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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第57話:黒と白の水晶

「すまん、少し探すのに手間取った」


 ドバンさんが5cm程の木箱を持っていた。


「いや別にいいけどその木箱が?」


「あぁ、そうだ。ほれ」


 ドバンさんが俺にその木箱を投げ渡してきた。俺はその木箱をキャッチする。


「開けてみろ」


 俺はドバンさんに言われるがままに木箱を開ける。


 木箱の中には黒色と白色の水晶が入っていた。


 何だろ? この水晶何に使うんだ? 分からん。ティアーナ達を見て見るとティアーナ達も分からないようだ。


「白夜」


 俺はドバンさんに呼ばれドバンさんに向き直ると真剣な顔をしていた。


「その二つの水晶には能力が有るのだが、その能力は………」


 少し長かったので簡単に説明する。


 黒色の水晶は魔力を込めれば込めるだけ強い魔物を生み出すことが出来る。魔力を込める前に水晶に血を垂らす(一滴でもいい)その血は水晶が吸収する。それから魔力を込めていくのだが、水晶に血を垂らした者の魔力しか込めることが出来ない。一度しか魔力を込めることは出来ない。魔力を込めるのをやめた瞬間に何かがおき魔物が生まれる。黒色の水晶から生まれてくる魔物は闇属性に位置する魔物である。


 白色の水晶も黒色の水晶と全く同じで違うところは生まれてくる魔物が光属性に位置する魔物である事だけ。


「と言うことだが、これ以上詳しいことは分からん何せこれと同じ水晶を使った者は生まれてきた魔物に殺されているからな。そもそもこの水晶が確認されている数は今ここにあるのを合わせて6個だけだからな。しかもそれぞれ色が違ったらしい。確か色は赤、青、緑、黄だったと思う。どれも数百年前に既に使われているらしいぞ。生まれてきた魔物は全て討伐済みだったと思うぞ。すまんな、あやふやで」


 何となくわかったけど何でこんなもの持ってんだ?


「俺がこの水晶を持っている理由は俺の知り合いが置いていった物なんだ。その知り合いは俺にこの水晶を渡した後、その水晶の使い方を説明してすぐに、死んだ」


 ドバンさんは昔を懐かしむようにいった。


 ドバンさんて実はエスパーとかかなと少し思ってしまう。


「俺はこの水晶が最初、何かわからなかった。何せ使い方だけ教えてあいつ死にやがったからな。だから調べたそして、わかったことは今話した通りだ。その水晶は白夜が自由に使え。もし使うんだったら人が居ないところで使えよ。ま、俺としては使わんことをオススメする」


 なんか危なそうだな。ま、何かに使えるかも知れないし貰っとくか。それに、全王様に聞いてみるとするか。本当、俺って全王様を頼りすぎだよな。


「そうか、貰っとくよ。ありがとな。それとどうやって調べたんだそんなこと」


「思いのほか簡単だったぞ王都の図書館に行った時にその水晶について書かれていた本があったんだが、その本はかなり古かったな。それに、物語風に書いてあったな」


 もし全王様に聞けなかったら読んでみるのもいいかもな。


「そうか。もしかしたらその本を読む機会があるかもな。三日後にまた来る」


「分かった。じゃあな」


 俺はドバンさんにそう言い武器&防具屋を出て宿屋に向かう。


 俺達が宿屋に向かっているとティアーナが話しかけて来る。


「お願いです白夜様。一人でワイバーンを討伐しに行くのは辞めてください」


 ティアーナが悲しそうな顔をして言ってきた。


「ティアーナ済まないが今回のオークションの為に出来るだけ多くお金を稼ぎたいんだ。今の皆を連れては行けない。弱いからでは無く皆の身体がかなり疲労しているからだ。身体が疲労していることは俺よりも分かっているだろ?」


