第84話:報告
扉を開けると机の上には山のように積み重なった書類の束がいくつも置かれていた。
どこに居るんだ? あの謎幼女は。
そんな事を思っているとどこにいるのか分からない謎幼女の声が聞こえてくる。
「すまんのじゃが。そこのソファーにでも座って待っていてくれなのじゃ」
「分かった」
言われた通りソファーに座る。セレーネは俺の後ろにいつものように立っている。
俺はソファーに座ってから先程声が聞こえてきた方向を見る。
見るとそこには書類の束がいくつも置かれているだけだった。
んっ? どこに居るんだ? あっ! そっか。小さ過ぎて見えないだけか。
内心で納得する。
執務室内にシャーペンで書く時の音と少し違いシャーペンで書く時に出る音に若干だが、引っ掻くような感じの音が聞こえる。
それと、ハンコを押す時の音に似た音がたまにだが、聞こえてくる。
十分程まっていると今まで聞こえてきた音が止み椅子から立ち上がる音がする。
「待たせたのじゃ」
謎幼女の声が聞こえて来て謎幼女がこちらに向かって来て俺が座っている反対側のソファーに座る。
「今日は何しに来たのじゃ? 今は忙しいからの少ししか時間が取れんのじゃ」
「実はだな。森が変なんだよ」
謎幼女が目を鋭くさせて今までの雰囲気では無くなりこれぞギルドマスターみたいな雰囲気になる。
「どういう事なのじゃ?」
「正確には森が変って訳じゃなくてだな。森に居る魔物が変なんだよ」
謎幼女は続きを話せと言わんばかりに目で訴えてくるので俺は続きを話す。
「森にいる魔物が森の奥に集まってるみたいなんだよ。もしかしたら、スタンピードが起きるかもしれない」
「それは本当なのじゃな?」
嘘だったら許さないぞとでも言いたげに睨んでくる。
「あぁ、だから淫魔族の依頼だが、少し時間がかかると思う。何せ森が落ち着くまでは出来るだけ王都から出ないようにするつもりだ」
「分かったのじゃ」
謎幼女はそう言うと黙り込み何やら考え始めた。
数分後、やっと謎幼女が口を開く。
「魔物の数はどれくらいの数かわかるかの?」
「正確な数は分かりませんが、数百匹はいたと思います。それと、まだまだ数は増えると思います」
「ふむ、分かったのじゃ」
「話は終わったから帰らせてもらうぞ」
「分かったのじゃ」
俺は謎幼女がそう言ったのを聞き座っていたソファーから立ち上がり扉に向かう。
扉の前につき扉を開けて執務室を出る。
執務室を出て酒場に向かう。
運良く空いていた二人用の席に座り近くにいた店員を呼びセレーネと同じものを注文した。
そう言えば謎幼女にティアーナとセレーネのランクアップと地竜討伐の時の報酬を受け取りに行くように言われてたな。
「セレーネ」
「なんですか? ご主人様」
「明日、ティアーナと冒険者ギルドに行ってランクアップと地竜討伐の時の報酬を貰いに行って来てくれ」
「分かりました。ですが、ロゼちゃんも連れて行って大丈夫ですか?」
なんでロゼを連れて行くんだ? まぁ、聞いてみるか。
「別に構わないが、なんでロゼを連れて行くんだ?」
「ご主人様はオリヴィアと依頼でも受けてきて下さい。ロゼちゃんは私とティアーナで見ておきますので」
「そうか。分かった」
それから直ぐに、注文した料理が運ばれて来た。
「お待たせしました」
俺はセレーネが頼んだ料理と同じ料理を注文していたので、当然同じ料理が運ばれて来る。
運ばれて来た料理はパンにスープそれとサラダだった。
セレーネは料理が運ばれて来てすぐに、食べ始める。
勿論、俺も食べ始める。
まずはスプーンでスープをすくい口に運ぶ。
おっ! このスープ美味いな。
そんな事を内心で思いながらパンに手を伸ばす。
パンを手に取り口に運ぶ。
おっ! これも美味いな。でも、コンビニとかに売ってるパンの方が美味しいけど、この世界に来て最初に食べたパンよりも圧倒的に美味しいな。
そんな事を内心で思いながら次にフォークを手に取りサラダをフォークを使い口に運ぶ。
サラダはイマイチだな。味付けが塩だけだとちょっとな。まぁ、仕方ないか多分だが、この世界にはサラダにかけるドレッシングとかが、無いんだと思う。
イマイチだったが、サラダを食べ終わる。
次はパンをスープにつけて食べてみるか。セレーネもパンをスープにつけて食べてるみたいだし。
俺は内心でそう思いパンを一口サイズにちぎって一口サイズのパンをスープにつけて口に運ぶ。
おっ! これはこれで美味いな。と言うか俺的にはそのままパンを食べるよりもスープにつけて食べたほうが美味しいと思う。
俺はそれから、パンをスープにつけて味わいながら食べる。
