表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/66

おち♡ぽケース



 僕は注意深く周囲を伺う。


 貴族に手を出せば、この国でお尋ね者になるわけだが、ノエルに何かするなら僕は暴力で無力化する。そう腹を括った。


 せっかく連中を治療してやったのに。また怪我をさせたんじゃローションの無駄使いだ。これならティッシュにあげた方が良かったな。



 貴公子団は直ぐに動くのかと思ったが、彼らは渋々といった様子で消極的だった。

 アターシャに聞こえないよう、仲間内でボソボソと小声で話し合っている。


「彼女達は親身になって俺たちの傷を癒してくれた。その恩を忘れ捕らえるなど騎士道に反する」


「このような場所で人同士争うなど愚行である。我は従えん」


「ボクらは警ら隊じゃないよ。ボクが戦うのは人じゃない!モンスターだ!」


 そんな声が微かに聞こえてきた。周囲の状況をかんがみるに、これ以上アターシャを拘束するのは得策ではなさそうだ。僕はノエルに声を掛ける。


「ノエルありがとう。僕は大丈夫だから、解いてやってくれ」


 いつになく真剣な顔をしていたノエルは表情を緩め〈グラビティ〉解く。


 身動きが取れるようになったアターシャは貴公子団を睨み付けた。


「お前たちッ!わたくしの命に従えないのなら、父ヤリマン公《♡う》より己が家に沙汰が下ると知りなさいッ!」


 そう言われて貴公子団の連中は顔付きが変わる。

 10名ほどがノエルへ向かって歩き出した。


 それを見たアターシャは口角を吊り上げ危険な笑みを浮かべる。


「捕らえて酷い目にあわせてあげますわ。女として終わり。あぁ可哀想に。私に無礼を働いたこと、一生後悔するとよいですわ」


 僕はアターシャの呟きを聞き、急いでノエルの前に立った。


 そこに貴公子団が押し寄せる。

 彼らは僕の後ろに立つノエルに、僕を無視して語りかける。


「騎士道に反することは重々承知。ですが俺たちに選択肢はないのです。どうかおとなしく拘束されてください って!君はなんと美しいんだ。俺は今日、貴公子団も騎士もやめる。俺と結婚してください!子供2人欲しい!」


「我の愚行、何も申し開きできぬ。だがお前を捕らえるより道はない。ゆるせ って!そなた、何と麗しい。 我の妻になってくれ。子供は3人が望ましい!」


「可愛い!可愛い過ぎるよ!ボクと結婚してください!ボクは4人がいいです!」


「どうか私と結婚してください!必ず幸せにしてみせます!子供は5人だ!」


「ワイなんて子供6人欲しい!だからワイと結婚してください!」


 なんか、おかしなことになってきたぞ!

 ノエルはあり得ないほどに美しいからな……


「もうッ!いい加減にしてくださいッ!」


 ノエルが叫んだ。そして――、僕の腕に両手を絡めギッと胸に抱き寄せる。


「私、この人の赤ちゃんをたくさん産むって決めてるんですぅッ!」


 貴公子団の連中は皆、今まで無視していた僕に注目し、怒りを込めた睨みや羨望の眼差しを向けてくる。


 ノエルはヘソの下辺りを手で撫でながら僕の耳元で囁く。


「私のここ、もう準備できてるからね♡」


「ゴクリ」


 そんなやりとりをしていると、アターシャが悔しそうに癇癪を起こした。


「なんなのですの!お前たちッ!そんな女の色香に惑わされて〜ッ!家を潰されてもよいのですか!?」


 貴公子の連中は「そんなこと言われても〜」とか言いながらモジモジしている。


 あの女だけは、黙らせないとダメだ。

 もう、あのスキルを使うしかない――。


 この非人道的なスキルだけは絶対に使いたくなかった。だがノエルを守るためだ。背に腹は代えられない。



 僕は全力で地面を蹴って瞬間移動したかのようにアターシャの前に移動した。


「なっ!?」


 目の前に急に僕が現れたからアターシャは驚愕している。

 そんな彼女の股間に僕の右手を突っ込んだ!


「アクティブスキル〈わからせ〉ッ!」


 そう言いながら、僕は股間に突っ込んだ右手をクイッと上に持ち上げた!


「んっほっ!」


 僕の右手から魔力が流れ込み、アターシャはアヘ顔を晒しがに股になる。


 僕は右手を開き、その手で自分の顔の半分を隠しポーズを取った。

 このポーズを取っている間、スキルは持続するのだ。


「自己紹介をしてもらおうか?」


 低い声でアターシャに言う。


わたくしはゼツ様のおち♡ぽケースですわ、んほっ」


 よし、上手くスキルが発動しメス落ちしたようだ。


「貴公子団の奴らを下がらせろ。ノエルに近づかせるな」


「ですが、あの女は私に無礼をし――」


「黙れメス豚ッ!」


「んほっ」


 僕はポーズを取ったまま、アターシャを怒鳴りつけた。


「僕のおち♡ぽが欲しくないのかッ!?」


「欲しいです!お願いします!その逞しいのを私に〜ッ!」


「なら言うことを聞くんだッ!」


「貴公子団ッ!下がりなさいッ!その娘から離れてッ!その子に手を出したら許しませんわよッ」


 貴公子団の連中は納得いかないといった様子ではあるが、ぞろぞろと下がっていく。


「さぁ、これで!早くゼツ様の太くて硬いのをッ!」


「まだダメだッ!あのポーターの男を〈リバイバル〉で回復させろ」


「それだけはできません!平民に〈リバイバル〉を使うなど、私のプライドが許しませんわ」


「ふむ、なら僕のおち♡ぽはお預けだな」


「そんなぁ〜、殺生なぁ」


「回復させたら、僕のおち♡ぽをやるかどうか考えてやってもいい」


 アターシャはがに股でアヘ顔を晒しつつも、悔しそうに考えている。


 この〈わからせ〉は相手を洗脳し自由自在に操るスキルではない。

 自分は僕の子を孕むだけのメスだと認識させるスキルだ。だからこうやって、とにかく僕のおち♡ぽを欲しがる。


 自分の意志は今まで通り、しっかり持っているから、彼女は今、葛藤しているのだ。

 プライドを守るか、おち♡ぽを取るか、で。


「わ、わかりましたぁ。か、回復させますわ!だからお願いしましゅ!」


 アターシャは悔しそうな顔で僕を睨みながら言った。プライドを守れなかったようだ。


「なら早くやるんだッ!」


 ぐずぐずしていると死んでしまう。


「いきますわよッ!【HR大聖女】の切札ッ!


 ――――アクティブスキル〈リバイバル〉ッ!」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] これはひどい(誉め言葉)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