 ティアーナ達は何言いたそうだったが何も言えないようだ。


「宿屋で休んでいるように。いいな」


 ティアーナ達は頷く。


 そんな事を話していると宿屋についたのでそこでティアーナ達と別れた。ティアーナ達を宿屋に入ってい行くのを見たがティアーナ達はしぶしぶと言ったふうに宿屋に入っていた後に俺はワイバーンが現れる森に行く為に門に向かう。


 ティアーナ達が居なくなっても俺に視線お向けてくり人がいる。流石にティアーナ達が居る時よりは少ないが。向けられる視線の殆どは女性からだった。


 視線を向けられながらも何事も無く門に到着した。


 門に到着した。入ってくる人は多いいみたいだが、出ていく人は少なかった為にすぐに、俺の番がやってきたので門番にギルドカードを見せ門から出る。


 門から出て森に向かっているだが、思いのほかすぐに、森に着いた。何故、直ぐに着いたのかと言うと門から出て門から少し離れたところから少しずつ走る速度を上げていたためだ。大体、30分くらいで森に着くことが出来た。


「ふぅー、やっと着いたか。思いのほか早くついたけど」


 そう口に出し俺は森に入る。


 森に入り俺はどんどん森の奥に進んで行く。


 森に入り一時間程たったと思うのだが、今の所は魔物との遭遇は一度もない。ジルバさんが言っていた通り奥の方に行かないと魔物は居ないらしい。


 それから30分程たったころに少し離れた所に魔物の気配を感じる。俺はやっとかと思ってしまう。何故ならかなり早いペースで森を進んでいるのに一向に魔物と出会わなかったのだ。やっとかと思っても仕方がないと思う。俺はそう思いながらも魔物の気配がある方向に向かう。


 魔物の気配がある方に向かうとそこには小さな池があった。そして、その池のすぐ近くにスライムが居た。そのスライムはダンジョンで見たスライムよりも大きかった。と言うかデカ過ぎないか?


 池の近くに居るスライムは俺がダンジョンで見たスライムの数倍は大きかった。


 俺はすぐに、久しぶりの鑑定を使う。




 ――――――――――――――――――――――――


 種族:ビックスライム

 年齢:5

 性別:なし

 適性:無

 種族スキル

【再生】


 耐性スキル

【衝撃耐性】【斬撃耐性】


 ――――――――――――――――――――――――




 思ったのと変わらないな。と言うよりこのスライム5年も生きているのか。


 スライムを従魔似したいけど俺がしたいのはスライムであってビックスライムでは無い。


 俺はそう思いビックスライムに攻撃をしようとしたのだが、【衝撃耐性】と【斬撃耐性】があったので魔法で攻撃をする事にした。


 まず火槍を作り出す。火槍の大きさはビックスライムの半分くらいの大きさにしてある。ビックスライムに向けて放つビックスライムは避けようとしたようだが、火槍が、命中する。


 ビックスライムは火槍が命中すると、どろりと溶けてしまった。


 〈固有スキル【強奪】により、耐性スキル【衝撃耐性】【斬撃耐性】を獲得しました〉


 おっ! 久しぶりな気がする。ま、実際はそんなに久しぶりじゃないんだけど。


 それにしてもスライムって死ぬと溶けるのか。と言うより個体から液体に変わるみたいな感じか。


 さてとここにはビックスライムが居たということはビックスライムの進化前のスライムが居ると言うことだ。よし! 探すか。


 それからの俺の行動は早かった。まず、魔物の気配を探し魔物の気配を見つけ次第その気配のある場所に向かう。だが、今の所は5匹の魔物の気配を見つけそして、魔物の気配がする所に向かうのだが、5匹ともゴブリンだったのでもっと森の奥に向かうことにする。


 ビックスライムと出会った場所よりも奥に来たのだが、今の所はゴブリンしか見ていない。


 そろそろ、スライムを見つけてもいいと思うんだけどな。それに、もう昼過ぎだしそろそろ帰るかな。


 そう思った時だった上空に魔物の気配を感じたので上を向いて見るとここから少し離れた所にワイバーンらしき魔物が居る。


 俺はそれを見た瞬間にここに来た本来の目的を思い出した。


 あ! そう言えば俺がこの森に来たのはワイバーンを狩りに来たんだった。でも流石に空にいるワイバーンを倒すのは難しそうだな。それに、ワイバーンは空を飛んでるから追いつけるかわからないし? そう言えば俺って空飛べたよな。よし! ワイバーンを狩るついでに飛ぶ練習をするか。


