間だと思います」


「二週間……か」


 そして、ギルドマスターが口を開く。


「今、聞いた通りスタンピードが起こるのじゃ。その為の対策などをこれから話し合うのじゃ。国王様には少し前にスタンピードが起こる可能性がある手紙を送ってあるのじゃ。今回の会議では各ギルドの戦力の確認やスタンピードが起こる前に対処するのかスタンピードが起こってから対処するのかの会議をするのじゃ! まずは、各ギルドの戦力を確認するのじゃ!」


 ギルドマスターがそう言い終わってすぐに五十代くらいの男が立ち上がり口を開く。


「俺の所の戦力はBランクが一人とCランクが四人ってところだ。Dランク以下は三十人から四十人と言ったところだ」


 五十代くらいの男はそう言い椅子に腰かける。


 ギルドマスターの横に居るギルド職員が今言ったことをメモする。


 ギルド職員は慣れた手つきで今言われたことをメモし終えると次の人が立ち上がり口を開く。


「俺の所の戦力はCランクが六人。Dランク以下は三十人いないくらいだな」


 ギルド職員がメモしては次は別の者が言うを繰り返した。


 その結果。Bランクが八人とCランクが六十二人。Dランク以下は約五百人になった。


 そこに、王都支部の戦力を加える。


 ギルドマスターが言うのではなく別の人が言う。


「王都支部の戦力はAランクが四人。Bランクが十三人。Cランクが四十人。Dランク以下が約三五十人」


 言い終わると口を開く者がいた。


「ちょっと待て。なんで、そんなにAランクとBランクが居るんだ? 確か、大規模討伐でAランク、Bランクは今王都に居ないはずだぞ?」


 その疑問に答えたのはギルドマスターだった。


「もうすぐ、オークションが開催されるからじゃ」


 口を開いた男は納得した表情になる。他にも男と同じような事を疑問に思っていた者がいたようで、その者達も同じように納得の表情になる。


「それと、多分なのじゃが。オークションは開催されると思うのじゃ」


 ギルドマスターの一言によって皆、驚くのでは無く納得の表情になる。


 何故、驚かないのかと言うとオークションの主催者は何があろうと自分の予定を変更したりしないと言う厄介極まりない性格をしているからだ。


 その事はある程度の地位にいる者などには広く知られているからだ。


 それによってオークションに参加するべく色々な人が王都に来るのだ。


 その色々な人は貴族、商人、高ランク冒険者などが当てはまる。


 そのお陰でこの王都にはこれから高ランク冒険者などの実力のある者が集まってくるだろう。


 例えスタンピードがいつ起きるかわからない状態でもだ。



 それから話し合いが進んで行く。


 結果はスタンピードが起きる前に魔物を倒す事になった。


 だが、今すぐではなくオークションが終わり次第すぐに大規模討伐をする事になったのだった。


 そして、もし大規模討伐を始める前にスタンピードが起きた場合の対処法などを話し合い始め会議は夜中まで続けられた。


 ――――――――――――――――――――――――




 ど、どうしてこうなったんだ!


 俺は目を覚ましてすぐに、叫びたくなった。


 何故そうなったのかを思い出す。


 俺は朝早くにティアーナによって起こされた。


「どうしたんだ? ティアーナ」


「今日はどのような依頼を受けに行きますか?」


 そうティアーナに言われたが、今日の予定を何も考えていなかったし眠たかった事もありティアーナにこう言う。


「今日は思いっきり寝る」


 そう言い俺は布団に潜り眠りにつく。


 確かに寝たはずだなのに何で布団の中にティアーナが居るんだよ!


 ちょっと待てよ。確か二度寝した後にもう一回ティアーナに起こされて俺がティアーナに何か言っていた気がするんだが、なんて言ったんだ?


 まぁ、いい。今はこの状態を何とかすることを優先しないといけない。


 何せティアーナが俺を抱き枕のようにして寝ているので、殆ど身動きが取れない状態なのだ。


 俺を抱き枕にしているという事はティアーナのたわわに実った二つの果実が俺の二の腕を挟んでおりとても気持ちがいいしいい匂いがするのだ。


 そのせいで、俺の下半身が大変な事になっているしこのままではティアーナを襲いそうになっているのだ。


 俺がどうすればいいのか考えているとある事を思い出した。


 それは、ロゼが居ないという事だ。居るのはティアーナだけだ。


 多分だけど、セレーネとオリヴィアの所にでも居るのだと思う。


 それから、この状態をどうにかする方法を考えたのだが、冷静ではいられない為かひとつしか思い浮かばなかった。


 それは、ティアーナに声を掛けて起こすという誰でも思い浮かぶことだ。


 俺はティアーナに声を掛けて起こす事にした。


「おーい! ティアーナ! 起きてくれ!」


 俺が何度呼びかけるとティアーナが目を覚ました。


「おはようございます。白夜様」


「ティアーナ。何で俺と一緒に寝てるんだ?」


「えっ! それは、白夜様が一緒に寝るか? と誘ってくれたので私はそれに甘えて一緒に寝ていました」


 俺は全く言った覚えが無かったが、ティアーナを信じる事にした。


「そうか」


 俺はそう言い身体を起こす。


 身体はティアーナが起きたことによって解放されていた。


「そう言えば今何時なんだ?」


「すみません。私も分かりません」


「まぁ、ティアーナも寝てたからな」


「はい」


「じゃあ、聞きに行くか」


「はい」


 俺とティアーナはティアーナ達の部屋に向かった。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。


唐突ですが、サブタイトルを変更したいと思います。変更するのはオークション〇 (〇〇編)だけです。

少しずつ変更して行きます。ペース的には二日に一つくらいの予定です。何分まだ考えていないので。

それと今回もオークション〇 (〇〇編)にしていますが、オークション編が終わるまではこれまでと同じようにしていきます。

かなりややこしくなると思いますがご了承下さい。



アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。


この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。


これからもこの作品をよろしくお願いします。

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