第55話:オークションについて①
ティアーナとセレーネが再び歩き出し奴隷商館に入ると前来た時に案内をしてくれた人が居た。
「白夜様。お久しぶりで御座います。今回はどのような要件で」
俺は連れてこられただけなのでどんな要件で来たのか分からなかったが奴隷を買いに来たのだと思い男に答えようとするとティアーナが先に答えた。
「今日は奴隷を買いに来ました」
「分かりました。今回はどのような奴隷をお求めですか?」
「そうですね。女性で尚且つ処女でお願いします」
「分かりました。では個室へ案内致しますので付いてきて下さい」
そう言うと男は歩き出したので俺達も男について行く。
何故か何もせずに話がどんどん進んで行くんだけど。はぁー、もうどうにでもなれ!
少しして、扉の前で男が止まり扉を開け部屋の中に入る。俺達も男に続いて部屋の中に入る。
「白夜様。奴隷を連れて参りますのでそちらのソファーに座ってお待ち下さい。すぐに、お飲み物を用意させますので。それでは」
男がそう言い部屋を出て行く。
ティアーナとセレーネは今も俺の腕に抱きついている。俺はてっきり奴隷商館に入ったら離れると思っていたけど一向に離れるきは無さそうだ。
俺は精神的に疲れていたのでソファーまで歩いて行き座る。勿論、左右にはティアーナもセレーネが座っている。オリヴィアは俺の右斜め後ろに立っているようだ。
俺がソファーに座ってすぐに、扉がノックされ入って来たのは女性だった。その女性は飲み物を人数分用意して部屋を出て行く。
飲み物を用意されたのだが、両手が塞がっている為飲み物を飲むことが出来ない。
それから少しして、扉がノックされる。
「失礼します。白夜様。奴隷を連れて参りました」
そう言い男が入って来る。今回は前回と違い男の後ろから次々に女性が入って来る。
「それでは一人ずつ説明を始めます。まずこの娘は…………」
そう言い男は一人ずつ説明をして行く。全員説明を終えるとティアーナが言う。
「他には居ませんか?」
申し我なさそうに言う。
「申し訳ございません。今ここに居る奴隷が全てです」
残念そうに言う。
「そうですか」
「これ以上の奴隷をお求めであれば3年に一度だけ行われるオークションが一ヶ月後に王都で行われますので参加してはいかがですか?」
オークションと聞き俺が反応する。俺が反応したのが分かるとティアーナが言う。
「参加してみたいのですがどうすればいいのですか?」
「オークションに参加するには参加料として金貨5枚必要になります。私もオークションに参加しますので一緒に向かいますか?」
ティアーナがどうするか困っているのを見て俺が答えることにした。
「お願いします」
「構いません。ですが、条件が有りますがよろしいですか?」
「構いませんよ。ですが、その条件を聞いてから判断しますけど」
「分かりました。詳しい話を致しますが奴隷を下がらせますので少々お待ち下さい」
男はそう言い奴隷を下がらせていく。
「それでは詳しいお話をしましょうか。まずは、条件んですがここから王都までの護衛です。帰りはこちらで護衛を雇いますので行きだけとなります。最後に貴方の情報ですね」
そう言った瞬間にティアーナとセレーネが、男を睨む。
「勘違いしているかも知れませんが情報と言ってもオークションに参加する際にどれくらいのお金を持っているかですね。後はオークションの際に落札したい物を教えて下さい」
「構わないが落札したい物がまだ詳しく決めていないから判断が出来ない」
「席が隣になりますのでいつでも言ってもらえればいいです」
「そうですか。分かりました」
「ではオークションの詳しい説明を致します。まずオークションは三日間に渡って行われます。オークションには芸術品の部門、魔道具の部門、奴隷の部門があります。一日目は芸術品の部門、二日目に魔道具の部門、三日目には奴隷の部門が行われます。私はどれも行くつもりです。それとオークションに出品される商品はオークション当日まで分かりません。当日に発表される商品も全てではありません」
「そうですか。オークションまでに出来る限りのお金を貯めておくことにします」
「そうした方がよろしいかと。それと出発は10日後、ですので10日後にここに来て下さい」
「分かりました」
それから少し話してから俺達は奴隷商館を出た。
奴隷商館から出た後、すぐに、宿に向かう。
宿に向かっている時に酒場の前を通った時に冒険者が何人も集まりパーティー的な事をしていた。多分だが、緊急依頼お疲れ様会みたいなことをしているのだと思う。
現在、迷宮都市全体が、かなり賑やかになっている見たいだ。特に酒場や料理屋などが騒がしかった。
宿屋に入るもかなり騒がしかった。
俺達は宿屋に入ってすぐに、女性の従業員を見つけ俺達が借りていた部屋が残っているか聞いたところ期限がちょうど切れていたみたいだったがその部屋は空いていたので借りようと口に出そうとするとティアーナから横槍が入る。
「一番広い部屋でお願いします」
