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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第9話:天使族と堕天使族

  宿に入るとおばちゃんが話しかけて来た。


「早かったね、後ろの子は、奴隷かい?」


「はい」


「そうかい。部屋は、どうする?」


「すみません。2人ように2人部屋借りれますか?」


「借りれるよ! 一泊食事付きで大銅貨1枚と銅貨2枚だね!」


「では、3泊お願いします」


  俺は、大銅貨3枚と銅貨6枚出して渡した。


「珍しいね」


「何がですか?」


「普通は、奴隷の部屋なんか借りずに部屋の床に寝させるからね」


「そうなんですか」


「ま、酷いことは、しないでやってくれよ」


「もともと、するつもりは、有りませんよ」


「そうかい。それと、部屋場所は、お前さんの部屋の前にしといたからね!」


「ありがとうございます」


  おばさんと会話した後2人を連れて部屋の前まで来た。


「えっと、こっち側が君達の部屋だからね。それで、こっち側がおれのへやだから。話したい事があるから着いて来て」


  俺の部屋一緒に入った。


  部屋に入るなら俺は、フードを外した。


  俺の顔を見た瞬間2人が顔を真っ赤にして固まっていた。俺は、気にせず話し出した。


「まずは、俺は、白夜っていうこれからよろしく。それと、2人に聞きたい事があるんだけど。2人は、何者なの?」


「「な!!」」


  俺が最初に2人を見たときに異常に2人の血が吸いたくなった、からもしかすればだけど、人族じゃない別の種族何じゃないかと思っていたけど当たりみたいだ。


「何故わかったのですか?」


  顔を真っ赤にしたまま、金髪美女が聞いてきた。


「君達が、何者なのかを話してくれたら答えるよ」


  2人で少し話し合っていた。話が終わったのか金髪美女が話し始めた。


「私達は、人族では有りません。そして、今の姿は、魔法で姿を変えているにすぎません。これまで、ずっと魔法を使い続けてそろそろ限界が来ます。なので、これから私達は、魔法を解いて本来の姿に戻ります。驚かないで下さい」


  魔法の使いすぎで魔力切れになり掛けていたから2人共体調を崩していたのか。そんな事を考えていると2人の体が光りたして少しして光がきえた。


「この、姿が私達の本当の姿です。私は、天使族です」


「私は、堕天使族です。」


  俺は、2人を見た瞬間固まった。何故なら2人共背中から翼が左右に1枚ずつ生えていたからだ。それに、汚れなどが無くなっており思っていた以上に美人だったからだ。


  2人の特徴は、天使族の子は、背中から純白の翼が左右に1枚ずつ生えていて、髪の色は、綺麗な金髪になり瞳の色は、青色で身長は、155センチぐらいだと思う。スタイルは、まあまあ良かった。

 堕天使族の子は、背中から漆黒の翼が左右に1枚ずつ生えていて、髪の色は、綺麗な銀髪になり瞳の色は、紫色で身長は、天使族の子と同じぐらいだった。スタイルは、まあまあ良かった。2人共かなりの美人だった。


「あの、大丈夫ですか?」


  天使族の子がいってきた。


「大丈夫だよ。見惚れてただけだから」


  俺は、安心させるように笑顔でいった。


「「な!」」


  2人共顔が真っ赤になっていた。


「そ、それより何故、私達のことがわかったんですか?」


「実は、君達が人族じゃない事は、わかっていたけどまさか天使族と堕天使族だとは、思わなかったよ。何故、人族じゃないことがわかったのは、俺も人族じゃないからだよ」


「「え!」」


  俺を人族だと思っていたのか 2人共かなり驚いていた。


「で、では、何の種族なんですか?」


  恐る恐る聞いて来た。


「俺の種族は、吸血鬼族なんだよ」


  俺が吸血鬼族だと知ってビックリしていた。


「吸血鬼族は、絶滅したと聞いていたのですが」


  天使族の子が聞いて来た。


「うん、そうだよ。絶滅したことは、確かだよ」


「では、何故吸血鬼族であるご主人様がいるのですか?」


  どうするかな? 言わないでおいたほうがいいよね。


「すまないが、教えられない」


「そうですか」


  少し残念そうにいった。


「話は、戻るけど何故、君達が人族じゃないかわかった理由は、君達を見た瞬間に血が吸いたいと思ったんだ。しかも、これまでに無い程に」


  てっきり怖がるか警戒すると思ってたんだけど。まったく怖かったり警戒する様子がないな。


「君達を買ったのは、血を吸うためでもある。あ、でも勘違いしないでね、無理矢理に血を吸ったりしないからそれに、俺まだ一回も血を吸ったことがないんだ。なんで、怖がったりしないんだ? 普通怖がると思うんだけど」


「「白夜様(ご主人様)ですから!!」」


  え、なんでそれで怖がらない理由になるんだ? それに、何でこんなに好かれてるんだ?


「言っておくけど無理矢理、血を吸わないよ。あ、でも、そろそろ限界なんだよね。出来れば血を吸わせてもらえれば嬉しいかな」


「「私の血ならいつでも吸って下さい」」


「え、本当にいいの?」


「「はい!!」」


  「じゃあ今日の夜にお願いするよ」


「「わ、わかりました!!」」


  何故か2人共顔を真っ赤にしていた。


「そういえば、2人の名前はなんて言うの?」


「申し訳ありません! 私達には、名前が無いんのです」


「そうか、呼ぶ時、どうしよ?」


  俺が小声で言った事が聞こえていたのか天使族の子が話しかけて来た。


「も、もしよろしければ私に名前をつけてもらえませんか」


「 私にもお願いします!」


「別にいいけど俺でいいの?」


「「白夜様(ご主人様)がいいのです!!」」


 名前つけるの苦手なんだよね。どうするかな。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

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