第73話:従魔探し
冒険者ギルドをあとにした後、俺はこれならどうするか考えていた。
これからどうするかな。お金はもう大丈夫だと思うしな。
あっ! そうだ! スライムを捕まえに行くか。
「ティアーナ、セレーネ、オリヴィア。これからスライムを捕まえに行くぞ」
「分かりました。白夜様」
「分かりました。ご主人様」
「分かった。主」
「あっ、オリヴィア。スライムの森ってどこにあるの?」
「主、案内します」
「よろしく」
「はっ!」
俺はオリヴィアについて行く。
スライムの森に向かう為には確実に王都から出ないといけないので、王都から出る前にいくつかの屋台で串肉を買って食べながらオリヴィアに案内してもらう。
オリヴィアについて行っていると男がオリヴィアの前を塞ぐようにして話しかけてくる。
「ねぇー、ねぇー。そこのちょー美人な子達、俺と遊ばなーい」
俺が口を開こうとした時、俺より先にオリヴィアが口を開く。
「すまないがそこを退けてもらえるか。お前のような者に付き合っている暇はないからな」
うわぁー、オリヴィアが怖いな。それに、絶対あいつらキレるよな。
「ふざけるなよ!」
男はそう言いオリヴィアに向かって殴りかかって来る。
オリヴィアは男の拳を最低限の動きで避け男の懐に入り鞘に入ったままの剣を男のがら空きの懐に向けて叩きつける。
「グェ」
何かカエルが車にひき殺された時に出しそうな声を出し気絶する。
「それでは、主。着いてきてください」
そう言いオリヴィアは歩き出す。
このまま放置していいのだろうか、明らかに鈍い音が聞こえて来たし。ま、ティアーナ達は気にしていないようだけど。
俺も気にしないことにしてオリヴィアについて行く。
そう言えばスライムの森ってことはスライムが居るのは当たり前としてどんなスライムを従魔にするかだよな。出来るだけレアなスライムがいいな。
あ、でもレアと言っても俺と同じ特異種とかが出来ればいいんだけど居る確率がかなり低いんだよな。
どうせスライムを従魔にするんだったら特異種の方がいいよな。
よし! 特異種のスライムを従魔にすることにするぞ!
特異種のスライムを従魔にして最強のスライムに育てあげてみせる。
そんなことを考えていると前を進んでいたオリヴィアが止まったので俺も止まる。
「主、この門を出て30分程歩いたら着くはずだ」
「わかった」
周りを見ると門があり数人の冒険者や旅人風の人が並んでいる列にオリヴィアが並んだので俺達も並ぶ。
暇だったのでオリヴィアに話しかける。
「オリヴィア。スライムの森の場所って誰かに聞いたのか?」
「そうだ。スライムの森が王都の近くにあるのは知っていたが、何処にあるかは分からなかったのでな」
「そうなんだ。そう言えばオリヴィアって貴族だったんだよな?」
「そうだ」
「貴族だったって事は婚約者とかいたのか」
「い、いましたが。親同士が決めたことです。決して私の意思ではありません!」
「そ、そうか」
「はい! そうです!」
オリヴィアとそんなやり取りをしていると俺達の順番になったのでギルドカードを出し門番に見せて門を通る。
門を出ると離れた所に森が見える多分、あそこがスライムの森なんだと思う。
そう言えばスライムの森って言われているけどスライム以外も魔物が居るのかな? 今回はスライムだけしか居ない森の方がスライムを見つけやすいからな。
流石にスライムしか居ない森だったらある意味すごい気がするな。
そう言えば今日はティアーナ達と寝るんだよな。はぁー、嬉しいんだよ。嬉しいんだけどね、でもね俺の理性が、もつか分からないんだよ。
ティアーナ達に手を出せばこの悩みは解消されると思うけどその後のことを考えるとティアーナ達に手を出せないんだよな。
はぁー、娼館でも行くべきなのだろうか。でも娼館はなぁー。病気になったりするかもだし何より俺が嫌なんだよな。
はぁー、本当、どうしたらいいんだろ。オークションで今の悩みを解消してくれる魔道具があれば良いな。
流石にそんな都合のいい魔道具なんて無いよな。
もういっその事、それ目的の奴隷を買うとか、した方がいい気がするけどティアーナ達になんて説明するかなんだよな。上手く説明出来たとしても絶対に避けられるよな。
異世界に来れたのは嬉しいんだけど来たら来たでかなり困るな。
誰かどうにかして欲しい。
「主。着きました」
俺は考えるのをやめる。
「ここがスライムの森」
やっぱり王都から見えていた森であっていたようだ。
見たところ普通の森に見える。
本当にここであっているのかと思ったが、オリヴィアを信じることにした。
「じゃ、早速だけど。スライムの森に入るとするか」
「分かりました。白夜様」
「分かりました。ご主人様」
「分かった。主」
俺はすぐ近くに見えるスライムの森に向かいながら魔物の気配を探る。
すると魔物の気配が少しずつ俺達から離れて行っているのが分かる。移動速度はそこまで早くないが、かなりの距離にいる魔物も離れていっている。
この気配全部がスライムっぽいな。それに、気配がかなり薄い。
ほかの魔物が居たら分かりにくいな。
〈スキル【気配察知】を獲得しました〉
今更、【気配察知】を獲得したのかよ。なんか条件でもあるのかな? 今回だと気配が薄い魔物とかの気配を見つけるとかかな? 多分そうだと思う。
そんな事を思いながら俺達はスライムの森に入る。
「魔物の気配が俺達から離れて行って居いるけど、どうすればいい?」
「ご主人様。別れてスライムを捕まえませんか?」
「別にいいぞ」
「ありがとうございます。ただ、別れてスライムを捕まえるのも面白くないと思います。なので誰が一番、ご主人様に相応しいスライムを捕まえれるか勝負しませんか?」
「私は構いませんよ」
「私もだ」
「それって俺も参加するの?」
