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ちびうさベルの世界旅行  作者: terry


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8/15

星の煌めく光の国シンガポール

こんばんは。今日も一日、よく頑張りましたね。 さあ、お布団に入って、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。

今夜お届けするのは、うさぎの女の子・ベルが繰り広げる、光と音の不思議な物語。 キラキラと輝く星の国・シンガポールで、ベルにはどんな出会いが待っているのでしょうか。 このお話は、お子様への寝る前の読み聞かせにピッタリな、夢が広がる冒険譚です。

鈴の音を耳に澄ませながら、ベルと一緒に夜空を旅する準備はできたかな? それでは、はじまり、はじまり。

ベルは目を丸くした。


(しんがぽーる・・・?)


 光の精霊は説明する。


「シンガポールは星の国。夜になると街全体が光を放ち、世界中の人々が集まる場所。あなたの鈴の希望の音が、この国の光と強く共鳴したのです」


 白いうさぎがぴょんと跳ね、青いうさぎは星のように光る川辺を想像するようにくるりと回る。

 ベルの胸元の鈴が震えた。


 ちりん・・・きぃん・・・


(わたち・・・そこへ行きたい)


 光の精霊は微笑んだ。


「ベル、シンガポールには、星の精霊がいます。あなたの鈴が完成した今、その精霊はあなたを待っています」


 ベルは胸が高鳴った。


(星の・・・精霊)


 精霊はベルの背中にそっと手を添えた。


「タイでの出会いと別れを胸に、次の光へ進みなさい。あなたの旅は、まだ続きます」


 ベルは小さく頷いた。

 白いうさぎと青いうさぎが、ベルの横でぴょんと跳ねる。


(行こう・・・星の国へ)


 胸元の鈴が、新しい旅の始まりを告げるように鳴った。


 ちりん・・・りん・・・ごぉぉん・・・すぅ・・・きぃん・・・


 光の精霊は静かに告げた。


「ベル、次は・・・星の国シンガポール です」


 夜空の灯籠が、ベルの進む道を照らすように輝いた。

 タイの夜祭りを後にして、ベルは白いうさぎと青いうさぎ、そして新しく出会った桜色のうさぎ・サクラとともに南へ向かう船に乗っていた。

 胸元の鈴は、五つの音を宿して静かに輝いている。


 ちりん・・・りん・・・ごぉぉん・・・すぅ・・・きぃん・・・


 その音に導かれるように、海の向こうに光の街が姿を現した。


 シンガポール


 夜の帳が降りると、街全体が星のように輝き始める。


 ベルは思わず息を呑んだ。


(きれい・・・まるで夜空が地上に降りてきたみたい)


 船が港に着くと、 ベルたちは光の道を歩き始めた。

 高層ビルが鏡のように光を映し、

 川沿いには色とりどりのライトが揺れている。


 白いうさぎが耳を立て、青いうさぎは川の方へぴょんと跳ねた。

 サクラが微笑む。


「ベル、あれを見て、 シンガポールの象徴・・・マーライオンだよ」


 ベルは目を丸くした。

 川の向こうに立つのは、 ライオンの頭と魚の体を持つ白い像。

 その口からは、夜の光を受けてきらきら輝く水が噴き出していた。


(あれが・・・マーライオン)


 ベルの胸元の鈴が震える。


 ちりん・・・きぃん・・・


 まるでマーライオンがベルを呼んでいるようだった。

ベルが近づくと、川の水面がふわりと光り始めた。


 青、紫、金・・・ 色とりどりの光が川を流れ、まるで“光の川”が生まれたようだった。


 白いうさぎと青いうさぎが、その光の上を跳ねるように走り出す。

サクラが驚いたように言う。


「ベル・・・光の川が、あなたの鈴に反応してる」


 ベルは胸元の鈴を握りしめた。


 ちりん・・・りん・・・すぅ・・・


 その音に合わせて、光の川がゆっくりと形を変え始めた。

川の光が集まり、マーライオンの足元に渦を巻く。


 そして・・・光の中から、ひとつの影が現れた。

ベルは息を呑んだ。


(だれ・・・?)


 光がほどけ、その姿がはっきりと見えてきた。

それは・・・星のように輝く毛並みを持つ、金色のうさぎ。

瞳は夜空のように深く、胸元には小さな“星の鈴”が揺れている。

金色のうさぎは、マーライオンの前に立ち、ベルに向かって静かに微笑んだ。


「ベル、ようこそ、星の国へ」


 ベルの胸元の鈴が、星の鈴に呼応するように鳴った。


 ちりん・・・きぃぃん・・・


金色のうさぎは続けた。


「私はステラ。

 

星の精霊の使い。あなたの鈴が完成した今、あなたを迎えるために現れました」

ベルは胸が高鳴った。


(星の・・・精霊)


 ステラは光の川を指し示した。


「ベル、この川は希望の道、あなたの鈴が持つ光が、この国の夜を照らしたのです」


 ベルは胸元の鈴を見つめた。


(わたちの・・・光)