 俺は背中から翼を出した。


 俺の翼は若干だが、コウモリの翼に似ているがコウモリの翼と竜の翼の良いところを取ったような翼だ。ま、コウモリの翼よりの翼見たいだけど。物凄くかっこいいからいいんだけど。色は勿論、漆黒の翼だ。翼の大きさは、翼開長2メートルちょいくらいの大きさだ。翼を畳んだ時はかなり小さくなり60センチくらいにまでになる。


 翼を出した時にビリビリと服が破ける音が聞こえたので背中を見てみるとローブは翼に合わせて穴が空いていたので脱いで見るとすぐに、元に戻ったがローブの下に着ていた普通の服が破れていた。再度ローブを着てみると翼に合わせて穴が空いたので流石は神器だなと思う。


 さてと飛ぶか。俺は地面を蹴り翼を広げてバタバタと羽ばたいてみるが飛べなかった。ドユコト? そう思い【飛翔】を鑑定してみると翼に魔力を流して飛ぶようなので翼に魔力を流し飛んでみる。すると飛ぶことが出来たのでワイバーンを追う。翼に流す魔力の多さで飛ぶ速度が変わるみたいだ。ま、飛ぶ時に使う魔力は殆ど使わないようだ。実際に普通の魔法使いが使う火玉一発分で10分は余裕で飛べるくらいだ。あくまでも普通に歩くくらいの速度でだが。速度を上げれば上げるほど飛ぶのに必要な魔力は多くなって来るんだけど。


 徐々に飛行速度を上げていくどんどん飛び方が上手くなり今ではワイバーンと同じくらいの速度で飛べるようになっている。現在ワイバーンとの距離はかなり離れているので今よりも早く飛ばないと確実に追い付けない。それどころか見えなくなるかも知れない。


 空を飛んだ感想はかなり難しだった。何故なら上手く翼でバランスを取らなければならないからである。簡単そうに思うかもしれないがかなり難しい。空からまた景色は綺麗だと思うが空どころではなかったが、今では景色を堪能しながらワイバーンを追っている。


 森を進むよりも早く進むことが出来るのでかなり便利だそれに、空が飛べる魔物が少ないので邪魔される心配もない。


 ワイバーンを追うこと10分でやっとワイバーンとの距離が200メートル程まで追い付いた。今まで追われていることに気がついていなかったワイバーンが俺の存在に気が付き飛ぶ速度を上げるが今俺が飛んでいる速度と変わらないので距離は離れていないが俺は少しずつだが、速度を上げているので10分くらいで100メートル程まで近ずく事が出来たのだが、今の俺ではこれ以上速度を上げることはむりそうだ。それでもワイバーンよりも早いので少しずつだが、ワイバーンに近ずいている。


 ワイバーンとの距離が70メートル程の距離になると火槍をワイバーンに放つ。ワイバーンは火槍を避けると俺に向かってブレスを放ってくるので俺は火槍を作り出す。いつもの火槍では無くいつもの数倍の魔力を、込めた火槍でブレスを迎え撃つのだが、思いのほかブレスが弱く火槍がブレスを貫通してそのままワイバーンの口に火槍が突き刺さりワイバーンは絶命し地上に落ちていく。


 なんか、かなり呆気なかったな。


 俺はワイバーンが落ちた所に降りるとワイバーンを腕輪にしまうと地面を軽く蹴り空に羽ばたくそして、景色を見ながら帰ることにしたのだが、流石にこのまま門の近くに行くのは不味いのでビックスライムを見つけた池まで飛ぶことにした。もしかしたらスライムが居るかもしれないし。と期待を寄せながら。