「勿論、ご主人様にも参加してもらいます」
「分かったよ」
「白夜様。いつ頃に集合しますか?」
「そうだな。日が暮れ始めた頃にここに集合にするか」
「分かりました。白夜様」
「分かりました。ご主人様」
「わかった。主」
その後、俺達はそれぞれにわかれて森の奥に進んで行く。
俺はスライムの気配を追い掛けて進んで行く。
スライムの気配は少しずつ俺から離れて行っているので歩く速度上げてスライムの気配を追いかける。
少ししていちばん近くにあったスライムの気配に追いつくことが出来た。
少し離れたところにスライムの気配がする。
スライムはある程度俺と距離が近くなると急にスライムの気配が動かなくなったので、最初はなんだ? と、思ったが隠れたとかもしれないと思い少し歩く速度を下げてちかずく。
するとしげみの中に薄い水色のスライムを見つける。
この世界のスライムはドロっとしているスライムでは無く丸っこいスライムのようなので嬉しい。
俺が一番好きな形のスライムだな。ますます従魔にしたくなってきたな。
早速、鑑定するか。
俺はスライムに向けて久しぶりの鑑定を使用する。
――――――――――――――――――――――――
種族:スライム
年齢:1
性別:なし
適性:なし
スキル
【敏捷上昇小】【気配察知】【気配遮断】
耐性スキル
【衝撃耐性】【斬撃耐性】
種族スキル
【再生】
――――――――――――――――――――――――
はいっきり言って弱いか強いか分からんな。ただ、分かるのは防御に特化している気がする。何せ【斬撃耐性】【衝撃耐性】に加えて【再生】があるから武器で倒すのは難しいと思うがスライムは弱いみたいだかな。はっきり言ってよくわからん。
それに、【敏捷上昇小】【気配察知】【気配遮断】があるので相手の気配を探りつつ気配を薄くして離れられる。
あれだな、スキルだけ見れば厄介そうに見えるが同じスキルでも熟練度的なものがあるのかも知れない。
さてと、どうするかな。このスライムを従魔にするか? でもまだ時間はあるし特異種をギリギリまで見つけることにするか。
そう思い隠れているスライムを無視して先に進む。
それからなんどもスライムを見つけたが、最初に見つけたスライムとほとんど変わらなかった。
変わったてんと言っても適性があったりしたぐらいだ。
【気配察知】を獲得してから魔物の気配が分かりやすくなったからかなり助かっている。
【気配察知】を獲得したがこのまま歩いて探してもみつけられるスライムはたかが知れているだろう。
なので俺は自分の気配を遮断する練習をする。
スライムを探すのを1度やめて気配を消すように意識する。
気配を遮断する練習を初めて30分程だった頃に頭の中にいつもの音声が流れる。
〈スキル【気配遮断】を獲得しました〉
嬉しさのあまり思わず声に出てしまう。
「よし!」
次に俺がしたことは魔物を地上から探すのではなく空から探すことにした。
だが、出来るだけ森の奥で翼を出した方がいいと思う。何故ならもしティアーナ達以外の人が居たらめんどくさい事になる事が予想される。
なのでもう少し森の奥に進んでから翼を出そうと思う。
そう思い歩く速度を上げる。
ある程度、森の奥に来たので気配察知を何度も使い周りに人が居ないことを確認して翼を出す。
俺は地面を軽く蹴り翼を広げてそれを飛ぶ。
今回はあまり高く飛ばないことにしたので木よりひと二人分程の高さからスライムを探す。
空を飛んで分かったのだが、スライムの森はそこまで広くないようだ。
何故なら森全体が見渡せたからだ。
俺が森全体を見渡せたからと言ってすごく狭い訳では無い。
俺は吸血鬼なこともあり身体などがかなりいいなので視力無茶苦茶良くなっていてギリギリ見える程なのだ。
森の端から端まで歩こうと思えば数日はかかると思う。あくまでも予想だが。
「同じようなスライムしか居ないな。それに、奥に行けば行くほど進化したスライムが多くなってるしそろそろ、戻った方がいいのかな? でもまだ時間はかなりあるしな。どうするかな? おっ、スライムみっけ」
鑑定してみたが、最初に見つけたスライムより少し強いスライムだった。
「はぁー。なかなか居ないなスライムの特異種。やっぱり戻るか? うーん、どうするかな」
しばらく考えた結果。
「よし! このまま奥に進むか。」
奥に進むことになったので森の奥に向かう。
スライムを見つけるため飛ぶ速度はあまり早くない。
スライムの気配をずっと感知したままだったら疲れるのである程度、進んでから気配を探るようにしている。
森のちょうど真ん中付近に来たら洞窟らしき物が見えた。
「なんだ? あの洞窟」
森なら洞窟があってもおかしくないか。と納得したが、もしかしたらスライムが、大量に居るかもしれないと思い洞窟に入ってみることにした。
洞窟に入ることにしたので、洞窟に向かう。
洞窟をしっかり見える距離まで近ずいて洞窟を観察する。
観察してみると洞窟の周りにスライムが多く居ることが分かる。それに、洞窟からスライムが出てきたり入ったりしている。
どうやって洞窟に入るか考えるが1つしかおもいつかない。
思いついたのは堂々と洞窟に入ることだ。だが、もしかしたらスライムが攻撃してくるかも知れないのでその時は攻撃して来たスライムを倒すことになる。
よし! 行くか。
俺はそう思い洞窟近くに降りる。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。
アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。
この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




