第74話:キングスライムと初めての従魔
洞窟の近くに降りた瞬間にスライム達が俺に気が付き俺に突進をしてくる。
だが、スライムはそこまで早くはないので余裕で避け風刃を作りだし突進して来たスライムを真っ二つにする。勿論、魔石ごとだ。
真っ二つにしたスライム以外にも突進して来たスライムが居たので風刃で真っ二つにする。
俺はスライムを真っ二つにしながら洞窟に向かう。
俺はスライムを風刃で真っ二つ似しながら変な感じがする。
なんだ? 変だな。臆病だったスライムがここまで好戦的になってるんだ?
考えて見たが一向にわからなかったので洞窟の奥に行けば分かるかもしれないと言う結論に至った。
スライムが俺に突っ込んで来る。俺は風刃を作りだしスライムに向けて放ちスライムを真っ二つにする。そんなことを何度も何度も繰り返してやっと洞窟の前に着いたが、洞窟からもスライムが姿を現し俺を見るなり突っ込んで来る。
やっぱりおかしいな。これまでこの森で見たスライムは俺の姿を見るなり逃げ出していたんだけどな。でもここに居るスライムは俺を見るなり突っ込んで来る。本当、どういう事なんだ?
そんなことを思いつつも洞窟の中に入る。
空から確認して既にわかっていたが、洞窟の中は奥に進むにつれてどんどん暗くなって行っている。
洞窟に入るなりスライムが突っ込んで来るが1度足を止めて風刃を作りだしスライムを真っ二つにする。
俺は洞窟の奥に向かう。
洞窟の中をしばらく進んでいて分かったことがある。
それは洞窟を進むにつれて少しずつではあるが、下へ行っているのだ。それに、もう既に洞窟をかなり進んだためかなり暗くなっているが、吸血鬼だからかある程度、夜目がきくので今の所は大丈夫だ。
それとスライムを殆ど見掛けないのだ。最初はスライムを見かけていたのだが、奥に進むにつれてスライムを見かけなくなって行っているのだ。
奥に何かあるのか? でもな言ってはなんだが、スライムが守る物なんてたかがしてれる気がする。これが、竜とかならまだしも最弱の魔物だと思われるスライムだからな。
などと思いながら洞窟の中を進んで行く。
あっ! そろそろやばいな。暗くて見えにくくなって来た。仕方ない、もうすこし進んだら一旦戻るか。
それから少し進み完全に前が見えなくなった時だった。頭の中でスキルなどを獲得した時に流れる音声が聞こえて来た。
〈スキル【夜目】を獲得しました〉
おっ! 【夜目】を獲得したぞ! かなりラッキーだな。
【夜目】を獲得したお陰で前が全く見えなかったが、前が見えるようなったぞ、これで先に進めるな。
これまで前が少ししか見えなかったので慎重に進んでいたが、【夜目】のお陰である程度、前が見えるようになったので進む速度を上げる。
洞窟に入って1時間が経とうとした時にいくつもの魔物の気配を見つけた。
俺は魔物の気配を見つけ慎重に進んで行く。
魔物の数はおよそ50匹程だと思う。
少しして魔物の気配がする部屋にたどり着いた。
部屋に入るなり数匹のスライムが突っ込ん出来たので風刃を作りだしスライムに向けて放つ。
スライムは風刃をくらい真っ二つになる。
俺は部屋の奥に居る周りのスライムよりも2回り以上大きなスライムを見つけ鑑定をする。
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種族:キングスライム
年齢:69
性別:なし
適性:水、土
スキル
【敏捷上昇中】【気配察知】【気配遮断】【魔力操作】【統率】
耐性スキル
【衝撃耐性】【斬撃耐性】
魔法スキル
【水属性魔法】【土属性魔法】
種族スキル
【再生】【分裂】
称号
【スライムの森の主】
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な、なんだ! このスライムは! そもそも年齢がおかしいだろ69歳なのかこのスライムは、スライムの寿命は知らないが、最弱だと思われるスライムが69年間も生きていたのか。かなり驚いだぞ。
それに、なんか強そうだし、称号に【スライムの森の主】なんて称号があるんだしこの森で1番強いんだと思う。と言うか絶対そうだろ!
さてと倒すか。特異種でも無いのにここまで強くなるスライムは中々いないと思うが、敵だし仕方ないか。
俺は突っ込んで来るスライムをかわし風刃で反撃しながらそんなことを考えていたが、キングスライムが魔力を1箇所に集めだしたのに気が付く。
おっ、魔法を使う気か。
そう思うと同時にキングスライムが俺に向かって水球を放ってくる。
俺はキングスライムが放った水球に向けて普段よりも多めに魔力を込めた風刃を放ち水球を真っ二つにする。
風刃は水球を真っ二つにしてなおも威力は衰えること無くキングスライムに向かって行く。
キングスライムはプルンプルンと焦ったように震えた後に魔力を集める。
風刃がキングスライムにもうすこしで当たりそうだと言う時に地面から土の壁が出来て風刃を防ぐ。
おっ、マジか防がれるとは思わなかったな。
なら次だな。
俺は火槍を作り出しキングスライムに向けて放つ。
キングスライムは水球を火槍に向けて放ち相殺しようとしているが、水球が火槍にぶつかった瞬間に水球が蒸発したが、火槍は少し小さくなったくらいだ。
どんどんキングスライムに近ずいて行く火槍にキングスライムはまたもや土壁を作り防ぐ。
次は風刃と火槍を作り出して放とうとした時にキングスライムがボヨンボヨンと跳ねて逃げ出した。
えっ? 逃げるのかよ。逃がすと思うなよ。
風刃と火槍をキングスライムな向けて放つが、数匹のスライムが風刃と火槍を自分の体を犠牲にして止める。
「先にここに居るスライム達を倒すか」
そう口に出した瞬間にいろんな方向から火球や水球が俺に向かって飛んでくる。
俺は風刃を作りだし真っ二つにして行く。
ふぅー、全部防いだぞ。くらっても大丈夫だど思うけどなんか嫌だったからな。
あれ? キングスライムどこいった?
