第38話:緊急依頼④
いつの間にか眠りについて2時間程してから俺が起きたのだが、何故か俺の周りでティアーナ、セレーネ、オリヴィアがオーク数十匹と戦っている所だった。
え! この状況なに!
俺は、起きたばかりで頭があまり働いてないせいでパニック状態になっている。
少しして状況を理解して俺は、腕輪から二振りの刀を出し俺もオークとの戦闘に参加する。
俺が、参加したことによりかなり早くオークを倒すことが出来た。
オークを倒し終えた後に、俺は何故起こしてくれなかったのかを聞く。
「何で俺を起こしてくれなかったんだ?」
いつもなら、ティアーナが答えてくれるのだが、今回はセレーネが答える。
「ご主人様の寝顔が幸せそうだったので。それに、オーク程度なら私達でも勝てますから大丈夫だと思いご主人様を起こしませんでした」
ま、俺が手伝わなくても倒せたと思うけどもし何かあったらいけないから注意はしておくか。
「次から、こういう事が起きたら一応念の為に起こしてくれ」
「「わかりました」」
「はっ!」
「あ、そうだ。オリヴィアもう体は大丈夫か?」
「はっ! もう大丈夫です!」
うん、大丈夫そうだな、先に進むか。
「じゃ、先に進むか」
「「はい!!」」
「はっ!」
俺達は先に進んで行く。
ん? そういえば、俺達ってこんなにのんびり進んでていいのか? それに、2時間程寝てたしギルドマスター達もかなり進んでいると思うしこんなに、のんびりしといていいのか? ま、良いかな。
それに、俺達が追いついたら終わってましたってのが一番いいんだけどな。
そんな事を考えながら進んでいるが、今のところ1回も魔物に襲撃されていない。
魔物の死体はかなり落ちているのに、なんでだろ? たぶんだけど、俺達より先に居る冒険者達が全部倒したんだと思う。
本当、魔物の死体が多いな。拾った魔物だけでも100匹以上だからな。
それに、希にではあるが魔物以外の死体も有るのだ。その死体は冒険者の死体だ。
俺達は冒険者の死体を見ても気にせずに進んでいく。
魔物を拾いながら進んでいると8階層に到達した。
8階層を進んで行くと7階層よりも冒険者の死体が、多くなっている。
そして、魔物の死体も多くなっている。
魔物の死体を拾いながら進んでいると久し振りにオークが1匹だけだが襲撃して来たが、オリヴィアが瞬殺した。
よし、先に進むか。
進むが、魔物が1匹も現れないのでかなり暇だ。
はー、ミノタウロスみたいな魔物が、襲撃してくれれば、暇じゃ無くなるのにな。
こんな事を思うってことは、俺って戦闘狂なのか? ま、どうせ強い魔物が出て来てもティアーナ、セレーネ、オリヴィアが魔物と戦うんだろうな。
あ、でも、戦っているのを見るのも楽しいからいいか。
でも、ティアーナ、セレーネ、オリヴィアに勝てそうじゃなさそうだったら絶対に戦わせないけど。
そろそろ魔物が出てきてもいいと思うんだけどな。
そんな事を考えながらもティアーナ、セレーネ、オリヴィアと話をしている。
何となくオリヴィアって冒険者ランクで何ランクになるんだ? と思った。オリヴィアに聞いてみるか。
「オリヴィアって冒険者でいうと何ランクになるんだ?」
「私はだいたいAランクくらいかと」
へぇー、オリヴィアでAランクなのか。てっきりSランクだと思ってた。
「Sランクって、何人位居るんだ?」
「現在のSランク冒険者は10人以上は確実に居ると思います。正確な人数はわかりません」
Sランク冒険者って思ったよりも居るんだな。
そんな話をしているとダークウルフが珍しく1匹だけ襲撃してくるが、ティアーナが一瞬で近付き鞘から細剣抜きダークウルフの頭に突き刺す。
頭に細剣を突き刺されたダークウルフは絶命した。
一瞬で終わったな。
はぁー、もう少し強い魔物が出て欲しい。
出てきて欲しい時に魔物が出てきてくれればいいんだけどな。
て言うか、どこまで行っているんだ? 冒険者達は。
ま、仕方ないか。なんせ、1番遅く入った上に2時間程寝てたしな、仕方ないか。
あれだな、楽がしたいけどここまで暇だったら退屈だな。うん、楽は程々が1番かもな。
あれだな、暇すぎるし、かなり飽きて来た。魔物の死体を見つけては腕輪に入れてダンジョン内を進んでの繰り返しなのだ。飽きないはずがない。
何か、面白いことないかな?
あ! そういえば、神器の鞘を鑑定するの忘れてた! 暇だから早速鑑定してみるか!
俺は、腕輪から二振りの刀を出しまず黒色の刀の鞘を鑑定してみる。
黒色の刀の鞘
――――――――――――――――――――――――
神器:神刀 ○○の鞘
所有者:白夜
レア度:創世級
特殊効果
【自己修復】【武器修復】【所有者重量無】【破壊不可】
説明
誰が作ったのかは不明。
神刀 ○○専用の鞘。
鞘が自動的に修復する。
神刀 ○○を鞘に収めると自動的に修復する。
所有者である白夜は、神刀 ○○の鞘の重量を感じない。
完全に破壊することは、不可能に近い。
――――――――――――――――――――――――
白色の刀の鞘
――――――――――――――――――――――――
神器:神刀 ○○の鞘
所有者:白夜
レア度:創世級
特殊効果
【自己修復】【武器修復】【所有者重量無】【破壊不可】
説明
誰が作ったのかは不明。
神刀 ○○専用の鞘。
鞘が自動的に修復する。
神刀 ○○を鞘に収めると自動的に修復する。
所有者である白夜は、神刀 ○○の鞘の重量を感じない。
完全に破壊することは、不可能に近い。
――――――――――――――――――――――――
鞘にしては強すぎないか? 普通に武器としても使えるし便利だな。
ま、でも神器の鞘って考えると納得もするけど。
予想はしてたけどやっぱり両方とも同じ特殊効果だな。
鞘も神器なのか。
意外と嬉しいな。
俺は鞘の鑑定を終わらせると鞘を腕輪にしまう。
鞘を腕輪にしまい終わるとティアーナが話しかけてくる。
「白夜様、何をされていたのですか?」
「鞘の鑑定をするのを忘れていたからしてただけだよ」
「そうだったのですねり白夜様が嬉しそうな顔をしていたので少し気になりまして」
え、まじか、顔に出ていたのか。
「思いのほか、良かったからな」
「そうなのですか、それは、良かったですね」
「ああ」
そんな話をしていると9階層に到達した。
前よりも9階層に、到達するのに思ったよりも時間がかかった気がする。
10階層辺りに来たら一度テントを張って寝るか。
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