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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第78話:盗賊のアジト襲撃

 洞窟の入口の前に二人の見張りらしき人が居る。


 他にも何人もの人が酒を飲んでいる。


 パッと見だが、小さな村に見えるが、男達の会話を聞いてここが盗賊のアジトだとわかった。


「次は誰の班が行くんだ?」


「確かラッツの班が行くみたいだぞ」


「ラッツの奴か良い女がいたら回してもらうか」


「そうだな。そう言えば少し前に行った班遅くないか? そろそろ、帰って来ても良い頃だと思うんだが」


「女でもいたんじゃねぇーのか?」


「そうかもな」


 そんな会話が聞こえて来たのでこいつらは確実に盗賊だと思う。


 少しの間、盗賊のアジトを観察していると数人の盗賊が装備を整えて一箇所に集まりだした。


 さっきの盗賊が言っていたラッツって言う奴の班だと思う。


 早くしないとラッツの班を取り逃がすかもな。そろそろ、動くとするか。


 俺はそう思い盗賊のアジトを結界魔法を使いドーム状に結界を張っていく。


 慣れていない為、一分近くかかってドーム状の結界を張ることが出来たのだが、魔法使いだと思う盗賊が気が付きその盗賊が周りに居る盗賊にその事を伝え盗賊団全体にアジト全体に結界が張られた事が知らされて今まで家の中や洞窟の中に居た盗賊達が皆、武装を整えリーダー、幹部だと思われる人達を中心に円になっている。


 何故、幹部だと思ったのかと言うと周りに居る盗賊が身につけている装備と明らかに違ったからだ。


 それに、一人だけ幹部と思われる盗賊よりも少し良い装備を身に付けているし真ん中に居ることからいつがこの盗賊団のリーダーだと思われる。


 盗賊達は外側から近距離武器を持っている盗賊。弓、杖を持っている盗賊。装備はバラバラだが、幹部だと思われる盗賊。中心にリーダーだと思われる大剣を持っている盗賊と言うふうに円を作っている。


