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悪魔がウチにおりまして  作者: 長峰永地


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1318/1318

悪魔がウチにおりまして・1307

ウチには悪魔がいる。

茶筅をシャカシャカしている悪魔が。


「ヨモギ茶です」

「たすけてー」

作動道具に謝りなー?

「ヨモギ!気持ちよいですか!」

「たすけてー」

その葉っぱ、意思が無いと聞いておりましたが。

「ヨモギはあくまで食材ですよ?意思なんてあるわけないじゃないですか」

「たす、けてー」

頷くな、明確な意思を疎通させるな。

「神聖なる茶器を使うと言うというので貸ちたら……ミミ殿、お気軽介錯プランはキャンペーン価格です」

怖いこと言わないの、狐。

「何を言ってますか、ごんちゃん!」

「けてけて」

言葉を変えるな、意思が出る。

「ヨモギを湯がいているだけですよ!」

あ、調理する前提なんだ?

「それなら余計に鍋で良いでしょう」

狐、青筋立ってるよ。それはそう。

「またヨモギ摘んで来たの?」

この前も連れてこなかったっけ?

「道を歩いていたらついてきちゃって」

明確に食べられに来ましたかー。

「そうは言っても食べる気が無いので洗って元の場所においてこようかと」

「たすけてっ!?」

いや、逆でしょうが。

「ダメです、ヨモギ。食べることを強いるのは良くないです」

まともなこと言ってるのにどこかおかしいんだよなぁ。

「ニンゲン殿、今日の晩御飯は鮎の塩焼きがいいです」

狐が現実から目を背けた!?

「この子で香り付けします?」

「たすけてー」

ヨモギの香草焼きは違うでしょう。

「ミミ殿、森へお帰り」

「それだとボクが森に住むことになります」

あえて言ってるんだろうなぁ。

「とりあえずそのヨモギは捨てて貰いましょう」

狐が笑ってるうちに聞いておきな?

「ボクが連れて来たわけではないのです」

不貞腐れた悪魔はひょいっとヨモギを抱きかかえる。

「ほら、土に帰りますよ」

その言い方、悪意なのよ。

そのままクローゼットに戻る悪魔、一息ため息をこぼす狐。

「珍しいわね、あんなに強く言うなんて」

「ニンゲン殿、ヨモギは、増えます」

……あんなのたくさんじゃ嫌だよね。


ウチには悪魔がいる。

「すり潰してきましたー」

持って帰ってこいとは言ってないのよ。

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