部屋中を見回してもキングスライムの姿が何処にも無いのだ。今この部屋にいるのは複数のスライム達だけなのだ。
キングスライムが向かっていた方をじっくり見て見ると数匹のスライムが隠すようにしている穴があった。
その穴の大きさは縦横10~20センチ程の大きさの穴だった。
あの穴から逃げたのか。追うのは無理そうだな、仕方ない諦めるか。
俺はそう思い一応の為、部屋に居るスライム達を鑑定してみる。
だが、進化しているスライムしかいなかったので、洞窟を出る事にした。
幸いスライム達はキングスライムが逃げたと思われる穴の前に集まって居る。
最初の魔法攻撃以外何もしてきていないので俺は背中を向けて歩き出す。
あっ、今更だけど部屋の中はスライムの魔石がゴロゴロと転がっているしこれまで倒したスライムの魔石が転がっているが、使い道が無いし殆どお金にならないのでそのままでにしている。
俺が部屋を出てもスライム達は何もしてこなかった。
30分程して洞窟を出ることが出来た。
さてと、スライムを探すか。
俺はそう思い翼をだし地面を軽く蹴り翼を羽ばたかせ周りの木よりも少し高い位置に移動する。
どうするかな。このまま戻るか? うーん、どうするかな。あっ、そうだもう少し高い所から洞窟とかないか見てみるか。
そう思い更に上昇する。
上昇してみたところ洞窟らしきものはキングスライムが居た洞窟以外無かったが、小さな池や大きな池をみつけることができた。
どの池に向かうかな。やっぱりここは大きい池にするかな? んっ? なんだあれは。
大きい池に向かおうとするとこれから行こうとしていた池の近くにスライムが集まっているのがわかる。
それに、何やら1匹のスライムに向かって攻撃をしているのがわかる。
スライムにもいじめってあるんだな。
ま、行ってみるか。
池に近かずくにつれていじめられているスライムの姿が見えてくる。
なんだ? あのスライム? は。周りのスライムより色が違うぞ。それに、周りのスライムよりもかなり小さいし。
そもそもあれはスライムなのか? スライムにしてはかなりカッコイイ気がする。あ、でもカッコイイよりも可愛いかも。
普通のスライムや進化したスライムは全身が同じ色なのにあのスライムは陰と陽のマークに少し似ているような模様をしているしスライムの目だと思われるものの色が黒と白なんだけど。
あ、スライムの目だと思われるものは細い棒みたいな目をしている。
なんか、あのスライム面白そうだし一応助けてみるか。
そう思い変なスライム? をいじめていたスライムたちに向かって風刃を放つ。
スライム達は風刃によって真っ二つになり絶命した。
俺はスライム達を倒した後、地面に降りて変なスライムに向かう。
おっと一応、鑑定してみるか。
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種族:スライム(特異種)
年齢:0
性別:なし
適性:光、闇、聖、暗
耐性スキル
【衝撃耐性】【斬撃耐性】
種族スキル
【再生】【吸収】
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えっ! 何だこのスライム今は弱いけど鍛えればどんどん強くなるぞこのスライム、しかも特異種だし。
よし! 決めたぞ! このスライムを従魔にするぞ。
さてとまずは落ち着こう。
「すぅー、はぁー、すぅー、はぁー」
よし! 落ち着いた。
まずはスライムの観察だな。
ふむふむ、ずっとポヨン、ポヨンと、飛び跳ねているな。ふむ、分かった事があるぞ。それは観察しても分からんという事だ。
次はどうすればスライムを従魔に出来るかだな。
そもそもどうやってスライムを従魔にするか全くわからん。
しばらく考えたのだが、まずは餌付けをしてみることにした。
そう言えばスライムって何食べるんだ? まぁいいか、ハンバーグでもあげてみるか。
俺は腕輪からハンバーグを取り出しスライムの近くに置く。
だが、スライムはポヨン、ポヨンと跳ねている。
何がしたいんだ? 全くわからん。
よし、もっとしっかり観察してみるか。
じー。
俺がスライムをじー、と見るとスライムはポヨン、ポヨンと飛び跳ねるのを辞め俺をじー、と見てくる。
スライムと見つめ合いしばらくしてスライムがポヨン、ポヨンと飛び跳ねて近ずいで来てある程度の距離までちかずくとスライムは大きく飛び跳ねて俺の頭の上に着地する。
おっ! なんだこいつ可愛いやつだな。よし! 名前を付けるか。
どんな名前にするかな? うーんこいつ白黒だよ白黒と言えばなんだ? オセロだよな。
ならオセロのオを取ってセロか? なんか変だな。ならセロを反対から呼んでロセか。うーん、ロセかなんか少し変な気がするな。あ、そうだセをゼにしてロゼいいな。よし! 決めたぞ、このスライムの名前はロゼにするか。
「お前の名前はロゼだよろしくなロゼ!」
俺がそう言うと頭の中に音声が流れる。
〈レアスキル【テイム】を獲得しました〉
よし! 【テイム】を獲得したぞ。これでスライムを従魔にしたってことだよな。やったね。
そんなことを思っていると頭の上に乗っていたスライムが飛び跳ね頭の上から降りる。
するとスライムが光り始めた。
な、なんだ! 何が起きたんだ!
徐々にスライムから放たれている光が消えていく。
光が消え目を開けるとスライムが居たところに全裸の美少女が立っていたのだった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。
アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。
この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




