転生聖女、公爵令嬢としてお披露目される
----------人がゴミのようだ。
特別ステージ的な場所に手を引かれて連れてこられた。領都民全員が来てるのではないかと思う程人が多い。何人来てるのかな…。
A.85466人です。
…。
いや、なんで1歳の子供のお祝いでそんな大事になるの!?
A.ヴェルナー家に白銀の子が産まれたと公表され、取り敢えずめでたいから見に行くかと見に来ている人が大体です。
いいの?ねぇ、なんでそんな緩いの?
A.何故でしょう?
質問に質問で返すのは何故?
A. ……。
えぇ…。神からのチートって…。
そう受け答えしている間に、お披露目のパーティーは進む。今は父上の演説の最中だ。
「この子は創造神シヴァ様の巫女であり、我がヴェルナー家の天使です。また、領民にもその祝福は降り注ぐでしょう。」
ファッ!!?父上何言ってんの?
A.間違ってはいません。
確かに間違ってはないね。的を射て…ってそういう事じゃないよね?いつの間に巫女になったんだろ。
A.昨夜の9時頃、原稿を考えている最中です。
…ヤケに具体的だね。ストーカー?ストーカーなの?
A.違います。
ストーカー疑惑が浮上した当たりで終わったらしい。ステージから降りる際、取り敢えず手を振っておく。表情筋が釣りそうになりながらも笑顔をキープ。
一応公爵令嬢だからハリボテでも1歳の令嬢っぽく振舞っておこう。