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二章
走って、15分経っただろう、時計は6時を指していた。今の時期は冬。もちろん、辺りはもう、暗い。
高速道路を降りたが、やはり、辺りには人が見当たらない。
「もうすぐ、家につくぞー」と父さん。父さんは何故か、人がいないのに驚いていない。これが、当たり前のように。それが何故か、僕は聞かなかった。
車が、一件の家の前で止まった。そして、バックし、駐車場に止めた。
その家は、つるが生い茂っていて、庭と思われるところには、雑草がぎっしり生えている。まるで、ホラー映画に出てきそうな、家だ。
その家は前の家よりデカかったため、嬉しいと思った。だが、そう思ったのは一瞬だけだった。
遠くから、銃声が聞こえた。何故それが銃声だと分かったかというと、昔から、ミリタリーが好きだからだ。なんて言う、暇がなかった。
それと同時に、父さんの胸から、血が流れていた。
そして、何度も、銃声が聞こえ、父さんの体が、赤く染まっていく。
危険を感じた。
僕は、素早く家の中に入った。父さんを、見捨てて。
「最低だ。」と、思う気持ちがあるが、「助かった。」という気持ちもある。
父さんの顔をあの時、見ていた。その顔は、まるで「逃げろ。」と言ってるようだった。
今僕は、ドアに背中を付けて、呼吸を整えている。