「分かりました」
その後、ティアーナが女性の従業員に何やら伝えていた。その後、手続きをして10日借りた。
手続きが終わり俺達が部屋に向かおうとすると準備があると言われ女性の従業員は何人かの従業員を呼び2階に上がって行った。30分程だった頃に女性の従業員が戻って来て準備が終わったことを伝えられたので俺達は部屋に向かう。
階段を上がり言われた部屋に向かう。そして、部屋の前に付き扉を開ける。
部屋に入るとまず目に付いたのはデカいベットだった。どれくらいデカいのかと言うと大人が5人寝ても全然、大丈夫なくらいデカかったのだ。
部屋は広いのだが、ベットがデカすぎるせいで部屋がかなり狭く見える。
なんでベットが1つしかないんだ? 絶対おかしいだろ! これはヤバイ。あ、そうだ俺が床で寝ればいいんだ。よし、そうしよう。
「じゃあ、俺は床で寝るから」
俺はそう言い部屋の端の方に歩いていこうとするとティアーナとセレーネが腕に抱きついていたことを忘れていた為に向かうことが出来なかった。
「白夜様? どうしたのですか?」
「い、いやベットが1つしかないから床で寝ようかと」
「そうですか。ですが安心してください床で寝る必要はありませんよ? 何せ一緒に寝るのですから」
俺は思わず間抜けな声を上げてしまった。
「はっ?」
「それでは一緒に寝ましょうか。白夜様」
「ティアーナの言う通りです。ご主人様」
「わ、私もです」
俺はこの状況が不味いと思い話を変える為にオリヴィアに眷属になって貰うようにお願いすることにした。それと同時に俺が転生者である事を皆に教える事にした。
「オリヴィア話があるんだけど」
俺が急に真面目な顔になってオリヴィアに言うとさっきまで顔を赤くしていたのだが、真剣な顔になっている。何故かティアーナとセレーネも腕から離れて俺の後ろに移動する。
少しの間を開けオリヴィアの口が開く。
「………何でしょうか?」
どう言うか迷ったのだが、濁さずに言うことにする。
「オリヴィアに俺の眷属になって欲しいんだけどダメかな?」
「眷属とはどういうものですか?」
まさか質問されるとは思っていなかったので少し驚いたが眷属について説明する事にするが眷属の説明の前に俺について話す事にした。
「眷属について説明する前にティアーナ達にも教える事がある」
ティアーナが三人を代表するかのように答える。
「どんなことですか?」
「俺についてだ」
「分かりました。話をする前に移動しましょう」
椅子などが置いていなかったので四人でベットに座る。
「じゃあ、説明するよ。まず、俺が吸血鬼になる前の事についてだな」
俺が続きを話そうとすると慌てた様子のティアーナから横槍が入る。
「ちょ、ちょっと待て下さい! 白夜様! 白夜様が吸血鬼になる前とはどう言うことですか!」
セレーネとオリヴィアもティアーナと同じようなことを思っているようで俺を真剣な目で見てくる。
「俺がこの世界に来る前は別の世界で普通の人として暮らしていたんだけどその世界で死んだんだけど神様のミスで死んだみたいでそのお詫びとして俺をこの世界に吸血鬼として転生させてくれたんだよ」
「そうなのですか」
なんかあっさり納得してくれたな。信じてくれないと思ってたけどな。
「驚かないんだな」
「この世界の他にも別の世界がある事はかなり知られていることだと思いますよ。少なくとも天使族では皆知っていたことでしたから」
「私もです」
えっ! マジか! あ、でも天使族と堕天使族が特別かもしれない。
俺はそう思いオリヴィアを見る。
「私も知っていました。それに、かなり知られていることですから」
「えっ! 何で知ってるの?」
「私は村で聞きましたけど」
「私も村で聞きました」
「偶にですが別の世界から勇者としてこの世界に召喚することがありますし偶にですが別の世界の記憶を持った者が生まれてくることもありますので」
えっ! 勇者召喚なんてあったんだ。それに、俺と同じ転生者が居るって言ってた気がする。
「話を続けるけどいい?」
俺がそう言うと三人共頷く。
「俺が転生する時に武器、防具、マジックアイテム、スキルを貰った。武器は俺が使っている二振りの刀で防具は今、来ているローブ。マジックアイテムは二つあるけど一つはティアーナとセレーネも知っているメイド服を作るマジックアイテムでもう一つはまだ詳しく調べていないマジックアイテムだな。あ、それとこの前に天空城を貰ったな」
俺が話し終えると三人共かなり驚いているようだ。
「て、天空城はどんなものなのですか?」
「俺も見た事ないけど多分だが、空に浮かぶ城だと思う」
俺がそう言うと三人共しばらく喋らなくなった。
しばらく経ちティアーナが口を開く。
「も、もう少し詳しく教えて下さい」
詳しくか。少し長くなると思うけどいいかな。時間もあるし。
「話すけどまずは…………」
それから俺はティアーナ達に詳しく話した。
