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ディバイヤス王国の最後

今回は、ディバイヤス王国の現状についてのお話です。

それから1週間後。


マイケル達は、ようやくディバイヤス王国の王城へ帰ることが出来た。そして帰ってきて早々に執務室に呼ばれた。全員の足取りが重かった。散々な目に合ったからだ。話し合いアイリスの責任にしようとしていたのだ。そして執務室へとやって来た。


「父上。全てアイリスが悪いのです。」


「お義姉様がこの王国捨てたのです。見捨てて自分は、優雅に暮らしているのです。」


国王はため息をつき


「アイリス嬢が女王になっていたからだろう。」


その言葉に全員動揺して


「何故そのことを。」


国王は、手紙を取り出した。


「1週間前に届いた物だ。私宛ての手紙で差出人は、アイリス嬢。」


全員の顔がひきつる。そして手紙を読み始めた。


『ディバイヤス王国の国王陛下様。


国王陛下が使いを出したマイケル・ディバイヤス、フィリップ・オザント、ルナ・オザント、エリーゼ・オザントは、王城へ訪れました。しかし国境から王城まで遠すぎるといい暴れたので拘束して話し合いを行いました。話を聞けばディバイヤス王国が枯れたのは我々の責任だっと一方的に責任を擦り付けて来ました。元々は、マイケル殿下達です。私を偽物扱いし婚約破棄させそして追い出した。その後も他の聖女達も同じように追い出した。その結果が今のディバイヤス王国の現状です。悪いですが私は、あなた達を助けるつもりは、ありません。それから忠告しておきます。おそらく後半年後辺りにはディバイヤス王国は、完全に終わるでしょう。かつてのソレイユ王国のような荒れ地に。私には関係ありませんが王国を捨て国外へ移住をおすすめします。それから私の実の母や、私の先祖である聖女ナディア様やソレイユ家の先祖の墓を我が王国に移させてもらいました。それからマイケル殿下達は、そちらに送り返します。彼はに関することは、おまかせします。それではごきげんよう。


元ディバイヤス王国オザント伯爵家令嬢 アイリス・オザントことソレイユ王国女王 アイリス・ティナ・ソレイユ。』


読み上げるとマイケル達は、震えていた。すでに国王に知られてしまったからだ。するとマイケルが反論してきた。


「しかし我が王国の聖女ナディアの墓を移すとは卑怯ですよ。」


すると国王が重々しい話し方で


「我らの先祖は、ずっと真実を隠蔽してきたのだよ。」


「えっ。父上は、ご存じだったのですか?。」


すると古びた本を取り出した。


「お前達がソレイユ王国に向かっている時に書庫で発見した物だ。本棚の奥に隠すようにしまってあった。先祖の日記のような物だ。これを読んだ時ショックだった。」


国王は、本を読み始めた。


『我らの国は大変な事態だ。大地が枯れ水位も下がってしまう。どうしたらいいのか。ある時隣国の噂を聞いた。隣国には聖女がいる。聖女の祈りで王国を豊かにしてきた。聖女を独占するなんて許さない。そしてある時隣国から聖女を強奪した。聖女の名はナディア・ソレイユ。自分達が独占するからだ。自業自得だ。そしてナディアのおかげで王国が安泰だ。しかしこの事実は、隠さなければ。絶対に見つからないところへ隠した。我らの王国永遠に不滅だ。』


国王は、またためを息つく。マイケル達もショックを受けていた。そしてようやく理解した。アイリスがナディアや他の先祖の墓を移した理由。祖国に連れ戻したかったからだ。


「父上我々は、今後どうなるのですか?。」


「この王国を出ていくしかないだろう。我々は、ソレイユ王国には入れない。他の国に行くしかない。おそらく平民になるだろう。」


その言葉を聞いてさらにショックを受ける。


「平民冗談じゃないわ。ようやく貴族になれたのに。」


「せっかく宰相や公爵になれるところだったのに。」


「このままじゃ優雅な暮らしが出来なくなるの嫌よ。」


口々に不満を愚痴る。国王は、さらにため息をつく。気持ちは、分かる。しかしどうすることも出来ない。全て手遅れだからだ。


「すぐに旅支度をする。皆も早くしておいたほうがいいぞ。」


そしてマイケル達は、部屋を出ていった。そしてマイケルは、自室で頭を抱えていた。


「こんなことになるとは。」


そして自分の行動を思いかしてみると、昔は王子として真面目にいろいろ取り組んでいた。しかし勉強を抜け出そうとしていた。その度にアイリスに注意された。そしてアイリスの王妃教育や聖女の仕事をよく見ていた。一生懸命こなしている姿を見て次第にやる気になり勉強を一生懸命受けていた。しかしある時からアイリスの義妹であるエリーゼに惚れていた。一緒に登城する時アイリスが教育でいない時によくお茶をしていた。さらにエリーゼこそ聖女にふさわしいと思い込んでいた。そして婚約破棄をしさらに他の聖女達を追い出した。しかしエリーゼには聖女の才能がなかった。その要因により祖国を破滅へと導いてしまった。


そして伯爵家のフィリップも後悔していた。実の娘に見捨てられたからだ。前妻であるティナは結婚当初は、愛し合っていた。そしてアイリスを授かった。しかしその頃から平民であるルナに一目惚れしてしまった。アイリスが2歳のころにエリーゼを授かってしまった。その3年後ティナが病気で亡くなった途端ルナと再婚。そしてアイリスを放ったらかしてルナやエリーゼを溺愛していた。その後アイリスが聖女さらにマイケルの婚約者になった時。その時だけは、誇らしかった。しかしすぐにエリーゼの方がふさわしいと感じてしまった。そしてアイリスを追い出し幸せな生活が待ち遠しかった。しかし待っていたのは、王国の破滅だった。そしてライオネット公爵が宰相をクビになり王国を去った時、次の宰相や伯爵家から公爵家へと昇格を期待していた。しかし訪れることは、なかった。ソレイユ王国で実の娘に全てを否定され絶望した。そして自分の愚かさや今までやって来た事の間違いに気付いたがもう遅かった。翌日フィリップは、ルナとエリーゼを何とか説得して王国から出ていくことにした。


それから1週間後。最後まで残っていた国王、マイケル、フィリップ、ルナ、エリーゼがディバイヤス王国から去っていた。ソレイユ王国とは反対方向へと向かった。どこへ向かうかは、分からない。これから平民として生きていくしかない。旅立つ数日前に国王は、アイリスに手紙を出した。謝罪と自分達の今後についてを。



そしてディバイヤスは、長い歴史に幕を閉じた。

次回幸せな時が過ぎそして新たな出会いが。

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