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今日も今日とて、俺は縄張りから出てギョロの小屋に向かう。
その途中、喉が渇いたので小川に降り立って水を飲む。十分喉を潤して渇きが癒えたところで、翼を広げ飛び立とうとしたが止めた。
ここまでくればもうじきギョロの小屋に着く。俺は翼をたたんで歩く事にした。所詮ウオーキングというやつです。
最近身体が重い。
明らかにパンの食べ過ぎのせいだ。ギョロの奴、満腹になるまでくれるからな。
太って飛べなくなったら肉食獣の良い標的だ。飛べずにパクリなんて笑い話にもならない。
これからは腹八分目にしよう。
よもや食事制限をする日がこようとは。そんな贅沢な悩み、魔鳥になってからはなかったのに。
テテテッと歩いてギョロの小屋に向かう。少し疲れた頃に無事に小屋に辿り着いた。
ギョロは小屋の前に立っていた。銅像のように動かずに、空を見上げている。目線は定まらずギョロギョロと見回している。
せわしなく動き回る目が空から離れることはなく、足元にいる俺に気づかない。俺が一鳴きすると、ギョロは勢いよくこちらを見下ろした。
目が合うとギョロは嬉しそうに笑った。どうしてこいつは俺に好意的なんだろう。
首を傾げる俺にギョロは性懲りもなく触ろうとしたので、軽く突っついてやった。