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次の瞬間、とても眩しい光が世界を覆って、激しい轟音が鳴り響いた。
「落雷?」
部屋の窓から、真っ暗な外に目を向けてジラは言う。
ジラは自分の(失われた)記憶を辿ってみる。
ロストチャイドたちに囲まれたところまでは覚えている。あのどす黒い感情も、覚えている。
でも、そのあとどうなったのか、まるで覚えていなかった。
まめまきのような輝く女の子を追いかけて走る続けていたことだけしか、覚えていない。
「どうして私は生きているんだろう?」
一人言のようにしてジラは言う。
『それはあなたが命を持っているからです』みちびきが答える。
「それは、ジラさんが私の持っていない命を持っているからです」とひかりが言う。
「命ってなに?」
ジラはひかりを見る。
「命とは輝きのことです」
とひかりは答える。
その答えを聞いてジラはひまわりを連想した。
昔、ジラはひまわりに命ってなに? と聞いたことがあった。そのときにひまわりがジラに答えた答えが「命とは輝きです」という言葉だった。
部屋の外でまた、とても眩しい光が世界を覆って、とても激しい轟音がした。
「ジラさん。大丈夫ですか?」
と心配そうな顔をしてひかりが言った。
ジラは最初、そのひかりの言葉の意味がよくわからなかった。
でも、少ししてジラは自分が泣いていることに気がついた。
指で頬を触ってみると、そこには確かにジラの流した涙のあとがあった。
「ごめん。大丈夫だよ」
と小さく笑ってジラは言った。
でも、本当は全然大丈夫ではなかった。
ジラは激しく混乱していた。
それはきっと、思い出した昔の、あのひまわりの輝くような笑顔のせいだとジラは思った。