 勿論、盗賊達はいつでも攻撃が出来るようにしている。


 ものの五分程で陣形を形成していることからかなりこの盗賊団はかなり練度が高いことが伺える。


 さてと、どうするかな。うーん、ここは正面突破したいところだけどここに居る盗賊を全員生け捕りにしたらかなりお金が貰えるよな。


 特にリーダーや幹部とかそこそこ強そうだし高く売れそうだな。


 仕方ないか出来るだけ生け捕りにするか。


 俺は盗賊を生け捕りにする事を決め腕輪から鞘に収まった二振りの刀を出してすぐに、腕輪から今持っている紐の中で一番頑丈そうな紐を出し刀が鞘から抜けないようにする。


 少し時間が掛かったが、上手く刀が鞘から抜けないように出来た。


 刀が鞘から抜けないようにしている間も盗賊達は周りを警戒していた。



 さてと、準備は出来たし盗賊を生け捕りにしますか。


 そう思い俺は道でも歩くかのように陣形を形成している盗賊達に向かう。


 盗賊達は普通に歩いて来る俺を見てキョトンとするでもなくすぐに、矢を放ってきた。


 俺は飛んでくる矢を鞘に収まったままの刀で叩き落とす。


 矢を叩き落としてすぐに、魔法が飛んでくるがこちらも魔法を放って迎撃する。勿論、いつもよりも威力を弱めている。その為、盗賊が放った魔法を相殺するだけだ。


 矢を叩き落とし魔法を防ぎながら少しずつ盗賊達に近付いて行く。


 盗賊との距離が二十メートル程になった時に盗賊のリーダーが合図を出すと近距離武器を持っている盗賊達が数人程、向かってくる。


 おっ、やっとか。


 盗賊達が剣や槍で俺に攻撃を仕掛けようとした時に風属性魔法を使いサッカーボール程の大きさの風球を作り出し攻撃を仕掛けようとしている盗賊のお腹目がけて放つ。


 盗賊達はまさか、魔法を放って来るとは予想していなかったのかビックリしたような顔になった瞬間にお腹に風球が当たり気絶した。


 風球の威力をだいぶ落としているので、命に別状はないので何事も無かったかのように少しずつ盗賊達に近付いて行く。


 陣形を形成している盗賊達は何があったのか分かっていない盗賊もいたが、少し動揺する程度で逃げ出したりしていない。


 てっきり、逃げ出そうとする奴もいると思ってたけど駄目だったか。


 五メートル程、歩いた時に残りの近距離武器をもっている盗賊と近距離武器を持っている幹部達も俺に向かって攻撃を仕掛けてくる。


 おっ、幹部みたいな奴らも出てきたか。


 盗賊達は俺から少し離れて俺を囲んでくるが、特に囲まれても困らないので一度、立ち止まり囲みやすいようにする。


 俺はすぐに、盗賊達に囲まれてしまう。


 盗賊達が俺を囲んですぐに、盗賊のリーダーが「殺れ!」と言うと一斉に攻撃を仕掛けてくる。


 俺は刀で盗賊達の攻撃を受け止めたり受け流したり避けたりする。


 しばらくの間、受け止めたり受け流したり避けたりしていたのだが、次第に慣れてきたので攻撃をする余裕が出てきた。


 俺は一瞬の隙を見つけ攻撃を仕掛ける。


 隙を作ってしまった盗賊はまさか、反撃をされるとは思っていなかったのか驚いたような表情になってすぐに、鞘に入ったままの刀で頭を叩かれ気絶する。


 一人倒されたことによって盗賊達の連続する攻撃の中にも隙が生まれ始めた。


 俺は隙を見逃さずに次々と盗賊を気絶させて行く。


 しばらくすると今攻撃を仕掛けている盗賊の数が一人になる。


 するとその盗賊がこの戦闘で初めて隙が生まれる。


 俺はその隙を見逃さずに男のお腹に攻撃を仕掛ける。


 盗賊は回避出来ずに横腹に攻撃をくらい気絶した。盗賊が気絶した瞬間に後ろから気配を感じ盗賊を攻撃した方の刀ではない方の刀で防御する。


 すると物凄い衝撃が伝わってくる。


 俺は思わず後ろに飛ぶ。


 だが、後ろには今まで弓や杖を持っていた盗賊達が短剣を持ち攻撃を仕掛けて来ようとするのが目に入り俺は風球を作り出し攻撃を仕掛けて来ようとする盗賊達に向けて放つ。


 その盗賊達はまさか、魔法で反撃をして来るとは予想もしていなかったのか避けることが出来ずに風球を身体の何処かにくらい気絶する。


 俺は盗賊達が気絶して行くのを確認して先程まで居たとこに目を向けるとそこには盗賊のリーダーが立っていた。


 盗賊のリーダーを観察する。


 かなり腕力があるんだな。でも、前に戦った戦闘狂よりは劣るようだが。


 盗賊のリーダーを観察しているとなんか様子がおかしいことに気がついた。


 何だ? あいつ様子がおかしいぞ。なんか人と言うよりも獣とかに近い気がする。


 まさか、人ではなく魔物とかなのかな? 鑑定してみるか。


 ――――――――――――――――――――――――


 名前:ゲッジ

 種族:人族

 年齢:37

 性別:男

 適性:無

 スキル

【大剣術】【剣術】【体術】【体力回復率上昇中】


 レアスキル

【狂気化】


 称号

【強姦】【強盗】【盗賊の頭】

 ――――――――――――――――――――――――




 なんだこいつ完全に完全に犯罪者だろ。称号にろくなのがないな。完全に人間クズだろ。


 盗賊な時点で人間のクズだけどな。


 と、今はそんなことよりもたぶんレアスキルにある【狂気化】が原因で獣みたいになっているのか納得だな。


 おっと! あぶね。


 盗賊のリーダーが攻撃を仕掛けてきたので避ける。


 避けるが盗賊のリーダーが連続して攻撃を仕掛けてくる。


 大剣なのに疲れないのか? ま、今こいつ飢えた獣みたいになってるからな。体力とか気にせずに攻撃して来るのか。厄介だな。


 でも、単純な攻撃だからまだましだな。


 俺は隙をつき刀で攻撃を仕掛ける。


 盗賊のリーダーは避けようとしたが、間に合わずに横腹にくらってしまうが何とか耐えていたので、もう片方の刀で反対側の横腹を攻撃する。


 今度は耐えられなかったようで膝をつき倒れる。


 やべ!


 俺は死んでしまったのではないかと足で蹴って仰向けにしてから生きているか確認をする。


 盗賊のリーダーが生きているか確認するとちゃんと生きていたのでホットする。


 ホットした後に盗賊達が持っていた武器を腕輪にしまいながら盗賊を縛っていく。


 盗賊を皆、縛り終わってからボロい家に向かい中にあった売れそうなものを腕輪似しまっていく。


 いくつかあるボロい家をくまなく探し売れそうなものを全て腕輪にしまった後、最後に残っている洞窟に向かう。


 洞窟に入り進んでいくと一番奥に武器、防具、宝石、お金などがいくつか置かれていたのでここは奪った物を置いておくための所だと分かった。


 勿論、全て腕輪に入れた。


 幸い捕まっていた人は居なかったので良かった。


 洞窟からでて縛った盗賊達を引きずって最初に捕まえた盗賊達が居ると思われる場所に向かう。


 向かっていると盗賊のリーダー以外の盗賊が目覚めて歩いてついてくる。


 最初は文句を言っていたが、もう一度気絶をさせてあげると大人しくなった。


 盗賊のリーダーは全く目覚める様子が無いので盗賊達が数人係で運んでいる。


 盗賊が逃げないように警戒をしながら向かうとちゃんと最初に捕まえた盗賊達が待っていた。



 その盗賊達も連れて俺は王都に向かう。


 たまにすれ違う人達から興味深げな目を向けられながら進んで行く。


 王都に近ずくにつれてどんどん盗賊達の顔色が悪くなっていく。


 勿論、気にせずに進んで行く。



 大丈夫だよな? 盗賊のリーダー。死んだりしてないよな。全く目覚める気配が無いんだど。



 たまに逃げ出そうとする奴もいたが、その度に気絶させて引きずって上げると大人しく着いてくるようになったので王都が見えた頃には誰一人として逆らわずについてくるようになった。


 ただ、王都が見えた時に盗賊達の顔が絶望したような表情になっていたが、これまでの報いを受けるべきと思い何も見ていないかのように進んで行く。


 ある程度、進んだ時に王都から警備兵らしき人が五人程が馬に乗ってこちらに向かって来ているのが見える。それに、その後ろには数台の馬車があるのでさすが王都と、思ってしまったが、あの集団が本当に俺の方に来ているのかはまだハッキリと分からない。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。


アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。


この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。

これからもこの作品をよろしくお願いします。


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