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ファーストキス


 案内されたテントに入ると狭い空間にシングルベッドサイズのクッションが置いてあって、そこに女の子が座っていた。

 少女はピンク色の長い髪で、蒼い瞳の大きな目、体は華奢で引き締まっているのに胸は結構大きかった。 歳は僕と同じくらいだろうか? 透けた黒いネグリジェを着ている。


 あの似顔絵の中から一番好みの女の子を選んだだけあって、流石に可愛い。


「いらっしゃいませ。 若いですね~。 私と同じくらいかなぁ?」


「えっと、17歳です」


「じゃぁ私より2個上ですね~」


「えっ? 15歳なんですか?」


「はい、そうですよぉー」


 少女はにっこりと笑う。

 驚いた。こんなに若い子もいるんだな。それに凄く可愛いし……。やっぱり性奴隷なのだろうか?


「こういうお店、よく来るんですかぁ?」


「いえ、初めてです。 あの……、経験なくて、どうすればいいかわからないので宜しくお願いします」


「ふふっ、わかりました。 あっ、でも私も最近この仕事初めて、まだ経験は少ないので下手だったら言ってくださいね」


 そう言いながら彼女は自分が座っているところの隣りを手でポンポンと叩く。

 僕はそこに座った。


「それじゃ、時間勿体ないので始めますね」


 僕が座ると彼女は僕の胡坐あぐら上に対面する形で馬乗りして、両腕を僕の首に回し目を見詰めてくる。顔が近くて鼻と鼻がぶつかりそうだ。

 触れているところがお互いの体温で温かい。

 蒼い瞳はとても綺麗で、彼女からは凄くいい香りがした。


「君、かっこいいね。 本当に女性経験無いの?」


「うん。全部初めて」


「そっか……、 キスも初めて?」


「そうだよ」


 と言うか会話だって、今まで同じ年頃の女の子と話すことは殆どなかったし、当然こんなに密着したのも初めてだ。


「ねぇ……」


 彼女が耳元で囁く。


「ん?」


「本番……、禁止って言われたでしょ?」


「うん。……言われた」


「私と、やりたい?」


「……もちろん」


「お店に秘密にできるなら、やらせてあげようか?」


 えっ?いいの? 後で例の魔法剣士に半殺しにされたりしないだろうか?

 けど、こんなチャンスは二度と無いかもしれない。次の機会まで金を貯めるのだって4年かかる。

 仮に半殺しにされても、ここで自分の加護を検証できるなら本番をしておくべきだ。


「やりたい! お願いします。やらせてください!」


「ふふっ、 いいよ♡」


 そう言うと彼女は僕の目を見詰めてから目を閉じ、キスをしてきた。


 ちゅっ  ちゅっ んっ んんっ


 僕達は舌を絡ませる。

 ファーストキスはとても甘くて幸せな味がした。





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