俺が全王様のミスで転生したこと。全王様について質問されたので全王様は全ての神の頂点である事を説明した。その後に全王様に武器、防具、マジックアイテムを貰ったこと。何故、吸血鬼に転生することになったのか。などを説明した。
「何となくですが分かりました」
「よし、じゃあ次に眷属について話す」
俺は詳しく眷属についてオリヴィアに話す。勿論、眷属にするやり方もだ。
眷属の説明をする際にいくつかティアーナとセレーネにも言ってなかったことがあったようで途中で二人に怒られたりもしたが何とか説明し終えた。
「眷属について分かりました。私からお願いします。私を主の眷属にして下さい!」
オリヴィアが頭を下げて行ってくる。
「お願いしてるのオレなんだけど。あ、じゃあ、眷属にして上げるから口調を元に戻すことを約束してくれ」
少しの間はあったが了承してくれた。
「じゃあ、眷属にするよ」
俺がそう言うとオリヴィアは片膝をつき頭をたれる。
俺はティアーナとセレーネを眷属にしたようにするのだが、今回は口調を変えて王様ぽく言う。
オリヴィアに名前を付ける。勿論、オリヴィアのままだ。
「汝に名前を与える。名はオリヴィアだ」
名前を付けた瞬間に身体から大量の魔力が溢れ出しオリヴィアに魔力が流れ込んでいく。
オリヴィアの身体が徐々に光出して少しずつ光が消えていった。
オリヴィアの眷属化が終わったが、かなりの魔力を消耗した。だが、俺が進化したお陰でかなり魔力量が上がっているので少し身体がだるいくらいだ。
オリヴィアを見て見るとオリヴィアの首に付いていた首輪が床に落ちていた。
オリヴィアが、ティアーナとセレーネのように変わっているのかと思っていたが、思ったよりも変わっていなかった。変わっていたのはオリヴィアの赤い瞳が前よりも綺麗になっていたのと前のオリヴィアの髪は綺麗な赤い髪だったが、今は前よりも赤い髪が更に真っ赤になっており前よりも綺麗な髪になっていた。
俺は思わず見惚れてしまったが、すぐに正気に戻る。
「身体の調子はどうだ?」
「はっ! 魔力量が倍近く上がっていると思います。他には身体能力もかなり上がっています!」
オリヴィアは嬉しそうに話してくれた。俺はオリヴィアを鑑定してみる事にする。久しぶりに使うな鑑定。
――――――――――――――――――――――――
名前:オリヴィア(オリヴィア・フォン・エンフィールド)
種族:人族
年齢:14
性別:女
適性:無、火、風、光
スキル
【剣術】【槍術】【体術】【剛力】【俊敏上昇中】【回避術】【魔力操作】【魔力感知】【魔力回復率上昇小】【体力回復率上昇中】
耐性スキル
【火属性耐性】
魔法スキル
【無属性魔法】【火属性魔法】
眷属スキル
【不老】【再生】
称号
【エンフィールド公爵の娘】【戦姫】【白夜の眷属】
――――――――――――――――――――――――
オリヴィアのステータスを見てみると魔法適性に光属性が増えていた。それに、名前がオリヴィアになり(オリヴィア・フォン・エンフィールド)になっていた。他には眷属スキルが増えていたぐらいだ。てっきり種族が変わると思っていたけど変わらなかったな。
これでオリヴィアを眷属に出来たな。かなり嬉しい。
「ご主人様。オリヴィアを眷属にしたので疲れていると思いますので休んで下さい」
そうセレーネが言うと俺の腕を引っ張りベットに連れて行く。
大丈夫だと皆に言ったのだが、俺は無理矢理ベット寝かされてしまった。
それに、俺の右横にティアーナが左横にセレーネがそして、オリヴィアはティアーナの横に来る。
無理矢理ベットに寝かされて少ししてティアーナ達は疲れていたのかすぐに、寝てしまった。
ティアーナ達が寝たのでベットから出て床で寝ようと来たのだが、ティアーナとセレーネが俺に抱きついたまま寝ている為、下手に動いてティアーナ達を起こしてしまう。なので動こうにも、動けないので俺も寝ることにする。
寝ることにしたのだが、全然寝れない。それに、俺の理性がそろそろ玄海になって来た。流石に寝ている所を襲うのは不味い。起きていても不味いのだが。今、どうすればいいか考えると一つの打開策を思いついた。それは何か別の事を考えることだ。
ふぅー、別のこと別のこと。そんなふうに考えているとダンジョンでの出来事を思い出してしまった。
ダンジョンでの出来事はオリヴィアが寝ている時にティアーナとセレーネの血を吸っている時にティアーナとセレーネが上げていた声を思い出してしまったのだ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。
アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。
この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんよろしくお願いします。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




