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アイリスの結論

今回は、マイケル達に結論を述べる話です。

エリーゼが食いつくように


「今の宝石は、何ですか。すごく綺麗だった。それにドラゴーネ様とか言う人すごくカッコいいじゃないですか。」


エリーゼとルナは、目をキラキラさせていた。マイケルとフィリップは、少し嫉妬しているご様子。アイリスは、笑いながら


「彼はドラゴンよ。」


「えっ。」


驚いて固まっている。無理もない。ディバイヤスには精霊は、いないからだ。


「この王国には、精霊達がいるの。女神、人魚、妖精そしてドラゴン。精霊のリーダー達とそれぞれの精霊達。そして彼はドラゴンが暮らすドラゴンの谷の長ドラゴーネ。そしてそこで採れるのがあの宝石。」


かなり驚いているご様子だった。するとマイケルが


「お願いだ。取り引きしよう。」


「お断りしますわ。確かにいろんな国と取り引きしています。あの宝石別ですけど。」


「何故だ。」


「宝石達は、希少なのです。取り引きするつもりは、ありません。」


希少な物をどんどん取り引きしてしまうと資源がなくなってしまう。だから国外への取り引きを禁止しているのだ。そしてアイリスは、ある疑問をぶつける。


「今回あなた達がこの王国に訪れた理由は、取り引きや支援援助が目的なのでしょ。」


マイケル達は、黙り込む。図星をつかれたからだ。するとフィリップが


「国王からの命令なのだ。何にが何でも支援援助をっと。」


「王国が枯れた原因を作ったのは、あなた達。だから国王の命令に従うしかなかった。」


さらに図星をつかれた。マイケルがアイリス達聖女を偽物と言いクビにした。しかし今まで国のために祈りを捧げていた者がいなくなり状態が悪化。エリーゼには聖女としての力がまったく無い。だから防ぎきれなかった。次々に国民達が出ていった。他の国に助けを求めても状況が悪すぎて断られている。そして最近荒れ地だった場所が豊かになった噂聞きつけやって来たのだ。


「国王陛下に私を連れ戻せと言われたのでしょ。」


マイケル達は、慌てて


「何故そのことを。」


「ただの勘ですわ。あなた達が追放と言っておいて今さら連れ戻すなど非常識ですわ。」


マイケルは、目を反らす。元々マイケルが言い出した事だかだ。全ての聖女を追い出した結果が今の現状だ。エリーゼを王妃には、出来ないからだろう。アイリスが追放した直後から教育を受けてきたけど元々勉強嫌いなため礼儀作法すらサボっていた。勉強しても次の日には全て忘れていた。そしてアイリスは、ずっと王妃教育を受けてきた。連れ戻してエリーゼのサポートをさせながら聖女として働かせるつもりだったようだ。


「私は、忙しいのです。女王としての仕事がありますから。」


マイケル達もまさか女王になっているとは想像しなかっただろう。ディバイヤスの王族は、没落寸前。立場がアイリスの下になっている。ソレイユ王国は、国外のため命令が出来ない。悔しがっていると


「お義姉様。あなたが女王なら私を王女にしてください。」


「それは、何故かしら。」


「私が王女になれば、役に立ちますわ。」


「エリーゼ。あなたは、何の役に立つの?。具体的に教えてもらいましょうか。」


エリーゼは、焦っていた。質問が来るとは思っていなかったからだ。必死に理由を考えていると


「おそらく優雅な暮らしをしたいだけでしょ。だからあなたは、王国には必要ありません。」


完全に否定した。その言葉にフィリップとルナが反論。


「なんだその態度は。」


「少しは家族を助けようと思わないの」


アイリスは、呆れてため息をつく。フィリップ達を睨むように


「あらお忘れですか?。」


「なんだと。何をだ。」


「屋敷を追い出される時、言いましたよね。家族の縁を切ります。何があってもどんな状況でも2度と頼ってこないでくださいねっと。」


その言葉を聞き顔が真っ青になっていく。すでに家族でも何でも無いからだ。追い出してから2度と会うことも無いと思い約束事態忘れていたのだ。しかしフィリップが反論してきた。


「いいのか。祖国を見捨てても。あちらにはお前の実の母親うティナの墓があるのだぞ。」


フィリップ達は、奥の手を隠していた。アイリスの実の母親。そしてソレイユ家の先祖達も眠っている。これで言うことを聞くと思っていた。悲しんでいると思っていたがアイリスは、平然と


「大丈夫ですわ。すでに移してありますから。」


「はっ。」


実はかなり前から母親やソレイユ家の先祖。そしてナディア様をどうにか救おうとしていた。思い付いたのが墓をディバイヤスからソレイユ王国に移すことだった。すでに全員の墓は、移し終えている。だからあちらにもう未練も何もない。


「聞いていないぞ。」


「あなた達には関係ありません。それにこれ以上話し合いは、無駄のようね。結論を言わせてもらいます。今後あなた達は、我がソレイユ王国の入国を拒否します。これ以上荒らされたくありませんから。」


マイケル達は、またわめいていた。ため息をつき


「あなた達を送り返します。」


アイリスは、そう言い部屋を出ていった。するとリリアンが


「ドラゴーネ様達のところへですね。」


「もう少し待っていただくわ。どうしてもやることがあるから執務室へ。」


それから30分後。応接室にアイリスがやって来た。


「お待たしまってごめんなさいね。」


「いえいえ女王陛下。大丈夫ですよ。」


「話し合いは、終わったがあいつらは、誰なんだ。」


アイリスは、またもやため息つく。


「ディバイヤス王国からやって来た私の元家族と元婚約者ですわ。」


「そうか。じゃあ話し合いと行きますか。」


ドラゴーネは、宝石の原石を手に取り


「この宝石は、ドラゴンの炎と聖女の祈りが合わさって偶然生ませたのだ。」


アイリスは、驚いて手に取る。隅々まで宝石を見る。


「かなり希少なのね。他にもたくさんあるのかしら。」


「偶然生ませた宝石達は、次々に見つかりました。」


アイリスは、考え込む。そして何かを思い付いたのかようで


「治療に役に立つわ。何か治療に役立つ道具を作るか検討しましょう。」


「いい考えだな。」


「それがあればかなり役に立ちますね。」



これから女王として王国の平和のために意気込むのだった

次回は、ディバイヤス王国の現状。そして破滅の時が。

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