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魅いられる  作者: 月島 真昼
一章 愛川誕生の殺人生活
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終幕の話


 ……どうしよう。

 前述の通りに俺はいま両足が死んでいる。

 逃げられない、というかちっとも動けない。

 ここ、他人の家の敷地だしそのうち見つかって警察か救急車だよな。

 ともかく先ず止血か。『定規』を数本で捻って血管を縛る。ナイフを引き抜いて包帯代わりのテープで応急処置、傷口を擦る度に激痛が込み上げてくる。

 低い悲鳴を挙げる。救急車を呼んで貰う訳にもいかないのが殺し屋の辛いところだ。

 あー……、詰んだな。足を殺られたのが致命だった。

 腕ならまだ逃げ回るぐらいはできたんだが。

 ザッ、ザッ、

 誰かが土を踏む音が近づく。まったく次から次へと……

 俺は『消しゴム』をバッグから取り出した。最後に一人でも、道連れにしてやる。

 現れた人影は三十路前後に見える特徴のない男だった。なぜだかシキを連れていた。

「確認するが、『七つ道具』の愛川か?」

「そうだが、」

 っ……、冗談言う気力もねー。

「ご隠居の命令だ。あんたを保護するよ」

 …………は?




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