5 後藤さんの可愛い恋人
俺は中谷さんの機嫌を直すべく、言い掛けたことを言うことにした。
「守ってあげたくなるタイプだった、中谷さんみたいに。俺はそう言い掛けたんだけど?」
「……え、ごめん、嵐君!!HP回復アイテム、いる?」
「何か持ってるのか?」
「……朝食の時に出たマーガリンなら」
「要らぬ」
そんな俺と中谷さんの掛け合いのようなやり取りを見て、徹君が吹き出した。腹を抱えて笑われる。え、そんなに俺と中谷さんのやり取り、ウケる?俺が徹君だったら……ウケてるだろうな。何だか笑えてきた。
貰い笑いってやつ?
「っふ、くくく……中谷さん、後藤さんへのお祝いの品、買いに行かない?」
「あ、いいね!外の売店でしょ!?」
「え、さっきから俺、置いてけぼりなんだけど!!」
徹君は拗ねて自分のベッドに戻ってしまった。大丈夫、徹君は病棟外の売店で売っているジュース全てがツボっている。お土産にジュースを買ってくれば、たぶん機嫌を直してくれるだろう。
俺と中谷さんは買い物に行く為、223を出てナースステーションへ向かった。さーて、今日はカウンターに誰がいるかな。石見さんだと気楽でいいんだけどなぁ。
「嵐君、嵐君」
「うん?」
「いつか私のことも紹介してねっ」
……ソレハ、ドウイウ。
いや、意味合いなんて一つしか無いんだけど。俺と中谷さん、そういう仲だっけ。そういう仲ということになっているのか?中谷さんの中では。いや、いやあの、俺の中でも成り行きでそういう感じになってはいるけど。いるけど!!