 今、ビックスライムが居た池に向かいながら森を見ているのだが、魔物がちょこだょこ見える。ゴブリンだったりウルフ系の魔物が殆どだけどオークを一匹だけ見つけた。


 最初、空を飛んだ時は飛ぶ事が難しかったけど今ではかなり慣れてきたのでさほど難しく感じなくなっている。まだ4時くらいなので空はまだ青い。それを綺麗だなと思いながら飛んでいると洞窟が見えたその洞窟の前に薄汚い男が武器を持って周りを見ているのが見える。


 盗賊、山賊? まぁ、盗賊でいいか。多分あいつは見張りだと思うけどこんな所に盗賊って居るんだな。それに、盗賊なんて初めて見た。そう言えば盗賊を捕まえたらかなり報酬とか貰えるよな。それに、ここから街道まで幸いにも30分程のでつくし盗賊を捕まえるか。


 俺は盗賊を捕まえることにしたので俺は盗賊の根暗だと思われる洞窟から離れた所に降りて紐が少ししか無かったので木に巻きついている蔦を大量に取り腕輪にしまう。それから盗賊が居る洞窟に近付いて行く。


 少しして見張りだと思われる人が見えた。勿論、俺は隠れながら少しずつ近ずいて居る。洞窟の中から微かだが、数人の男の声が聞こえてくる。


 俺は少しずつ山賊に近ずく。盗賊との距離は50メートル程まで近ずいた時にちょくちょく練習していた結界魔法を使う。使ったのは音が結界の外に聞こえなくするものだ。それを盗賊の周りに作り出す。それと同時に縮地を使い一瞬で近付きお腹を殴る。


 お腹を殴られた盗賊は気絶して倒れる。倒れた山賊の手足を先程取ってきた蔦で縛り洞窟の入口の横に移動させる。勿論、音は聞こえていない。


 盗賊を移動させた後、洞窟の中に入っていく。


 洞窟を進んで行くと思いのほか洞窟内は広く三人は余裕で通れるくらい広い。少し進んで行くと別れ道があり片方の道から盗賊だと思われる声が聞こえてくるこでそちらに向かうことにする。


 盗賊だと思われる声が聞こえてくる方に少しずつ近付いて行くと四人の男が居た。その男達は酒を飲んでいるようで四人ともかなり酔っ払っていたが俺の姿を見るなりそれぞれ武器を手に取り斬りかかってくる。


 俺は急に斬りかかって来た事に驚いたが上手く避けて次々に気絶させて行く。だが、一人だけ俺の攻撃を避けて斬りかかってくる者が居たが難なく気絶させた。四人共気絶させ手足を蔦で縛っていく。四人のうち一番強かった男を蹴って起こしてみる。


「ゴホッ。何しやがる!」


「お前達は盗賊だろ?」


「そうだ! 今なら見逃してやる! とっとと解放しやがれ!」


「そうか盗賊か」


 俺はそう言い盗賊のお腹を蹴り気絶させる。


 今更だけどかなりやり過ぎなような気がするけどあまり触りたくないんだよな。こいつらかなり汚いし何より臭いし。うん、仕方ない仕方ない。


 俺はそう思い別れ道の所まで戻りも次は違う道に行く。少しして盗賊達が居た部屋より少し狭い部屋に付いたのだが、そこには樽の中に適当に入れられている武器があったり少ないが袋の中にお金が入っていたり宝石なども普通に置いてある。


 かなり盗んでいたんだなあいつら。ま、普通の盗賊がどれくらい稼いでいるか知らないんだけど。一応持って帰るとするか。


 全て腕輪にしまい再度、部屋の中を調べて何も無いことを確認すると盗賊達が居る部屋に向かう。



 盗賊達はまだ目覚めていないようなので蔦を身体に巻き付けて蔦を持ち盗賊達を引きずって洞窟の外に向かう。


 洞窟を出て見ると見張りをしていた盗賊もまだ目覚めていなかったのでそのまま引きずって街道を目指す。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。


アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。


この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。

これからもこの作品をよろしくお願いします。

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