それから、しばらくして俺もセレーネも料理を食べ終わり会計をして冒険者ギルドを出る。
冒険者ギルドを出て宿屋に向かう。
今回は何事もなく宿屋に着くことが出来た。
宿屋に着き俺とセレーネは俺の部屋に向かう。何故ならティアーナとオリヴィアとロゼが俺の部屋にいる気配を感じたからだ。
俺とセレーネが部屋の前に着き俺が扉を開けるとティアーナとセレーネとロゼがこちらを見て来る。
するとティアーナとオリヴィアがこちらにあるいてくるが、ロゼはトテトテと走って来て俺に抱きついてくる。
俺はロゼを受け止めて抱っこをして優しく頭を撫でる。
ロゼは気持ち良さそうに目を細める。
するとティアーナが話しかけて来る。
「白夜様。お帰りなさいませ」
「ただいま。あ、それと明日からの予定はセレーネから聞いてくれ」
俺はそう言いロゼを抱っこしたままベッドに向かいながら俺は口を開く。
「疲れたから、俺もう寝るから」
俺がそう言うとティアーナ達はそれぞれ一言いってから部屋から出ていく。
「じゃ、ロゼ寝るか」
ロゼはコクリと頷く。
俺はロゼをベッドにおろしてから明かりを消すことを忘れていたので明かりを消してベッドに入り眠りにつく。
白夜とセレーネが酒場で料理を注文していた時の執務室が。
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謎幼女ことギルドマスターは頭を悩ませていた。
何故なら、数日前から王都周辺に普通よりも多くの魔物や強い魔物が発見されるようになり、そのせいで仕事が一気に増えたからだ。
そして、トドメを指すようにして先程、白夜からスタンピードが起きるかもしれないという情報がもたらされたことによって頭を悩ませていた。
だが、流石はギルドマスターと言うべきだろう数分して整理ができたようですぐに、ギルド職員を呼ぶ。
ギルド職員はすぐに、執務室に来た。
「ギルドマスター。お呼びでしょうか」
「すまないのじゃが。今すぐに、隠密に特化した冒険者を森の調査に向かわせてくれなのじゃ」
「分かりましたが。何かあったのですか?」
「お主も知っておると思うのじゃが。最近、王都周辺に異変が起きておるのはしておるじゃろ?」
「はい。知っています。確かいつもよりも魔物の数が多く。それに、強い魔物が良く見かけられていますね。実際に冒険者の死亡者数が数日だけで十人程になっていたと思います」
「そうなのじゃ。その原因がもしかすればなのじゃが。スタンピードが起こる可能性が出てきたのじゃ」
ギルドマスターがそう口にした瞬間にギルド職員は驚く。
「えっ! ギルドマスター。それは本当なのですか? もし、スタンピードが起こってしまったら大変なことになるかもしれません!」
「まだ、未確認なのじゃ。だから、隠密に特化した冒険者を数人森の調査に向かわせてくれなのじゃ」
「分かりました!」
そう言いギルド職員は急いで執務室を出て行った。
一人になった執務室でギルドマスターがため息を吐く。
「ふぅー」
ギルドマスターがため息を吐いた後、口を開く。
「まさか、王都の近くでスタンピードが起こる可能性が出て来るとは思わなかったのじゃ」
ギルドマスターはそう言い近隣の冒険者ギルドに森の調査が終わりスタンピードが、起こる可能性があると判断したらすぐに、スタンピードが起こることを知らせる為にペンを持ち手紙を書き始める。
近隣の冒険者ギルド以外にも少し離れた冒険者ギルドにも援軍の要請をする手紙やこの国の国王にスタンピードが起こる可能性があると言う手紙も勿論、書くのだった。
ギルドマスターにスタンピードがある可能性があると言われ隠密に特化した冒険者を他のギルド職員に呼びに行ってもらう。
次に会議など大切な話し合いなどで使う部屋を使えるようにして置くように他のギルド職員に言う。
このことから分かるようにこの職員はギルドマスターの次にこのギルド内で偉いサブギルドマスターだった。
サブギルドマスターは森の調査に向かう冒険者の他にももしもの為に森の近くに数人の高ランク冒険者を置く事にした。
その為の人員に頭を悩ませていた。
そして、少しずつ冒険者ギルド内が忙しくなっていく。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。
アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。
この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