 ステラは優しく言った。


「ベル、あなたの旅は、まだ終わりません。星の国で、あなたは“新しい力”を手に入れるでしょう」


 白いうさぎと青いうさぎが、ベルの横でぴょんと跳ねる。

サクラも微笑んだ。


「ベル、行こう。光の川が、あなたを待ってる」


 ベルは小さく頷いた。

胸元の鈴が、新しい冒険の始まりを告げるように鳴った。


 ちりん・・・りん・・・ごぉぉん・・・すぅ・・・きぃん・・・ほしりん・・・


 光の川が、ベルの足元を照らしながら流れていく。

 光の川が静かに揺れ、夜の街が星のように輝くシンガポール。


 ベルの胸元の鈴は、五つの音を宿して淡く光っていた。


 ちりん・・・りん・・・ごぉぉん・・・すぅ・・・きぃん・・・


 その音に呼応するように、マーライオンの噴き出す水が一瞬だけ金色に輝いた。

ベルは息を呑んだ。


(マーライオン・・、わたちを見てる)


 白いうさぎと青いうさぎが耳を立て、サクラはそっとベルの背中に手を添えた。


 そのとき・・・マーライオンの目が、ゆっくりと光り始めた。


 川の光が渦を巻き、マーライオンの足元に金色の輪が広がる。

星の精霊の使いステラが静かに言った。


「ベル、マーライオンはただの像ではありません。この国の“光の心臓”を守る存在です」


 ベルは耳をぴんと立てた。


(光の・・・心臓)


 ステラは続ける。


「シンガポールは星の国、世界中の光が集まる場所。その光を支えているのが・・・マーライオンの中に眠る星の核なのです」


 ベルの胸元の鈴が震える。


 ちりん・・・きぃぃん・・・


(星の・・・核)


 ステラはマーライオンを見上げた。


「星の核は、希望の光を増幅する力を持っています。

 だからこの国は、夜になると星のように輝くのです」


 ベルは胸が温かくなるのを感じた。


(だから・・・光の川が生まれたんだ)


 ステラはベルの方を向いた。


「でもね、ベル、星の核は、誰にでも姿を見せるわけではありません。世界の音を持つ者だけが、その秘密に触れることができるのです」


 ベルの胸元の鈴が、五つの音を重ねて鳴った。


 ちりん・・・りん・・・ごぉぉん・・・すぅ・・・きぃん・・・


 マーライオンの目がさらに強く輝き、像の胸の部分がゆっくりと開き始めた。

ベルは息を呑んだ。


(なにか・・・出てくる)


 光の中から現れたのは・・・小さな星のかけら。


 それは、ベルの鈴と同じ色に輝いていた。

ステラが静かに告げる。


「ベル、これがマーライオンが守ってきた星の核の欠片。あなたの鈴が完成した今、この欠片はあなたを選びました」


 ベルはそっと手を伸ばした。


 星の欠片は、ベルの指先に触れた瞬間・・・鈴の中へ吸い込まれた。

光が弾け、川が星のように輝き、夜空が一瞬だけ昼のように明るくなった。

ベルの鈴が新しい音を奏でる。


ちりん・・・りん・・・ごぉぉん・・・すぅ・・・きぃん・・・ほしりん・・・


 ステラは深く頷いた。


「ベル、あなたの鈴は“星の音”を手に入れました。これで、あなたの鈴は・・・世界のすべての光を宿す鈴 になったのです」


 ベルは胸元の鈴を見つめた。


(世界の・・・光)


 白いうさぎと青いうさぎが、ベルの横で嬉しそうに跳ねる。

サクラは優しく微笑んだ。


「ベル、あなたの旅は、また新しい段階に入ったね」


 ステラは夜空を見上げた。


「次に向かう国は、星の核が示す空の国。あなたの鈴が導く場所です」


 ベルの鈴が、新しい旅の始まりを告げるように鳴った。


 ちりん・・・ほしりん・・・


 光の川が、ベルの足元を照らしながら流れていく。


 ベルは一歩、前へ進んだ。

 マーライオンが守る“星の核の欠片”を鈴に宿したあと、ベルの胸元の鈴は、これまでにないほど強く輝いていた。

 ちりん・・・りん・・・ごぉぉん・・・すぅ・・・きぃん・・・ほしりん・・・


 その音は、まるで空そのものを震わせるような響きだった。


 白いうさぎと青いうさぎが耳を立て、サクラはベルの横でそっと微笑む。


 星の精霊の使いステラが空を見上げて言った。


「ベル、次に向かうのは空の国、雲と風が生まれる場所・・・ネパール です」


 ベルは目を丸くした。


(ねぱーる・・・?空の・・・国)


 ステラは続ける。


「ネパールには“雲の精霊”がいます。あなたの鈴が完成した今、その精霊はあなたを待っています」


 ベルの胸元の鈴が震えた。


 ちりん・・・すぅ・・・


(行く・・・わたち、空の国へ)


お話はここでおしまいです。 星の音を宿したベルの鈴は、今もあなたの枕元で、優しく「ちりん」と鳴っているかもしれませんね。

次は雲と風が生まれる空の国、ネパールへ。 ベルの冒険はまだまだ続きますが、今夜はここまで。 この物語が、お子様への寝る前の読み聞かせにピッタリな、温かくてキラキラした夢の入り口になりますように。

ベルやうさぎさんたちと一緒に、今夜はゆっくりおやすみなさい。 いい夢を見てね。

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