第39話:緊急依頼⑤
俺達は今9階層にいる。
9階層では8階層よりも広いためか魔物の死体と冒険者の死体が多くなっている。
死体が多くなっていると言っても9割以上が魔物の死体で、冒険者の死体は1割未満なんだけど。
魔物の死体は腕輪にしまい、冒険者の死体はそのまま放置して先に進む。
何故なら腕輪にどれくらい入れられるのかわからないし、何となく冒険者の死体を腕輪に入れるのがいやだからそのままにして進む。
はぁー、暇だ。それに、そろそろ外は夜になる頃だと思うから出来るだけ広いところを見つけてテントを張って寝たい。
ま、少し前に2時間程だが寝たんだけど俺は。暇になると徐々にだが眠くなるのだ。
うん、マジで眠い。
俺は大きな欠伸をしてしまう。
「あぁ~」
「主、ここで休みますか?」
「もう少し広い所を見つけたらそこでテントを張って休もうと思う」
「承知しました」
俺は広い所を見つけるために少しだけ足を早める。
それから4時間くらいしてようやく広い所を見つけたのでテントを腕輪から4人用テントをだしテントを4人で組み立てていく。
テントはかなり大きくガタイのいい男が4人寝ても大丈夫なくらいには広い。
テントを組み立て終わり見張りお決めることにするのだが、何故か3人が勝手に見張りの順番を決めたが、俺が見張りをしないでいいと言われたけど少し強く言って俺も見張りをすることにする。
そして見張りの順番はティアーナ、オリヴィア、セレーネ、俺と言うふうになった。
俺はかなり眠かったのですぐにテントに入り眠りにつく。
白夜が眠りについた後、セレーネとオリヴィアが白夜の腕に抱きつき眠りにつく。
ティアーナは自分が白夜に抱きつ来ながら寝ている事を妄想しながら見張りをしていた。
「ご主人様、ご主人様、起きて下さい!」
俺はセレーネに起こされ背伸びをする。
「んぅぅ~、おはようセレーネ」
「おはようございます、ご主人様!」
「交代の時間か?」
「はい!」
俺はそれを聞きテントを出て見張りにつく。
さてと、見張りの間は暇だな。多分だけど魔物も襲撃してこないと思うし本当、何するかな?
しばらく考えた後、刀と魔法の練習をする事にした。
腕輪から二振りの刀を出し素振りを始める。
刀を一振する事に少しずつだが剣筋が良くなっていく。
やっぱり、すぐに上手くなっていくな。これって全王様の加護のお陰なのかな?
しばらくして、素振りを止め魔法の練習を始める。
まず、最初に始めたのは無属性魔法の練習だ。
無属性魔法を使い身体の周りに結界を作る練習をするが、上手く結界が作れない。
無属性魔法はいくつかの魔法がある。
例えば、結界魔法、付与魔法、身体強化魔法、他にもいくつかある。
無属性魔法は、誰でもと言っていいほど使える者が居るが無属性魔法は、難しく1番簡単な身体強化魔法を使える者は、ある程度いるが無属性魔法に適性がある者の1割~2割ぐらいしか、身体強化魔法が使えない。
結界魔法は無属性魔法を使えるものなら使えるようになる可能性があるが、結界魔法を使える者はほとんど居ない。
結界魔法が使える者の多くが結界師という職に就いている。
結界師は主に王族・貴族・商人・金持ちなどに仕え結界を張り暗殺者などから守る事などをしている。
結界を張っている時も魔力を消費し続けているため魔力がある程度無いとまともに使えない。
たが、魔力量があればある程、結界を頑丈にすることが出来る時間が長くなったり結界を頑丈にできるようになる。
結界師の中にはBランク魔物の攻撃を受け止められる者も中には居る。
そういう者はかなり優遇されている。
結界魔法を練習をし始めてやっと薄い結界が張れるようになった瞬間
〈【結界魔法】を獲得しました〉
よし! 【結界魔法】を獲得したぞ! 後はもっと頑丈な結界が張れるように練習を続ける。
しばらく続けていると徐々に結界を上手く作れるようになってきたが、最初より結界を上手く作れるようになったと言っても、ゴブリンが棍棒で数回殴れば破られるくらいしか強度がない。
全然上手くならない。それに結界を維持するだけでも難しい。
魔力は全く消費していないけどなかなか上達しない。
そんな事を思いながら結界を自分の周りに貼り続けている。
しばらくして、テントから人が起きる音が聞こえてきたので俺は、結界魔法の練習を止める。
結界魔法の練習を止める頃には、Dランク魔物では破れない結界を張れるようになっていた。
テントから音がして、少ししてティアーナ、セレーネ、オリヴィアがテントから出て来た。
出てきた後、腕輪から料理を出しみんなで料理を食べた後、少し休んでからダンジョン探索を開始した。
ダンジョンを進んでいるとやはり、魔物の死体と冒険者の死体が落ちている。
魔物の死体が殆どで冒険者の死体は殆ど無い。
魔物の中には見たことも無い魔物の死体が2匹落ちていたので鑑定してみると
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種族:リザードマン
年齢:0
性別:雄
適性:無、火
スキル
【槍術】【身体能力上昇中】
魔法スキル
【火属性魔法】
種族スキル
【硬化】
称号
【ダンジョンの魔物】
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お、やっぱりこれがリザードマンか! でも、竜に似ているのかと思っていたけど竜よりもややトカゲに似ている気がする。
よし、次だな。
――――――――――――――――――――――――
種族:ホブゴブリン
年齢:0
性別:雄
適性:無
スキル
【棍棒術】【身体能力上昇小】
称号
【ダンジョンの魔物】
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てっきり、ゴブリンキングが居たらそれかと思ったんだけど。
「ご主人様、この魔物はリザードマンとホブゴブリンです」
うん知ってる。
「リザードマンは、Cランク魔物でホブゴブリンは、Dランク魔物です」
へぇー、鑑定じゃあランクまでは分からないからな。
「セレーネ、ありがと!」
俺はセレーネに満面の笑みで言う。
「は、はい!」
セレーネは顔を真っ赤にしていた。
俺はリザードマンとホブゴブリンの死体を腕輪に回収してから先に進んだ。
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